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4つの短編集。
主人公はお婆ちゃん子の女子高生とマニアックな映画好きの男子高生。
ヒッチコック宛のファンレターに偽装した告発書やブックカフェのマスターの思い出などにあるミステリを推論のみで解き明かしていく青春ミステリ。
この作者にしてはアクロバティックな展開は少なく、読了感は爽やか。特に最後の短編のオチはこれからを思うとニヤリとさせられ、自分の学生時代を思い出す。
シリーズ化するとは考えにくいが、良いミステリだった。
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連続短編集。本好きで、昔の歴史がやけに詳しい美少女とマニアックな映画好きな男子が、昔の謎に遭遇し、解決していくという安楽椅子探偵もの。西澤保彦らしい。
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4つの話がつながっているので良かった。
これがぜんぶ違う話だとつらかったし。
でも、「ミステリー考えました!○付けてください!」って感じで、ちょっと恩着せがましいかな?
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プロットは著者らしい、雰囲気はあまりらしくない、連作短編。
短いしライトだが、ミステリとしてキレイな創作となっているので、読み応えはそれなりにある。
安楽椅子もので、しかも扱う事件が全部何十年も前の、というのが面白い。探偵役二人も愛着が持てる。
登場人物間の相関関係については、ちょっとご都合が上手く付きすぎている感が否めなのが難点か。
3+
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何かよくわかんない感じ。読みずらかった。 2015.5.7
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爽やかな連作青春ミステリ。日常の謎がメインです。主人公二人のキャラがなんとも微笑ましくて清々しくて。しかし個人的にはチョコレートドーナツとカレーもどきが気になって気になって(笑)。空腹時に読んじゃだめだなあ。
お気に入りは表題作「さよならは明日の約束」。ちっぽけだけどあまりに不可解な謎の答えはなんともロマンチックで心温まります。そしてラストが何とも素敵。
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4つの短編集。
少女の祖母、少女の同級生が2回。
そして少女と同級生が行きつけの喫茶店店主の同級生。
少しずつ人間関係が交差してくるので
あれこの名前…とページを戻ってみたり。
想像力を働かせて真相を当てて行くのですが
同じ情報を貰っていると言うのに…。
一向にそんな思考回路に行きつきません。
1話目、どこかのアンソロジーで読んでました。
2話目の話の内容が、最後まで引きずって行きます。
3話目に至っては、話の中に話…。
そちらも現実に対しても、さっぱり。
そして表題4話目の最後。
青春という事?w とにやにやしてしまいました。
何せそこまでのこの二人のやり取りが…!
しかし全部通して言える事は、食べ物美味しそう。
カレーもドーナツもエスプレッソも
もどきミートスパゲッティも。
彼らとともに、うっかり想像してはいけません。
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西澤先生の久々の高校生主人公の話。
謎解きや伏線の張り方はやっぱり唸るぐらいいい。
そして本当に珍しく毒が少なかった。
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西澤さんだけどえぐくなくて、いやまあ部分的にはそういうとこもあれど、全体的に爽やか青春テイストで良かった。
最初の「恋文」や「男は関係なさすぎる」なんて、ま、まさか……とどろどろにえぐい展開を心配してしまっていたけど、肩すかしなような、安心したような。
「パズル韜晦」では小説内小説が出てきて、それもちょっと構造上の仕掛け(というほどでもないかもしれないけど)があるミステリだった上に、本編中では『解体諸因』というタイトルまで会話に出してきて、なかなかメタ楽しかった。
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高校一年生日柳永美(ひさなぎえみ)が祖母にまつわる一話目の謎を解く。
同級生の油木崎渓(ゆきさきけい)がブックカフェの店長に係る二話目の謎を解く過程で日柳永美と話すようになる。
二人の共通点は無類の本好き。
本が大好き、多趣味、て感じの高校生が主役ってなんとなく懐かしい感じです。
昔読んでいたコバルトシリーズに通じるもの感じました。
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本格推理きっての論理マジシャンの小粋な日常の謎解き。
高校生のカップルが探偵。ビルの四階に有る書籍喫茶が舞台で、マスターも推理に加わっての謎解きが絶妙!
サバサバしているように見えて、互いに淡い恋花が見え隠れするのも楽しみ!!
本好きにはたまらない共感と、こんな喫茶店が是非欲しい!
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ギャラリーカフェに入り浸る本好き美少女・エミールとジャンク映画フリーク男子・柚木崎が小さな取っ掛りから推論を積み重ねて謎を解いていく、という西澤保彦らしいスタイルの連作短編集です。
過去の謎解きは立証出来ないので「机上の空論」という感じは否めませんが、最終話の【さよならは明日の約束】で、各短編で提示された推論がほぼ正しいものであると保証されるので、ある程度すっきりするのではないかと思います。
ベストは【恋文】。ほのぼのした感じから一転不穏な雰囲気になる展開は引き込まれますし、推論は飛躍し過ぎず納得のいく内容。オチもなかなか洒落ていて気に入っています。
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おどろおどろしさがない、爽やかな青春ミステリーという感じ。
さ~っと読めるし、それぞれのお話しもフムフムと思うし、ドーナツ食べたくなるしいいんですが、あまり心には残らない1冊かも。
まさに、「普通」とい感じでした。
決して悪くなく、ただ、読んでしばらくしたら内容忘れそうな感じでした。
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西澤保彦さんは本作がはじめてでした。高校生なのにエミールはすごいな。ユキサキくんとエミールちゃんの今後も気になります。続編もあるのかな?ミステリーとしては、4編ともあまり好みではなかったです。<ブック・ステアリング>があったら、チョコレート・ドーナッツ食べてみたい!
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やる気のないカフェ(笑)を軸にしたミステリー連作。
基本的に会話でのみの推理劇。
著者の得意とする分野なのでさすがである。