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サブタイトルが「高校生からの文学・社会学・メディア研究入門」とあるように、日本文化に関心があってもどのようなものかよくわからないという方を対象にしたのが今回の本。7つのテーマから構成されている。
1. 源氏物語 なぜ原作と絵画化が食い違うのか
2. 和食 だれが寿司やてんぷらを食べるのか
3. おみくじ なぜ和歌が書かれているのか
4. スター どのようなスター像が作られてきたのか
5. 敬老の日 老いを敬うのか、老いを隠すのか
6. なでしこジャパン ピッチの外に何が見えるのか
7. 恋愛 愛情か友情か
今の時期に気になるものといえば、おみくじだ。年始に初詣に行った際、多くの人がお参りのついでにひいていくのがおみくじ。運試しにどうなのかなという気持ちで引く人もいるかと思う。
そんなおみくじにも種類がある。寺院を中心に見かけるのが漢詩のおみくじ。主に神社で見かけることが多いのが和歌のおみくじ。他のものとして、例に上がっているのが京都の貴船神社の水占や、古典の名言などが書かれているおみくじ(大國魂神社など関東の神社に多い)などがある。
おみくじなんてどこいっても同じじゃないかと思っていたらそうではなかった。初詣に行った際に、小見軸を引いたら和歌と漢詩かそれともほかのものかという点にも注意して見るか。
このおみくじの研究に関しては、「社会調査法に基づく寺社における御籤・神籤に関する思想史研究を中心とした総合的研究」という平成二十六年度科学研究費補助金・基礎研究(C)の成果の一部。
こういう研究は、大学などの研究機関か民間の専門家でもない限り、研究しないテーマだからなあ。研究した方に感謝。