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誘拐された富豪の娘ジェーンと、元諜報員のグラントは、悪名高きコスタリカの長官トゥレゴの追っ手を避け、ジャングルを逃避行する。ジェーンがトゥレゴに誘拐されていたのは、国家機密をおさめたマイクロフィルムの行方を知る唯一の手がかりだったから。
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国家機密をめぐるスパイ事件に巻き込まれた富豪の娘ジェーンは、コスタリカの長官トゥレゴによってジャングルの奥地に監禁されていた。トゥレゴお気に入りの女を演じて信頼を得たのも、すべて今夜の脱出計画のため。逃亡用の食糧も準備万端。一方、ジェーンの救出を依頼された元諜報員グラントは木陰から様子をうかがっていた。わざわざこんな密林を抜けてやって来たのに、問題の娘は楽しそうにはしゃいでいる。
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【国家機密をめぐるスパイ事件に巻き込まれた富豪の娘ジェーンは、コスタリカの長官トゥレゴによってジャングルの奥地に監禁されていた。脱出計画のためにトゥレゴお気に入りの女を演じて信頼を得、逃亡を敢行しようとする。そんなジェーンの救出を依頼された元諜報員グラントとのロマンス】 ・・・・・・・・・・・・・ この作品には思い入れが深い。これを読後にして一つ確信したことは、リンダ作品に戦士が多いのは、戦士という人生に身を置く男性がどうしても避けられずにいる内患してる闇に一縷の光が照ってくれれば、とリンダ自身が願っているからかもしれないなと思った。私は戦争モノが好きで、何度もそれを題材にした映画を見てきたけれど、戦場で命を賭す男性の姿を間接的に眺めているだけでも胸がギュウッとなる。兵士がシニカルとも辛辣とも下品とも取れるジョークを言わずにいられないステイトにも愛情をかんじる。グラントのような男性がすこし笑ってくれただけで泣きたくなるほどの幸福感に満ちたり、グラントが初めてジェーンに微笑んだとき、その微笑がすこしひきつっているのを見て、彼はあまり笑ったことがないのだと察したヒロインのジェーンの胸の痛みはとっても分かる。こういうとても頑なな戦士のような男性が愛し愛されるという奇跡を手にしてくれたことが嬉しくて、読後は胸がいっぱいだった。
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ヒロインが、アグレッシブな所がよい。
二見作品もそうだけど、コスタリカが文庫ででる前後のリンダの作品が個人的には一番好きでした。
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リンダのヒロインの中で一番強いかも。
見た目は穏やかだけど芯が強いとか、心の傷を隠すために外見がバリバリとか強さにも色々あるけど、外見も内面も強いヒロイン。
ヒーローも強いけど、ヒロインには負ける。
孤独なヒーローと一生を共にするにはこれくらいの強さが必要ってことなのかも。
個人的にはヒロインには多少の弱さがある方が好きだけど、こういった作品もたまには良いかな。
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ヒロインがとにかく強い、強い。でも過去の体験から、暗闇や血が怖くて……、というギャップも良かったです。
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噂通り逞しいヒロインでした。へこたれない精神の持ち主というか。何でも入ってるリュックの持ち主というか(笑
誤解で喧嘩⇒離別⇒妊娠発覚⇒ヒーロー知らずに出産、みたいな流れでなく、普通ならそうなってしまいそうなのをヒロインらしいやり方で切りぬけてる。
ヒーローを追いかけさせるやり方が面白い。そしてその通りに行動しちゃってるヒーローも、やっぱりメロメロなんだなぁと(笑)。ヒロインはヒーローの事をちゃんと分かってるんですね。
続きが気になっちゃったので、やっぱり3冊揃えて買って良かったなぁと思います。
痛快でロマンチックでアドベンチャーな作品ですっごく楽しめました。 文句なくお薦めです!