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非常に読み応えがあり,映画にも新しい視点を与えてくれた.ただ,知らない作品はもちろん,知っていたはずの作品も細部に言及されるとわからなくなり,挿画はかなりあったと思うけれど,もう一踏ん張りの挿画があれば,もっと良かった.映画については,的確な作品解説があり,見ていない映画もたくさんあったけれど,それなりに楽しく読めた.
それにしても,作者の博覧強記恐るべし!
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映画の表象を絵画的なモチーフやテーマのもとで記述する試み。窓や鏡などの絵画的モチーフに沿って映画が読まれていく。
映画論としてよりも、絵画論として読む方が刺激的なように感じた。どちらにしてもそうした分野横断的な交通が起こるのが、イメージ論の面白さだということも感じさせられる。
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(「BOOK」データベースより)
19世紀末に産声を上げた映画は、絵画の長い歴史からいかなる影響を受けてきたのか。運動と静止、物語性と非‐物語性、イリュージョンと物質性―イメージが、メディアやジャンルをどのように越境し、変容を見せるかを照射するイメージ論研究の最先端に立った比較考察。映画や絵画・彫刻の図版をふんだんに使いながらわかりやすく語られ、映画好きも西洋美術ファンも楽しく読める本。