紙の本
ソーニャでなければドン引かれるだろうな
2016/12/10 11:16
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投稿者:しましま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソーニャらしいヒーローですね。溺愛してるのに色々画策して追い込む追い込む。まあ、ただ善良な人じゃあ王配には向かないだろうから、これでいいんでしょう、優しいのはお姫様に任せとけば。
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富樫聖夜さんのはあんまりはずれがないですが、これもソーニャ文庫らしいヒーローの歪みっぷりとCielさんのイラストもあってて面白かったです。
小国の王女フィオーナは優しいけど、女王には向いていない女の子。
宰相のアルヴァンは、容姿端麗、頭脳明晰で、非情なところもある完璧過ぎる男。
アルヴァンが国から出たいと留学を決め、留学の条件でフィオーナの家庭教師に付けられ、最初は反発してましたが、だんだん彼女に惹かれて、留学後国に戻って来ると約束。留学から帰って来たアルヴァンですが、フィオーナが自分を無視するのを嫌われていると感じ、だんだん歪んでいってます。
彼女を手に入れるためにフィオーナの父王に一服盛ったり、それで王が倒れると自分を宰相としておくことを餌に、フィオーナの身体を手に入れちゃいます。フィオーナの父王は国よりもフィオーナに執着していると言っていますが、やっぱりアルヴァンの方が執着してると思います。
アルヴァンの学友のエリオス殿下もよく似た性格ですが、彼の方が明るい感じ。
二人が同じ国で王と宰相となっていたら、無敵ですね。世界征服しそうです。
エリオス殿下のお話もスピンオフで読んでみたいです。
彼の好きになる子はどんな子なのかと。気になります。
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富樫聖夜さんの作品がとても好きです。
『償いの調べ』もそうですが、主人公へ明かされる真実とは別の、最後のヒーローサイドでの想定の斜め上からの真実がもうたまりません。
あくまでも主人公の知って良い部分への線引きをきちんと行い、そこより先は絶対に明かそうとしないヒーローの真っ黒なところが大好きです。
また、『侯爵様と私の攻防』のような雰囲気の明るい話でも、ヒーローの巧みな策略が至る所で張り巡らされているのに読んでいてとてもワクワクします。