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2つの中編からなる福家警部補シリーズ第4弾。
本作では操作能力以上に福家警部補の身体能力の高さが知れた。不眠不休で捜査しながらもの、あの体力凄い。
事件の関係者が次々と現れることにより間延びし、焦点がボケてしまった気がして読後感はイマイチで残念。
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大倉崇裕のいろいろな世界がコラボしている
山岳ミステリーと福家警部補、容疑者シリーズと福家警部補。
まさかこの後、白戸修やオチケンが出てくるのかな?
しかし、福家さん。山登りもボルダリングも玄人はだしとは…
恐れ入りました。
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狩秋人は未踏峰チャムガランガへの挑戦を控え、準備に余念がない。勇名を馳せた登山家の父・義之がついに制覇できなかった山である。義之は息子に夢を託して引退、この期に及んで登山隊の後援をやめると言った会社重役を殺害する(「未完の頂上」)。
動物をこよなく愛する佐々千尋はペットショップの経営者。血の繋がらない弟は悪徳ブリーダーで、千尋の店が建っている敷地を売ろうとする。そもそも動物虐待の悪行に怒り心頭だった千尋は、弟を亡き者に……(「幸福の代償」)。
『福家警部補の挨拶』に始まる、倒叙形式の本格ミステリ第四集。
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「未完のピーク」でぶっ飛んだ超人ぶりを見せつけた福家警部補、しかし、一転「幸福の代償」で、なんともかわいい弱点が露見。このバランス感覚、好きです。
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狩秋人は未踏峰チャムガランガへの挑戦を控え、準備に余念がない。勇名を馳せた登山家の父・義之がついに制覇できなかった山である。義之は息子に夢を託して引退、この期に及んで登山隊の後援をやめると言った会社重役を殺害する(「未完の頂上」)。動物をこよなく愛する佐々千尋はペットショップの経営者。血の繋がらない弟は悪徳ブリーダーで、千尋の店が建っている敷地を売ろうとする。そもそも動物虐待の悪行に怒り心頭だった千尋は、弟を亡き者に……(「幸福の代償」)。『福家警部補の挨拶』に始まる、倒叙形式の本格ミステリ第四集。
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刑事コロンボを思い出させる福家警部補である。とても刑事には見えない小柄で若い女性というキャラクタを生かし――と福家警部補地震は思っていないだろうが――これと目をつけたホシに近づき、しぶとく食らいついてじわじわと追いつめる。キャラクタとのギャップが相変わらずなんとも小気味よい。ここはドラマの配役に引きずられずに愉しみたい(とは言えときどきちらついてしまうのが鬱陶しい)。強面の男性刑事が現れると身構えている犯人も、きっと調子が狂うのだろうなぁ。最後の最後には自白に追い込む手腕は見事である。福家警部補の次の活躍も早く見たいシリーズである。
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お馴染みの福家警部補の新作。
警部補は益々超人化してきている。睡眠時間ゼロで数日捜査に明け暮れ、プロの登山家に引けを取らない登山力を駆使する。未来を見通す神通力で接する者に福を召喚。事件性が皆無に取れる事案を殺人と看過して即座に犯人像を見通す。
まさに超人警察官だろうが、現実味が欠け過ぎる。
最近の大倉作品は逸脱した能力の持ち主が主役で、超越的謎解きに成りがちだ。読後感がしっくりしない!ウィットもブラックに成り、容赦の無い解決が人間味を損なわせているのが淋しい!
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未踏峰への夢を息子に託す狩義之は、登山隊の後援をやめるという会社重役を殺害、勝手知ったる山で偽装工作を図る。/動物をこよなく愛する佐々千尋は、悪徳ブリーダーとして名を馳せる血の繋がらない弟をどうしても許せなかった。
福家警部補シリーズ第四弾。相変わらずの福家さん。あっちこっちで人を勇気づけまくってる。今回は追及というタイトルのとおり、犯人と対峙するシーンの多い印象でした。
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狩秋人は未踏峰チャムガランガへの挑戦を控え、準備に余念がない。
勇名を馳せた登山家の父・義之がついに制覇できなかった山である。
義之は息子に夢を託して引退、この期に及んで登山隊の後援をやめると言った会社重役を殺害する(「未完の頂上」)。
動物をこよなく愛する佐々千尋はペットショップの経営者。
血の繋がらない弟は悪徳ブリーダーで、千尋の店が建っている敷地を売ろうとする。
そもそも動物虐待の悪行に怒り心頭だった千尋は、弟を亡き者に……(「幸福の代償」)。
『福家警部補の挨拶』に始まる、倒叙形式の本格ミステリ第四集。
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「未完の頂上」「幸福の代償」収録。やはりよくよく考えてみれば、物的証拠はないのでとことん言い逃れしようと思えばできてしまうのだろうけれど。それをさせないところが福家警部補の凄さですかねえ。犯人の気持ちになってどきどきしながら読んでしまいます。
にしても福家警部補の意外な面が次々明らかになってきちゃって。本当にこの人は何者なんでしょうねえ(笑)。
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コロンボでおなじみ倒叙形式のシリーズ第四弾。
あれ?この厚さで2編?ってことはちょっと長めのお話なのかな?って・・・そんな感じもしなかったな。
どっちかというと犯人側の心理描写とかが気持ち多めで、この手の見どころ(?)の「刑事がねちねちと追い詰めていく」感が少し控えめな気がしてちょっと寂しかったかな。
でもまあ、基本的にはいつも通りのノリで楽しめました。
別シリーズからカメオ出演なんかもあってファンサービスもなかなかです。
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福家警部補シリーズ第4弾。中編2編収録。
相変わらずの倒叙スタイルで、1編が長いぶん犯人の心理が克明で読みごたえがある。2編とも犯人が他者の幸せのためと信じて犯行を行うのでブレがない。それを福家が徐々に突き崩していくのが面白いのだが、驚きはそれほどないかも。
今回も福家の意外な特技と欠点が明らかになる。つかみ所のない刑事であるが、聞き込みに行くたびに(犯人以外の)相手に小さな幸せを運ぶのも相変わらずで、好感が持てる。新作が楽しみなシリーズの一つである。
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福家警部補シリーズ第四弾は中編2編。TVドラマを観たあとなので、脳内の福家は檀れい以外の何物にもならず(笑。相変わらず外れのない安定したシリーズです。いきものがかりシリーズのあの人も登場して思わずニヤリ。
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登山ものという著者得意の分野を持ってきて、ますますシリーズ快調。連ドラにもなったけど、『刑事コロンボ』みたいに1時間半~2時間はかけてみっちり実写化されたのを見たいなぁ。
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いわゆる倒叙式で展開し、鋭い推理力で犯人を追い詰める福家警部補シリーズの4作目。本作も彼女の隠れた一面や特定された業界ならではの裏事情が覗かれて飽きさせない。結末は淡白だが、自己ではなく他を思うあまり犯行に及んでしまう憎めない犯人像の造形が上手い。そして本書を読むと今さらながら「刑事コロンボ」の完成度の高さに感心する。さらに蛇足だがドラマ化されるなら二岡役はまた柄本時生であって欲しい。
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ようやく読み終えた福家警部補シリーズ第4弾。中編が2つ収録されているけど、いずれも好作品。しかし、倒叙ミステリーの定めか、どうしてもパターン化しちゃう点が宿命と言えば宿命でしょう。こうしたシリーズの場合、どれだけ犯人に思い入れを持てるかどうかが勝負になるのでしょう。その思い入れが今一歩って感じでしたが、楽しめる作品には違いなかった。