紙の本
子どもの力をつけるには欠かせない
2016/01/03 12:20
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投稿者:クニくんクニちゃんクニさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「授業のユニバーサルデザイン化」はどの授業でも大切なことだと思いました。
しかし、自分ができていないことをズバズバ指摘されているように感じました。
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今まで私が読んで来た算数関係の本というのは、
・算数教育の目標(理想?)
・子どもたちの興味を引き出す課題や手法
について書かれたものがほとんどでした。
この本もそれらは踏まえつつ、「全ての子どもが楽しい、分かる授業」を目指している点が新しいところです。
といっても、これまでの本が「全ての子どもが楽しい、分かる授業」を目指していなかったというわけではありません。ただ、算数をよりよく学ばせることに重点があったように思います。この本では、「全員が」という視点を前面に出している点が大きく違います。
そのキーワードが、ユニバーサルデザインであり、楽しさ、参加のしやすさ、分かりやすさです。
全体的に、筆者の実践を中心に、とても分かりやすく、丁寧に、かつ現実的な内容が書かれています。私が特に気に入ったところを3点紹介します。
1 数学的な見方・考え方について(p.25)
「~は~です。なぜかというと、~だからです。」と、根拠となる理由をもとに、具体的に説明している子どもの姿に、数学的な見方・考え方があるということです。
※数学的な見方・考え方の説明として、シンプルで分かりやすいですね。
2 ユニバーサルデザイン化を目指す授業の流れ(p.28)
問題提示、課題(問い)の生み出し、数学的な見方・考え方の共有、新たな課題(問い)の生み出し
※従来の問題解決学習と同じように見えますが、子どもの視点でとらえている点がいいと思います。
3 子どものつぶやきを引き出すしかけ(p.48)
※こういうことは、ベテランの教員であれば自然とやっていることですが、10項目に整理されている点が参考になります。後半で、具体例が説明されています。
ということで、若手の先生方にぜひ読んで欲しい1冊です。
ただ、全員ということをあまり意識しすぎると、授業がつまらないものになってしまうことがあります。最後の解説にもありますが、指導内容等の質的なレベルを下げずに、どの子も分かる・できる授業を目指すことが大切なのは言うまでもありません。
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これ、めちゃくちゃ分かりやすい。
現場では「ユニバーサルデザイン」という言葉が一人歩きしているきらいがあり、指導案検討の場では「共有化のためにペアで話し合いを入れるべき」みたいなことを平然と発言する人がいて、検討が迷子になりがち。概念に対する認識のレベルをそろえるためにみんなが読めば良い
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横、前後ろ、斜めペアなど豊富に
ペア活動の前は誰に何を話すか明確に
主語文作りの当てっこクイズにも応用できる
・当てっこクイズ
・数字当てっこクイズ
・おでこでわたしは誰でしょう
・わたしは誰でしょう
質問力鍛えられる