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アサヒビール、NHK、新国立劇場の経営を任され、どれも成功させた日本を代表する専門的経営者が初めて語る「お客様満足」経営の真髄!
アサヒグループの経営理念の柱は、「お客様満足」です。アサヒビール、NHK、新国立劇場、東京芸術劇場とお客様や組織の形態は違いますが、経営を任されてきたなかで、福地茂雄さんの経営判断の拠り所は常にこの「お客様満足」でした。
アサヒビール社長時代には、社内でも意見を二分した発泡酒への参入を決断。NHK会長時代には、大相撲の野球賭博問題が発覚し、相撲中継中止を決定。東京芸術劇場館長としては東日本大震災直後、コンサートの開催を決めて、チケット代を全て被災地に寄付するという決断をしました。これらの決断は、全て「お客様満足」という判断基準に忠実に従ったものです。物事を判断する時は、「お客様満足」でふるいにかけるのが、福地さんの信念です。
福地さんの半世紀以上に渡るビジネスマンとしての人生を振り返った時、それはまさに「お客様満足」を追及した日々でした。その「お客様満足」についての考えをまとめたのが本書です。また最後に毎日新聞で連載した「読書日記」のなかから、「お客様満足」に関連する本を紹介しています。