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読み終わって、痛快である。市民の安寧の実現のための地方自治制度。それは、人類の歴史の中で営々と改革改善がなされてきてものだ。
しかしながら、日本の地方自治制度の運用については、改革改善がなされてきた原理原則が理解されないまま、子どもの学芸会の発表会のような議会の場面となってしまっていると。
機関の長としての首長、機関としての議会における個々のプレーヤーたる議員。
わたしも常々感じていたのだが、地方議会の事務局は、機関としての議会のパフォーマンスをあげるべく、業務をこなしていないと思っている。
二元代表制のわが国の地方自治制度において、機関としての議会は、法を作る「場」であり、片山氏曰く、法の製造責任があるというわけだ。
首長提案の法に少々いちゃもんをつけてお茶を濁す議会の発想では、法の製造責任という考えにはいたらないのであろう。
議会人はこの本を読んで、ナニクソっと思ってほしいものであります(笑)。
最後に、首長側、理事者側にも当然、襟を正すところは多々ありますが。
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題名から、役所の自立について書かれた本かと思いきや、大部分が地方議会の改革について書かれた本であった。
筆者の鳥取県知事時代の経験談を交えながら、地方議会の現状と改革案について鋭く切り込んでいる。
立法機関の議会が執行機関の首長に対して、条例制定を求めている奇妙な実情など、普段当たり前に受け入れていることの矛盾点を論理的に指摘しており、ハッとさせられる。
公務員が読んでも勉強になるが、むしろ地方議員が読むべき図書であると思われる。また、地方議員を選ぶ立場にある一般市民にとっても、自治体、とりわけ地方議会の実情と課題を知ることができる良書である。
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【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】