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15.07.29〜15.08.02
プロローグ
怒りというのは「何かうまくいっていないことがある」からこそ感じるもの。
怒りには、
表明すべき怒り
表明しても意味のない怒り
の2種類がある。
正しい方法、タイミングで怒りを表明することは心身の健康にもよい。
第1章 人生を好転させる怒りの伝え方
感情は快感原則と現実原則のちょうど釣りあうバランスを基準とする。
快楽原則ばかりになると、自分はすっきりするが周りからの評価は下がる。
現実原則のみに従うと、問題は解決しないし、自分が苦しくなる。
○怒りの向き合い方
怒りの感情の上流に働きかける
怒りの感情の下流に働きかける
○怒りを正しく表明するための「怒りの3ステップ」
怒りの自覚
怒りの分析
怒りの表明
まずは受け入れる。それは自分の感情を、つまり自分自身を大事にすること。→怒りを抱いてしまった自分を矮小に思う必要はない。
第2章 怒りの本当の原因を突き止める
私たちは怒りに鈍くなっている。
「こんなことくらいで自分は怒らない心の広い人間だ」と思いたいがために、自らの怒りを無視している。
自分は怒りを感じていない、という人ほど自分を疑ってみるべき。怒りをためこんで、イライラしたり、落ち込んだり、身体の不調だってある、ということを自覚しよう。
自己愛、嫉妬、羨望、悲しみ、恐れなどから怒りが湧くこともある。
第3章 上手な怒りの伝え方レッスンービジネス編ー
怒りの表明の部分について例をもとに提示。
基本的には、証拠をとる、嫌味をいう、スルーする…など。
第4章 上手な怒りの伝え方レッスンープライベート編ー
隣人や親戚などは関係を断ち難いぶん、上手にかわしたり、スルーすることで怒りを表明する。
友人に対して怒りを感じてどうしようもなかったら、疎遠になるという選択肢を選んだほうがお互いのため。
親の我が子に対する期待というのは、実は自己愛の再生。
人は、あなたのせいだけで不幸になるわけではない。そんなにも他人に影響力があるものではない。
怒りを表明しない、というのはときに怠惰や虚栄心と表裏一体。円満な関係を壊すまいと怒りを表明するのが面倒だっただけということも。→フジに言われたよーなことかなー?おれは誰とも闘ってないのかも。
第5章 どうしても怒りを直接表明できないときは
○怒りのエネルギーの変換
怒りにもエネルギーがある。怒りを否認し続けるとキレる可能性が出てくる。こういった事態を防ぐために、無意識のうちに怒りエネルギーを別の形に変換している。おもに3つ。
罪悪感ーすべては自分が悪いんだ。怒りをを外に向けて表明できず、反転させて自分自身に向けてしまう。「自己非難とは愛する対象に向けられた非難が方向を変えて自分自身の自我に反転したものだ」→自分への非難は相手に向けられた怒りだったんだ!
被害者意識ー自分はいつも被害者だ。あいつのせいで、親のせいで。
身体化ー怒りが不調として表れる。太ったり、頭いたくなったり。
受動的攻撃ー忘れる、しない、ぐずぐずして遅らせる、といった拒否的な態度によって怒りをヴェールに隠して表明する。
○怒りから距離を置くための対処法
回避するー怒りのきっかけとなるものを避ける
ポジティブにとらえるー良いことととらえる
人に話すーそれだけで気持ちが楽になる
一時的にでも心が楽になる。
どれも対症療法であり、怒りの根本的な解決にはなっていない。
この間に力を蓄えて、怒りの原因に立ち向かおう。
いい人になろうとせず、すべてあなたの感情として受け止めよう。
その感情は、伝え方次第で人生を好転させることが可能なのだ。
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怒らなければうまくいく…なんてウソ! すぐ辞められない仕事の相手、縁を切れない家族・親戚、引っ越さない限りずっと一緒の隣人など、自分の意思で避けることのできない関係性の中での怒りの表明法を、精神科医が伝授する。
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怒りを表現できない人は損をしているという話。
ケース別に怒りに対する方法が書かれている。
どのケースもありがちなシーン。
私の場合、怒りをその場で表現したとしても、自分が悪かったのではないか?自分の怒り方が悪かったのではないか?と、結局、自分に戻ってくるパターンと、その場で怒るべき言葉だったことに気づかず、あとになって「あれは、怒って良い言葉だったんだ」と気づくパターンがある。
後者の場合、この本に書いてあるケース別対策は全く功を奏さない。
なぜなら、怒りに気づけていないから。
まずは、怒りの自覚をもう少しする必要があるだろうな。
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怒りを無理に押さえこんで、いい人になるのではなく、相手に以下に上手に気持ちを伝えるのが大事かが分かった。