紙の本
ハッとさせられました
2015/12/30 14:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅーくりーむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼児並みの知能しかないチャーリィが、実験によって、頭が良くなっていくというお話。日記形式で繰り広げられる作品です。ひらがなから、漢字へ移り変わったり、使う文字からも読み取ることができる…
読むべきだと思います。
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知的障害者が手術により天才になり、だけど、また退化してしまうお話で、最後はとても悲しくなり、また、アルジャーノンに対する気持ちには感動しました。
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知的障害者のチャーリイが手術を受けて賢くなるお話。
頭がよくなるにつれ、今まで気付いていなかったことが理解できるようになって切なくなります。
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ねずみとヒトとの物語かと思いきや、ヒトがメインの小説だった(笑)
賢いこと=幸せであること ではないんだなと、痛感した。
賢いと知能を得ることはできるが、偏りすぎていて
元々まわりに人がくるはずのチャーリイの回りには
段々とヒトが少なくなっていく。
チャーリイが知能を得ていく様子がすごくリアルで
経過報告という書き方がより際立たせていたと思う。
なぜこんなにリアルに書けるのかと圧倒された。
印象に残った場面は、知能が低い子が褒めてほしいと
アピールした大してうまくできていないもの対して、
職員はとても褒めていたことにチャーリイが衝撃を受けていた場面。
その子にとってはきっといいことなんだろうと思うが
昔そうだったヒトからすれば、すごく納得がいかない場面だろうなと感じたから。
知能が低かろうと高かろうと、
"人間としてぼくは存在していたんだ!!"
というチャーリイの声が聞こえてくる気がした。
実験ではあったが、人工的に作られたものは
必ず元に戻るか、前よりも劣るという結果に教訓を感じた。
アルジャーノンがだんだん狂っていき、亡くなってしまったシーンはとても悲しいシーンだったなあ。
いろいろ考えさせられる本だった。
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必要なのは知識ばかりではない。
人は身勝手だし、世界は理不尽なことばかりだが、自分や相手と向き合うこと、目の前の人に愛情をもつことが大切。
構成が面白い。主人公の書いた報告書を辿る事で物語が進む、そのため本人の心の変化や習熟度が見て取れるため、とてもわくわくした。
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読み終わった後もしばらくズーンとしてしまう。
チャーリー目線で話が進んでいくので、まるで本当に経過報告を読んでいるかのような構成です。
最初はひらがなで誤字も多く読むのが疲れますが、手術後はどんどん専門的な用語も増え、知能が上がっていくのが目に見えてわかります。
冒頭でアリスが神から与えられたものを変えてはならないの的なことを言ってましたが、これも考えさせられました。
チャーリーのように脳の手術をするのと、視力矯正の手術をするのに違いはあるのでしょうか。
知能を得ることが幸せに繋がるわけではないし、知らない方が幸せなこともあるのは確かですが、難しいですね。
彼らにとっての幸せを尊重し、向き合い方を考えねばならないと思いました。
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日記形式で、頭が良くなっていくごとに日記に書いている内容がしっかりしてくるのを見てどんな結末を迎えるのかなと思っていたら、まさかの結末で、その本の題名の意味を知った時は衝撃です。
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切ない。率直な感想はただこれだけ。
でも一度知能の高い生活を経験したからこそ本来のチャーリイに戻った後のあの懐かしいようなチャーリイの温かさと優しさと愛情を感じた時、ああよかったなあって。何が良かったかはうまく説明できないけど。またこれから先もチャーリイがみんなに愛されながら幸せに生きてほしいと思いました。
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10年以上前に劇団昴の舞台で見てから感動して書籍を読みました。
起承転結がしっかりしていてチャーリイの孤独など読んでいてとても切なく心に残る作品です。
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星4.4
最後嗚咽するほど泣いた不朽の名作
経過報告から彼の人生を読み解いていくお話
色々な考察を読んだが
どれも納得いかず。
名作というのは多くの考察を生み出し
読者にそれぞれの感情を引き出すものなんだと、
改めて凄い作品だと思った。
最後に彼、チャーリーが孤独ではなく、本来の愛情深い青年に戻ったときは涙が止まらなかった。
彼の見返りを求めない愛情が
愛おしくて仕方なかった。
残酷な結末かもしれないが、彼が自分らしさを忘れず、新たな環境で友達ができること、もう孤独を感じることのない生活が送れるよう祈るばかりである。
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とても繊細な本でした。SFのくくりとは思えないほどの感動を得ることができました。
この本がなぜ有名になったか、解説であったとおりどれだけの紆余曲折があったかを読みながらしみじみと感じました。まるでフィクションなんじゃないかと思ったほどです。読了後は、ほっとしてしまいました。
私は死への自己決定をどんな人がなんで言おうとも尊重したい。あまりにもエゴがおせっかいが多すぎる。
自分をよく知り、人に期待せず誰よりも自分自身を尊重して大切に思ってこれからも生きていきたいと思った。
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ジョイスの『ユリシーズ』の第4巻にも、句読点を一切入れないことであえて読みにくくしている箇所があり、個人的にこう言う類のものを「翻訳頑張ってるなぁシリーズ」と呼んでいるのだが、本書もまさにそれである。