投稿元:
レビューを見る
2010年に発刊された単行本に、最近の話題を加筆した文庫本。
ニセ科学は、次から次へと出てきますなぁ。
投稿元:
レビューを見る
2016/02/14
16世紀 スイスの医師 パラケルイス
「すべての物質は毒であり、毒でないものはない。毒あそうでないかのちがいは、量の違いだけだ。」
投稿元:
レビューを見る
水にありがとうと言葉を掛けたり、ゲーム脳といった、割と最近に流行った疑似科学について非難する本.
2010年頃までに執筆された内容であるらしい.
可愛らしい表紙に釣られて読んでみた.
中にも表紙と同じ作家による可愛らしい挿絵があって、楽しい.
本文は、疑似科学について詳しい「パパ」とその「娘」を中心とした数人を登場人物にした対話形式から成っている.
いかにも、小学生くらいの子供を対象とした本だ.
しかしそれにしては説明が詳細すぎて、子供だと飛ばし読みするか、諦めるかしそうだ.
非難する対象は明らかにトンデモなので、誰もこの本に文句は言わないだろうけど、こういう内容を対話形式でやるのは、嫌味ったらしくて良くないと思った.
「娘」が初め、半信半疑でトンデモ理論を外から持ってきて、「パパ」が説得する.
「娘」は子供には似つかわしくないほど目ざとくて、的確に疑問を投げかける.
リアリティがない.
普通に著者が著者の立場として書くか、もっと子供をターゲットに絞ってレベルを落とすかすればいいのに.
投稿元:
レビューを見る
時折ちょっと無理のある反論のようなものがあるけれど、基本的には「なるほど、確かに」の連続で、ぐいぐい読ませる。
個人的には中国産の食べ物の危険性のところが面白かったなあ。僕もなんとなく「怖いから避けよう」と思っていた口。
感情だけで忌避していたのは、「福島産の食べ物は汚染されている」なんて言うやからと同じ穴の狢だよな。反省。
投稿元:
レビューを見る
昨今流行したニセ科学の代表的な事例をあげ、架空の親子の対話という形式を使って、それぞれのニセ科学の何がおかしいのかを丁寧に論じている本。くだけた会話文で書かれているので読みやすく、各章末に簡単なブックガイドもあるので、取り上げられている話題について理解を深めるきっかけにもなる。
投稿元:
レビューを見る
昔『トンデモ本』シリーズを読んだ者としては、同じような内容ながら、解説が丁寧な分、スピードダウンして、面白さも弱まった気がする。
しかし、今はトンデモ本は減って、トンデモ情報はネットに移ったから仕方ないか。
本より手軽に情報発信できる上、本を全く読まない人も取り込める分、トンデモ度は上がっていると思う。
今本を買う人は減って、トンデモ本は老人向けのものが多く(健康法中心に)、若い人はトンデモ情報と知らずネットの情報を本気にしてしまうので、よりたちが悪い。山本弘はトンデモ情報を暴いて笑わせるの老舗なので、是非トンデモネット情報ももっと取り上げて欲しい。
それにしても、トンデモ本も小粒になったというか、ドルバッキー(じゃなくてエルバッキー)がいた頃が懐かしいなあ。
投稿元:
レビューを見る
世に蔓延るニセ科学(アポロ陰謀論とかゲーム脳とか)を会話形式で科学的に否定しながら、科学的に考えることを子供たちに教えるという内容。
対象年齢を小・中学生とすると、ところどころ詳細すぎるところもありますが、読んでて楽しく学べると思います。
投稿元:
レビューを見る
マイペース、気分屋、思い付きで行動する、好き嫌いが激しい、
空気が読めない。
今までどれほど言われて来たことか。血液型性格判断である。
血液型やら、星座やら、生れた月やら、干支やらで人を判断す
るのってまったく興味がない。占いもしかり。
それでも初対面での会話のきっかけにしようとするのか、血液型を
聞かれることは多い。「B型」と答えながらも「あんたは救命医か?
それにしたって、今の私には緊急輸血なんて必要ないんだが」と
心の中で思っている。
そして、この手の話が好きな人たちの輪に入ってしまうと最悪である。
血液型ひとつで人格を否定されるのだ。言っとくが血液型によって
性格が決まるなんてのは何の根拠もないんだぞ。違う血液型の人
から輸血されたら性格が変わるのか?そんなことないだろう。
ブツブツ…。
血液型性格判断も含め、本書では科学的根拠がまったくないのに
多くの人が信じてしまう「ニセ科学」についてを論じている。
論じていると言っても中学生の女の子を中心にして、科学に詳しい
作家のお父さんがいかにデタラメなのかを解説する会話スタイル
なので読みやすく、理解しやすい。
一時期、ベストセラーになった『買ってはいけない』の内容をバッサ
バッサ斬りまくっている章は痛快。「あれは食べたらいけない。この
商品は使ってはいけない」なんて話はさ、結局恣意的なデータを
積み重ねているだけなんだよね。
ノストラダムスが地球の滅亡を予言したに始まり、世界滅亡論は
忘れた頃に復活する。今までどれだけ世界は滅亡の危機に晒されて
来たことか。
地震が来る前触れだとされる地震雲にしたって、ただの飛行機雲だ
しね。本書でも指摘されているが、飛行機雲を知らない人が騒いで
いるだけなんだよね。しかも、大きな地震があった後に「ほら、こん
な地震雲が出てたよ」とネットで拡散される画像は、実際に地震が
起きた地域とは離れた場所だったりする。
他にも「アポロ11号は月に行っていない」論や、9.11陰謀論の論破
などがあって楽しく読めた。
最近も流行ったよね、水素水だっけ?体にいいとの宣伝文句だった
が、結局はただの「水」だよね。こういうインチキ健康商売はいつの
時代もなくならないね。
そりゃ信じたい人は信じればいいけどね。ニセ科学もネタとして
楽しむ分には面白いよ。「そんなこたぁ、ない」とか思いながらね。
ただ~しっ!血液型で人を判断するのは本当に御免被りたいのだ。
私は「ストップ!ブラッドハラスメント」を強く訴えたい次第である。
だって、B型で、乙女座で、9月生まれで、巳年で…となったら一体
どんな性格なんだ?自分って思うもの。
投稿元:
レビューを見る
科学のふりをしたデタラメ言説を批判。実験の恣意性や偏ったデータ分析などを指摘。もともと私は、こういったニセ科学が大嫌いなので、共感するところが多かった。でも、逆の考え方を持っている人は、この本はまったく楽しくないと思うのだろうなあ。(2015年4月15日読了)
投稿元:
レビューを見る
此頃巷ニハヤル物
水ノ結晶
ゲーム脳
食ヒ物ノ有害物質
血液型判断
動物ノ地震予知
地球滅亡説
ナドナド
似非科学の告発書
身近な隣の人に
届けたい 一冊です
投稿元:
レビューを見る
■本読んで学んだメッセージ
疑う姿勢の重要さ
有名な人が言っていることやマスコミで取り上げられていることも、ちゃんと理屈で考えて自分で判断することが重要
これはフェイクニュースなどへの接し方にも通じる
■本を読む前に自分が考えていたこと
自分は論理的な考え方をしていると思っており、ニセ科学などにはひっかからないと思っていた
■本を読んで
・気づいたこと
食品有害物質の基準値の話など、科学的に捉えて考えてはおらず印象で捉えていたことを認識
ニュースなど日常で接する情報に対してなんとなくで捉えてしまっている場面があることを認識した
情報リテラシーを高める重要さと難しさを感じた
・これからやってみようと思うこと
マスコミなどで言われていることも、自分でちゃんと理屈で考えて判断していく姿勢をとる
「認知バイアス」があることを認識したうえで情報に接していく
■本を読んで学んだこと
①話の出どころを確認する
②誰が言っているのかを調べる
③キーワードに注目する
④反論に目を通す
⑤数字に注目する
⑥理屈で考えてみる
⑦自分の目(主観)を疑う
⑧願望と事実を区別する
⑨正しい科学知識を身に付ける
投稿元:
レビューを見る
父娘の会話を軸にニセ科学のデタラメが論破されるのを楽しむ。メディアリテラシーの重要性。情報に無防備な子どもたちに正しく伝えるのは大人の責任。デタラメも正論も両方知った上でないと自分なりの判断は下せないと思った。
投稿元:
レビューを見る
【一言での感想】
ニセ科学の入門書。読みやすいけど,かつてニセ科学本を読み漁ったことがあるので,あまり目新しさはなかった。
【感想】
10年以上前になるが,「トンデモ本」や「と学会」のシリーズの本を楽しく読んでいた。「ニセ科学を10倍楽しむ本」は,久しぶりに山本弘がニセ科学について語る本ということで期待して読んだ。感想としては,ややソフトで取り上げている内容も聞いたことがあるものが多かったが,基本的な切り口は変わらず,それなりに楽しむことができた。
構成は,全8章。第1章の「水は文字が読める?」から始まり,「ゲーム脳」や「買ってはいけない」に対する批判,血液型占い批判,アポロは月に行っていない?などをテーマにニセ科学について,小説家の父と中学生が話し合うという構成で語られている。内容についての個別の感想は以下のとおり
第1章 水は文字が読める?
「水からの伝言」を題材に,ニセ科学について親子が語るという内容。教育現場で,道徳の題材として「水からの伝言」を取り上げた教師に対して,ニセ科学であることを諭すという内容になっている。ニセ科学として「水からの伝言」があまり面白くないのが難点
第2章 ゲームをやり過ぎると「ゲーム脳」になる?
第2章での相手はおばあちゃん。しかし「ゲーム脳」とは題材が古い。ひと昔前という感じ。内容も過去に見たことがあるような内容。小説仕立てになっているのでそれなりには楽しめたが,目新しさがない。
第3章 有害食品,買ってはいけない?
これは過去にあまり読んだことがない内容で楽しめた。「買ってはいけない?」は,昔読んだことがあり,それなりに感心していたので,これを読んで反省
第4章 血液型で性格が分かる?
バーナム効果(誰でも当てはまるようなあいまいなことを言われると,自分のことを正確にいい当てられたように錯覚してしまうこと)などを紹介しながら血液型占いを批判する内容。これも目新しさはない。
第5章 動物や雲が地震を予知する?
これは,これまであまり聞いたことがない内容ではあった。ニセ科学としての面白さは中程度。主張にトンデモ感が少ない。
第6章 2012年,地球は滅亡する?
2012年に地球が滅亡するという話は全く聞いたことがなかった。目新しくはあったが,あまりメジャーじゃないだけにやや地味
第7章 アポロは月に行っていない?
かなり有名で過去にも何度も読んだことがあるニセ科学。ネタとしては面白いんだけど,目新しさはない。
第8章 こんなにあるぞ,ニセ科学
マイナスイオンやホメオパシーなどは目新しい内容だったが,相対性理論は間違いはトンデモ本の頃からの定番ネタ。総合的に見るとそれなりの内容
全体的に見て,好きな題材の本なのでそれなりに楽しめたけど,目新しさに欠けるという内容だった。親子での掛け合いという構成もそれほど楽しめず。エッセイ風の方がよかったかも。ニセ科学の入門書という位置付けか。
投稿元:
レビューを見る
会話形式の内容で読みやすい。ただ、ライトな表紙からもわかる通り、低年齢向け(小学校高学年以上?)なのであくまで入門書的な扱いかな。まあ、このジャンルを気軽に楽しむには〇。
投稿元:
レビューを見る
山本弘先生は好きなんだが、一言でいえば、うざい(笑
こういう変な構成でなく、他の本みたいな普通に俗説と評論すればいいんだろうけど、初心者向けにこういうのもいのかなあ。
ただ、山本先生の名を知らぬ、誰がこの本を読むのか判らない。
内容は、極めて良心的。
情報リテラシーの重要さを、基本から語る。
立憲民主党、読め。