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2作目では、静かで頼りがいのある印象でしたが、1作目では、まだ右も左も、な感じで。全然印象が違うので、また2巻を読み返そうかなと。
若い男性が、ちょっとお洒落を気にしつつ、てとこが、アレクシア女史ぽかったり。
そしてアレクシア女史的幸せな結末に終わると思いきや…。
なるほど~ロシアでは中間小説が少なかったのか、と、確かにあまり翻訳を読んだ記憶がないような。
文豪的なものには手をだしませんので、ええ。
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19世紀末のモスクワ、公園で突然ピストル自殺をした青年。その捜査にあたった若き美青年・ファンドーリン。単純な事件と思いきや、次々に謎は深まり、怪しげな美女まで登場し、困惑するファンドーリン。最後は、結構悲劇的。
ベストセラーになって、シリーズもあるそうです。日本でロシアンルーレットと言われている拳銃のルーレットが、ロシアではアメリカンルーレットと言われているらしい。面白い!
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そうか、ファンドーリンの人格形成にはこんな過去があったのね。シリーズ第1作ながら、最後に読んだので、ファンドーリンのもみ上げが何故白くなったのか、謎解きのように読んだ。このシリーズは時代設定のせいか、テロリズムが多いな。
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ロシアの作家ボリス・アクーニン、1998年発表の小説。天才青年ファンドーリンを主人公とした歴史ミステリー「ファンドーリンの捜査ファイル」シリーズの第一作。19世紀末のロシア、モスクワを主な舞台とした作品で、ドストエフスキー、トルストイの活躍した時代の、古き良きロシア文学の香りを芬々とさせる大衆ロマン。面白いです。
このシリーズ、私は第二作を先に読んでしまったのですが、やはり一作目から読むべきシリーズです。二作目では若いのに老成してしまった名探偵という感じであったファンドーリンが初々しい新米刑事として登場、いくども躓きながらもその度に天性の洞察力(と幸運)のおかげで踏ん張り、難事件を解決に導きます。
富豪の青年が路上で拳銃自殺するという事件があり、目撃者も多数ある明白な自殺なんだけれど、何か裏がある・・・。莫大な遺産は全て英国人が運営する孤児院へと遺贈されます。ファンドーリンは捜査を始め、自殺した青年の影にもう一人自殺未遂の青年を見出すのですが・・・。
ニヒリストによるテロや革命への機運が次第に高まって行くロシアで暗躍する絶世の美女とアザゼルと唱える殺し屋、理想的な教育システムで孤児たちを救済する謎の英国夫人・・・。
いかにも時代掛った冒険譚ですが、それが著者の狙いとのことで、様々なロシア文学へのオマージュ、引用(解説を読まなければ私には全くわかりませんが)の上に極めて知的に構築された大衆小説。
とても面白いです。
ただ、悲劇的なラストは、これまた何処かで読んだことがあるような良くあるパターンの悲劇なんだけれど、今後へつなげる出発点としての悲劇として理解は出来るけれど、私は嫌いです。
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先日の城内の古本市で見かけて、買わずに図書館予約。
19世紀ロシアが舞台の推理小説。以前、このシリーズの後年の話を2冊くらい読んだ筈だがすっかり忘れてしまった。どうやらこれがその主人公の最初のエピソードらしいが、翻訳の順番が逆なのかな。
暗い影がある物静かな探偵のイメージだったが、このエピソードの主人公は何不自由なく育ちながら、親の破産と死で現在はつましい暮らしをしている。でもういういしく爽やかな若者だ。この事件が彼の人生に影を落とすことになるのかなと思いつついま3分の1程読んだところ。
物語はロンドンへ飛びそしてまたロシアに戻る。大冒険を終え、美しき恋人と晴れて結婚式。
暗い翳がある主人公に覚えがあったので、予感はあったのたがあまりにも酷い結末。こういう結末を迎えるのだったら、天真爛漫な主人公やのほほんとしたエピソードはやめて欲しかった。かえって悲しいから。