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著者、島田裕巳さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
島田 裕巳(しまだ ひろみ、1953年(昭和28年)11月8日 - )は、日本の宗教学者、作家、劇作家、東京女子大学非常勤講師、NPO法人葬送の自由をすすめる会会長。 放送教育開発センター(現メディア教育開発センター)助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。
著者の作品を読むのは、おそらく初めてになります。
ほとんど知らなかった方ですが、かなりの数の本を書かれていますね。
で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)
日蓮は単行本およそ六冊分にも及ぶ論考、手紙を残した。中世において彼ほど顔の見える人物はいない。なぜ流罪になったのかと自問する日蓮。愛児を失った母親へ情愛のこもった手紙をしたためる日蓮。戦う宗教者のイメージが先行する日蓮の生身の姿とは?島田宗教学の決定版。
p38
『守護国家論』は、正元元年(1259年)、38歳の日蓮が鎌倉において書き記したものである。
『守護国家論』は、初めて聞いたように思う。
どういう内容かというと、次のようなものらしい。
「守護国家論」は、日蓮のまとまった論書としては最初のものである。正元元年(1259)鎌倉での著作である。時に日蓮三十八歳。比叡山での修行を終え、法華の行者としての自覚を深めた日蓮が、法華信仰の意義を説き、かつ邪法を退けるべき所以を説いたもの。邪法として名指しされるのは念仏と禅だが、ほとんどが念仏への非難に費やされている。