投稿元:
レビューを見る
ほっこり系の連作短編ミステリー。猫好きに読んで欲しい作品。エピローグはやばかったです。電車の中なのにぶわっときそうでした。
投稿元:
レビューを見る
読みはじめて大山さんぽくないなぁと思っていたけど、読み進めていくうちに気にならなくなり最後の方は読み終わるのが少し寂しくなってしまった。
心が温かくなる作品。
私だったら何をあずけに行くか想像してとても楽しめた。
H27.9.3~9.11読了。
投稿元:
レビューを見る
「一日百円で、どんなものでも預かります」。東京の下町にある商店街のはじでひっそりと営業する「あずかりやさん」。店を訪れる客たちは、さまざまな事情を抱えて「あるもの」を預けようとするのだが…。「猫弁」シリーズで大人気の著者が紡ぐ、ほっこり温かな人情物語。
投稿元:
レビューを見る
こんぺいとう商店街にある、盲目な店主が1日百円で何でも預かるあずかり屋を舞台にした、連作短編集。明日町こんぺいとう商店街は2冊出てるアンソロジーで描かれている町。そこから出たのがあずかりやです。猫、自転車、ショーケース、暖簾等々の語るあずかりやの日々。大山さんらしい温かな作品です。
投稿元:
レビューを見る
1日100円でどんな物でも預かる、あずかりやさん。盲目の店主が主人公。物語を進めるのが暖簾やショーケースなのが面白かったな。
人生にちょっと行き詰まった人達が吸い寄せられ、肩の荷物を置かせてもらう。いろいろな思いが込められた預かり物が、物見えぬ店主の手に渡る事で、どこか体温が伝わるような温もりが生まれる様が良かったな。
投稿元:
レビューを見る
大山さんらしい不思議なほっこりストーリ。安定の面白さと胸が熱くなる感動。それにしても大山作品には必ずといっていいほど猫が登場するなぁ。
あらすじ(裏表紙より)
「一日百円で、どんなものでも預かります」。東京の下町にある商店街のはじでひっそりと営業する「あずかりやさん」。店を訪れる客たちは、さまざまな事情を抱えて「あるもの」を預けようとするのだが…。「猫弁」シリーズで大人気の著者が紡ぐ、ほっこり温かな人情物語。
投稿元:
レビューを見る
あずかりやさんには、困っている人、悩んでいる人が集まってくる。
1日100円で預かってもらう。すると、不思議と事態が好転したり。
全体を覆う柔らかい空気が心地いい。
時にはこういう世界に浸りたい。
投稿元:
レビューを見る
目が見えないことが不便でもなく不自由も感じていないような店主が、目から入る情報がないにもかかわらず「あずかりやさん」を淡々と営業しているその日常の物語。
のれんやショーケース、猫などの視線で、おそらく店主は○○と思っているだろうと話が進む。
預けに来る人(客)も様々で、一人一人抱えてるものがあって、そこにそっと自然に寄り添ってしまう店主の才能がすごすぎる。
出会ってみたい。
店主の本心が店主の立場から書かれていないことがマイナス星一つ。
でも、だからこそ猫の社長のようにあれこれ想像して楽しめるのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
アンソロジー「明日町こんぺいとう商店街」から独立した一冊。
目の見えない店主とお客さんが織りなす物語。
のれんやショーケース、猫などを擬人化し、話が進んでいくのが面白いと感じた。
店主の造形やいでたちが小出しなのも、美男子ということはわかるが、ぼんやりとしている。読み手も盲目の世界の中で一緒に店番をしている気分だ。
特に顕著なのはお客さんの描写。
赤いランドセルを背負った女の子。グレーのスーツで整えられたねずみ紳士。石鹸のいい匂いがする石鹸さん。それ以上の描写はなく、鈴の音や匂いという五感で人物を探る必要がある。
表紙の青空のような、春の温かさを感じた。
投稿元:
レビューを見る
1日100円で何でも預かってくれる『あずかりやさん』
ほっと心が温かくなるストーリー。
のれん、自転車、ショーケース目線で話が進んで行くのが読んでて楽しかったです。
猫目線のお話、個人的にかわいくて大好きです^^
投稿元:
レビューを見る
短編集。
優しい物語は心にいい。
おだやかで優しい気持ちになれる。
何よりも、読み進んでいくうちに、どんどん心の中に優しさが降り積もっていくようだ。
誰かに優しくしたくなるし、自分自身にも優しくしてあげたくなる。
相沢さんではないけれど、「誰しも事情がある。でもそれはそのひとにしかわからないし、他人が踏み込んではいけない」。
あずかりやの店主はけっして客の心に土足で踏み込むようなことはしない。
余計なことは聞かずに、黙って客から差し出されたものをあずかるだけだ。
短篇それぞれの語り部が人でないところもいい。
のれんだったりガラスケースだったり白猫だったり。
店主を身近で日々見守っているものたちの目を通して伝わってくる店主の人となり。
身にまとうおだやかさが沁みてくるような、あたたかで優しい物語だった。
投稿元:
レビューを見る
客があずけたいものを一日百円であずかってくれる、「あずかりやさん」。店主はあずかりものの中身を見たり、事情を詮索したりはしない。もし自分の町にこんな店があったら、一体何をあずけるだろう。
のれん、空のガラスケース、店主の手で生まれた猫。語り手の店主への想いがやさしくて、読むとあたたかい気持ちになれる。
投稿元:
レビューを見る
なんでも1日100円で預かる「あずかりやさん」。
物語の主人公は盲目の店主のはずですが、ストーリーが来店客、猫、生き物ではなくてモノなど、全て第三者の目線で語られており、どの立場から見てもブレない店主の個性が光ります。
非常に穏やかで真っ直ぐな雰囲気なので、読んでいてとても癒されました。
また、途中で時間をグンと進ませて予想外の伏線を披露してみたり、リドルストーリーのような締め方をしたりと、人称以外にも様々なテクニックが織り交ぜられているところも、本書の楽しみ方の1つです。
投稿元:
レビューを見る
ほんのり暖かいんだけど。
やさしい嘘。
真心のこもった嘘。
目には見えないけど、
心で感じる嘘。
見えない方がいい嘘。
投稿元:
レビューを見る
この本を一人でも多くの人に読んでほしい!という書店員さんの思いで広まった本とのこと。
ついつい手にとってみたら、なるほど、その気持ちはよくわかる。
温かくて、少し切なくて。もし我が家の近所にあずかりや・さとうがあったらわたしも利用しただろうな。「社長」に気に入ってもらえるかな。ガラスケースには?のれんには?
少し背伸びして、あののれんをくぐって、いらっしゃいませ、と彼に出迎えられたら、それだけで荷物が軽くなる木がする。