紙の本
スタートライン
2016/06/30 23:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中高一貫の女子校で育ち、その経験をもとに売ってきた柚木氏の、いわばスタートライン。デフォルメはされていると承知でも、いやはや女の園は恐ろしいと驚かされる。昔の女子校とは随分、変わってきているのだろうか。確かに、スクールカーストなんて以前はなかったと思うし。ただ、ラストの作り方を読むと、さすがに氏は、才能があるのだなと感心させられる。
紙の本
カーストだね(^^;)
2018/06/22 19:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生女の子4人グループのクラス内の話!女の子グループって、いろいろあって大変なのねと思わせる話でした。柚木麻子さんは、女性の友情物を書くのがうまいね。ラストシーンもステキでした。
投稿元:
レビューを見る
めずらしく学生もの。
ノリスケの素直な気持ちが楽しい。
姫グループに対する憧れや、仲の良い子を急に疎ましく思ったり、ギャルグループとの交流に嬉しくなったり、思春期の毎日変わる自分の気持ちを思い出した。
柚木さんはやっぱり面白い。
H27.7.12~7.16読了。
投稿元:
レビューを見る
然程期待していなかったのに,ここまで面白いとは・・.
中高生のあの頃にすっかりタイムスリップしてしまった.そしてこのスピード感は紛れもなくあの狭い教室だからである.絶対におススメ!!
以下あらすじ(裏表紙より)
私立女子校中等部二年生の範子は、地味ながらも気の合う仲間と平和に過ごしていた。ところが、公開裁判の末にクラスのトップから陥落した滝沢さん(=王妃)を迎え入れると、グループの調和は崩壊!範子たちは穏やかな日常を取り戻すために、ある計画を企てるが…。傷つきやすくてわがままで―。みんながプリンセスだった時代を鮮烈に描き出すガールズ小説!
投稿元:
レビューを見る
うーん、学生時代の色んな人間関係がぎゅっと濃縮されてて、ほんとに懐かしい甘酸っぱい気持ちになります。わたしは共学だったけどね。
女って、ほんと争う生き物ですよ。これはフランス革命からインスピレーションを得て書かれたそうですが、ほんと、こんな感じです。
なんで、子供の頃ってあんなに残酷になれるのでしょうね。生々しいドロドロした感情を、平気で他人にぶつけられるんですよ。全く酷い生き物です、女の子って。
私も例外なくそういう時期があって、友人とぶつかったりしてました。なんと青いことか。思い出すと赤面ですけど、いっぱいぶつかって、そして和解しました。相手の子が本当に器が大きい人だったからです。現実は、こんな本のようにうまくはいきませんよね。
投稿元:
レビューを見る
女子あるあるだなーって読みなら若い頃を思い出した。
女子ってほんとグループ作って排他的になるなと。
若い子って無邪気に残酷!
投稿元:
レビューを見る
10代女子、しかも女子校の女子の世界を描かせたら柚木さんの右に出る者はない。苦さや黒さと結末の爽やかさの絶妙なブレンド加減。女子校育ちの自分としては、この女子の社会を身をもって体験しているだけにうなづけます。
投稿元:
レビューを見る
これは、革命だ。
女子なら誰しもが経験するであろう、教室内のカースト制度。中学生や高校生の頃の、あの傍から見たらすごく浅はかでイタイ感じ。それでも、自分たちの未来には希望や期待でいっぱいで、光しか見えなくて無敵に思えた、あの感じ。それを懐かしく、戻れないことを切なく思った。
投稿元:
レビューを見る
少女漫画的な、個人的には少しライトな作品。
全体的なストーリーは興味そそるものだが、オッサンが読むもんじゃないのかな。
娘ができたら薦めよう。
2+
投稿元:
レビューを見る
もっと高貴な子が登場する本かと思っていたので、
最初は”王妃”がろくでもなさすぎてイライラした。
最初は固定されていた仲良しメンバーのグループが
どんどんごちゃごちゃになっていくので、
このあとどうなるんだろう?という面白さがあった。
中学生の女の子ならではの派閥争い、
派閥の入れ替わりがある意味懐かしく思えた。
投稿元:
レビューを見る
ラストの感動、爽やかな読後感でここまで面白く読めると思っていなかった。(ちょっとライトだけど)続きがどんどん気になり2日で読了。
大好きなフランス革命期になぞらえているところも良かったし、登場人物もリアリティーがある。
期待以上の作品だった。
投稿元:
レビューを見る
20151027この年頃にあるある女子の世界。どうしてもグループを作りたがり、そこにしか自分の居場所がないかのように必死に狭い世界で生き抜こうとする。こんな時期もわたしにもあったなあと少し懐かしく思いながら読んだ。その関係性がとっても面倒くさく感じていたし、興味もなかったので中立というか、どこにも属さず少し孤独も感じていたな。でもこの時期を経て、女の子たちは大人になっていくのかな。
投稿元:
レビューを見る
読み進めてしばらく、
「なるほど、それで『王妃の帰還』なのかー」
と、納得。
予想していたよりもドロドロで、女子の心理がたくさんつまっていて面白かった。
コロコロと標的が変わり、女の子の奥深くに潜めていた感情が爆発して、まるで人が変わったようになる。
最後に主人公があだ名をつけてからかわれるくだりは、ちょっとひどいけれど、友達としてはとても楽しい。
今風な仲良しだな、と思えた。
これ、現役女子中高生が読んだらどんな反応をするだろうか?
投稿元:
レビューを見る
大好きな柚木麻子作品。この方の書く10代女子の描写には本当に感心する。読んでいて胸が苦しくなるほどだ。読んだ後ザワザワが止まらなく衝撃だった「終点のあの子」よりも読後感は爽やかかも。
投稿元:
レビューを見る
安定の品質。安心のブランド。
構成も展開も、まるでエンタメ小説のお手本みたいな小説。
そのまま中学や高校の国語教材にしても良いくらいだ。
教える教師の方が疲れるだろうけれど。
ありきたりな感想だけれど、学校というガールズコミュニティで起きる事件を、中世ヨーロッパの革命史になぞらえているところが実に上手い。
男性読者からすれば、少女たちの思考や行動は自分にあてはめられないだけにやっぱり不思議で、
星崎先生よろしく「女ってどうして派閥を作りたがるんだろうな」と首をかしげたくもなってしまう。
けれどそれを「歴史」になぞらえることで、実に共感的に読めてしまう。
しかもそこに「中世ヨーロッパ」とか「革命」という中二フレーズが付くのだから、まるで歴史ものの一大スペクタクルを読むかのように、男性でも面白く読めるに違いない(盛り過ぎか)。
あと、大人の社会がきちんと描かれていたのが意外だった。これは引き合いに出される「終点のあの子」とは違う点だろう。
大人は大人でちゃんと自分の役割をもっていて、それが少女たちの世界に広がりを持たせているのだと感じた。
世界史でも、ドラマを作ったのはフランスの人々だけではないのだ。周辺諸国が首を突っ込んだりなんだりかんだりしてあの革命はあるべき形に成功したのだ。
大人だって捨てたもんじゃない。
大人だって戦ってるんだ。
これはぜひ、年頃の娘さんを持つ歴史好きなお父さんにおすすめしたいものだ。
とは言えオッサンが書店のレジにこんな表紙の本をもっていったら、バイトの若い女子店員に「なにこのオヤジキモいんだけど」と思われるかもしれない。
けれど、その時はどうか、強く戦ってほしい。