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共同体内部の暗黙の制度が形成されにくい東京では、暮らしの中の課題がつねに顕在化し議論され、議論の成果は制度となって蓄積してきた。東京の「制度地層」の実相とその可能性を論じ、制度地層を変えるための手法を提案する。
第1章
東京の都市計画の制度地層を読む ―どうやって都市計画をかえていけばよいか
饗庭 伸(首都大学東京都市環境学部准教授)
第2章
Not In My Backyardという政治 ―小金井市「ごみ非常事態」をめぐる自治と政府間関係
堀内 匠(公益財団法人 地方自治総合研究所研究員)
第3章
制度地層を耕して次なる地域社会を育てていくために ―世田谷区における制度地層と住民自治のまちづくり
市川 徹(㈱世田谷社代表取締役)
第4章
生協で私たちができること ―東京の生協運動史から読み解く
三浦 一浩(一般財団法人 地域生活研究所研究員)
第5章
なぜ東京で子育てをするのは大変なのか? ―地方財政における制度地層の分析を通じて
佐藤 一光(慶應義塾大学経済学部助教)
第6章
「市民」をめぐる制度地層 ―革新都政形成期の日野市多摩平団地に即して
中村 元(新潟大学人文社会・教育科学系准教授)
第7章
戦後東京の断面
佐藤 草平(公益社団法人 東京自治研究センター研究員)