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制限された千里眼と、千里眼によって得られた情報からさらに深く推理を進める。千里眼を万能にしすぎるとミステリーにならないので、さじ加減が重要ですが、本作は良くできている思います。
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あらすじ(背表紙より)
大正時代。日本橋にある金平糖専門店「七ツ堂」の看板娘・いろりには、不思議なチカラがあった。撫子(薄桃)色の金平糖を食べると人の記憶が視え、橙色の金平糖は過去が視えるなど、金平糖の種類によって様々な能力を発揮する。母親の形見をいらないという少女の真意、父親の仇討ちをしたいという同級生、親友の失踪…。チカラを生かし、猫のジロとさまざまな事件に立ち向かう!
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不思議なチカラをもついろりが猫のジロとともに事件解決に奔走する。いろりに不思議なチカラを授けたジロの母猫は特別な猫だったのかな?しっぽが二つに分かれているということは猫又?最終話、いろりと絹が改めて友情を確かめられてよかった。続編を期待したい。作中「帝都探偵 謎とけ乙女」の二人が出てきてましたね。続編ができたら、「帝都〜」の二人との絡みももっと見たいな。
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主人公いろりが持つ超能力を活かした伏線が面白い。
大正ミステリーという設定も含めて映像化に向いている内容だと感じた。
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レトロな時代の超能力ミステリ。軽い読み口ながら、ミステリとしての謎解き、超能力もののどきどきや超能力者の苦しみ等、さまざまなエッセンスがしっかりと楽しめます。
個々の事件の謎解きも面白いのだけれど。やはり不吉な未来視が一番はらはらさせられました。そして最後に明かされる、そこに隠されていた数々の伏線に驚愕。うわー、すらっと読み流しちゃダメだったんだ! そしてあの状況できちんと気づいて対処したいろりはやはり名探偵というにふさわしいぞ。
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伽古屋先生といえば歴史小説っぽい舞台
でもこういうテンションのは初めてでなんか・・・意外だったな・・・
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祖父の代から続く金平糖屋の一人娘である主人公には
ちょっと不思議な力があった。
力を使って形見の人形を探してみたり
昔の嫌な思い出のある同級生と再会したり
そのおかげで知らない人が訪ねてきたり
言い訳のせいで知り合った女の子が大変になったり。
金平糖を使って能力を分けて使えるのは
非常にありがたい事かと。
ただ、純粋にその味が食べたい、という時は
どうすればいいのでしょう?w
思わぬ方面から別依頼がきたり、で
面白かったです。
相棒(?)たる猫の好物がお饅頭なのが
砂糖取りすぎでは? の疑問ですが。
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「からくり探偵」を読んで、同著者によるまた別の大正ミステリという事で手に取りました。
金平糖専門店「七ツ堂」の看板娘・いろりが、猫のジロと共に、不思議な“チカラ”を使って謎を解いていく連作四話が収録されています。
主人公のいろりは、人の記憶やその場所で過去に起こったことなどが視える“千里眼”の持ち主です。そして、猫のジロとも会話できちゃいます。ただ、“視える力”は心身を消耗する為、普段は制御して金平糖というツールを使って力を発動するという設定です。
何となく、第一話のような“日常の謎解き”的な軽い感じが続くのかなと思いきや、何気に事件性のあるものも絡んできたりと様々です。
そしてそれが伏線となって、終盤はハラハラドキドキのサスペンス的な展開で、マジ大ピンチでした。
“視える”チカラのせいで、子ども頃に辛い経験をしたいろり。こういうのって便利なようで大変だと思いますが、猫のジロと話せるのは羨ましいと思った次第です。