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作家さんの小話が2,3ページに続いて掲載されているものをまとめたもの。
コラム・エッセイをまとめたものである。
私自身、筆者の津村紀久子の作品は一つも読んだことがないのだが、タイトルに惹かれて購入した。
語り口がとても柔らかく、すごく読みやすい。丁寧にのっぺりとした言い回し(書き回し)であり、作者本人も認めるところのぼんやりした人なのだと思う(笑)。
とても落ち着いて読めるので、寝る前等に読むのに適している。
また、ゆったりとした考え方でもしっかりと自分を持って、文章を起こしてくれているので、こちらもまたしっかりと受け止めようという心持ちになる。
リラックスしたい人におすすめ
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掲載誌によってガラッとテーマが変わるので読みやすい部分と読みにくい部分とがあった。
趣味は違うけれど日々つらつらと思うことには共感する部分が多かった気がする。
コピー用紙の秘めたる能力を私も探したことがある。
結局見つからなかったが。
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ゆるくて面白いエッセイでした。
私も大阪出身、在住なので余計に身近です。
私も「味わい深い」を積極的に使っていきたいです(笑)
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この本に出会えてよかった。
お菓子フェチ、周りの騒音対策、マルチタスクしたがるけど各々の進捗がうぐぐな件など、ひとつひとつのお話がとてもおもしろいです。
それにしても、世の作家さんって観察眼鋭いなあと常々感じるのですが、津村さんの眼はかなりアグレッシブです。
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津村さんの素性は知らなかったけど、仕事について題材が多い理由が分かってよかった。基本、エッセイは読みたくない(津村さんがいうように好きなものの印象は壊したくないから)けど、読んで良かったな。味わい深いです。
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「やりたいことは二度寝だけ」の続編です
今回もゆるく優しくときどきハッとさせられました
・幸せになれないということ
→相手に加害するひとは実は被害者に依存してて、そのままじゃ幸せになれないよ?というお話。
「気に入らないことへの感度」を下げて、幸せをちゃんとペーパーで包んで大事にしようと思う。
・世界の人を見る機会
→津村さん独特のオリンピック鑑賞法が愉快
・横暴な小説係
→小説家としての自分を一つの企業に見た立てて、自身を俯瞰して見てみたお話。これは結構大事なことで、自分を感情なんかとは切り離して「部署」として分けてみると少しストレスがへるかも?「清掃課」とか「作業アトリエ部署」とか
・なんでも言い合えるっていい?
→これは大人になるほど薄々感じてたことを見事に言語化してくれててすごく腑に落ちた。「なんでも言い合える関係を維持する」よりも「言うべきことと言わないでいるべきことをより分ける」ことの大事さ
・「味わい深い」のふところ
→きっと世間から意見や感想を求められる津村さんが導き出した使い勝手のいい形容詞のひとつが「味わい深い」なんだろうな、と。そしてお話の最後に出てきた「引き出しにあったけど、手前の方にはなかった言葉」とか、そういう言葉を「買ってたのに見つけられなくなってた手芸用品」に例えられてて、同じく手芸をする身としては「その感覚、非常にわかります」となった