紙の本
地政学、地政学って言うけど・・・
2016/01/18 09:13
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶっくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
地政学、地政学って言うけど、そもそも「地政学とは何か」の説明がありません。わたしが理解したところでは、陸路の「ランドパワー」と海路の「シーパワー」をもとに国の動きを捉える考える学問だということです。世界史の説明は池上彰さんのようで面白いです。たまに筆者の独断と偏見は入っているような気がしますが(苦笑)。世界史を解説しつつ、(都合が良い所だけ?)「これは地政学的に・・・」と説明しているような気がします。そもそも国と国との関係、特に戦争は、土地が置かれた位置関係だけで説明がつくほど単純ではないと思います。民族や宗教、信念(共産主義とか社会主義とか)、人口、資源(鉱物や農作物)など、そうしたものの相関関係によってだと思います。池上彰さんの本やそれに類似した本があればそれを読んだほうがよいと思いますが、この本でも楽しめると思います。
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「世界史で学べ」とありますが、歴史の部分だけでなくここ数年の話題も記載されているのが気に入りました。読了後、国際ニュースに対する理解度が深まった気がします。
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世界史は複雑すぎてまだあまり学習していないのですが、数多くの条約が結ばれて破棄されて、今に至っています。さしあたって欧州での大きな条約と言えばEUに関するものでしょうか。
ギリシアがEUを脱退するのかどうか個人的には興味をもっています。歴史も好きでしたが、地図帳を見るのが好きだった私は、昔から、歴史と地理はどのような関係があるのだろうと漠然とした思いを持っていました。最近、「地政学」というものがそれを紐解くカギになっていると私は認識しました。
この本は、世界史で起きた重要な事件を、地政学的に解説しています。アメリカは島、それに属するのが、イギリスや日本、欧州は半島、それに属するのが朝鮮や中東なのでしょうか。地政学な観点から、いままで起きた事件を検証してみるのも、「大人の世界史の復習」のような感じで楽しいものです。
以下は気になったポイントです。
・ドイツ軍人のハウスホーファーは、イギリスの世界に対抗するため、米・独・ソ連・日本による世界四分割を構想した。しかし、ヒトラーがソ連へ、日本海軍が真珠湾攻撃を行い、米ソを連合国側に追いやったので、挫折した(p8、199)
・16世紀に宗教改革を起こしたルター、カルヴァンが主張したのは、キリスト教の本来の姿=新約聖書に書いてあること、に戻せというもの。こうして生まれたのが、プロテスタント(p19)
・アメリカにおけるキリスト教原理主義は様々な宗派に分裂するが、宗教右派と総称され、いまでも共和党の強固な支持基盤(p21)
・ロシアはクリミアを併合したのに対して、オバマ大統領はこれを非難したが、その前に、テキサスをメキシコへ変換しない理由を説明すべき(p24)
・艦隊決戦の前に、空母に爆撃機・雷撃機を搭載してハワイ真珠湾を奇襲攻撃した日本海軍は、世界の軍事戦略を一変させた(p32)
・秦の始皇帝による最初の統一から、清朝最後の宣統帝まで、2100年続いた中国王朝において、漢民族が建てたのは、秦・漢・宋・明のみ。隋・唐の支配階級は鮮卑、元はモンゴル、清は満州人(p46)
・朱子学では、理性を磨く知識人(士大夫)を最高位、次に農業、生産活動をしない商業を卑しんだ。商人の蓄財を認めず、万人が土地を耕すべしという納本思想、いわゆる「士農工商」の思想(p55)
・孫文の死後、上海浙江財閥から支持され、米英と結ぶ、蒋介石の国民党政権(シーパワー)と、ソ連と結ぶ毛沢東の共産党(ランドパワー)の内戦となった(p65)
・伝統的なランドパワーの国家が、海上に打って出て成功した試しは無い、いまの中国は、100年前のドイツに似ている(p75)
・日本人が独特の人の好さ、協調性を保っているのは、持って生まれたというより、過酷なモンゴル支配を経験したかの違いである(p83)
・モンゴル帝国を倒したのが明朝、これに呼応してクーデターを起こして高麗王朝を倒して、明の皇帝から臣下として冊封されて「朝鮮」の国号を授与された、李氏朝鮮の建国(1392)である(p83)
・日清戦争後の下関条約の��一条にて、朝鮮の独立を清朝に認めさせ、朝鮮王は260年続けた清への朝貢をやめて、大韓帝国(韓国)と改めた(p86)
・朝鮮東部の慶尚道の中心都市は、プサンで、古代の新羅王国。全羅道の中心都市は、光州。古代の百済王国、全羅道からみれば、北朝鮮は「敵の敵」なので味方になる(p93)
・東南アジアの歴史とは、雲南ルートと、マラッカルートの争奪の歴史であった(p102)
・シーレーンが集中する海峡を「チョークポイント」という、ジブラルタル海峡、ボスポラス海峡、スエズ運河、バブ・エル・マンデブ海峡(アフリカ、サウジの間)、ホルムズ海峡、マラッカ海峡、バシー海峡、パナマ運河(p105)
・タイ人が建てたスコータイ朝は、アンコール朝の領土を奪い取り、アユタヤ朝の時代にはインドシナ半島の大半を支配した。アンコール朝の末裔はメコン川下流へ追われて、これがカンボジアとなる(p109)
・小国オランダが巨大な植民地を管理できたのは、華僑の存在があったから。植民地政庁から徴税を請け負って、手数料を取った。オランダ人→華僑→現地人という支配構造ができた(p120)
・イギリス東インド会社は、北インドを支配していたイスラム教徒のムガル帝国に取り入りつつ、小国間の争い、カーストの対立を巧みに利用して支配領域を広げた(p129)
・ロシアは、ピョートル大帝がスウェーデンを破って、バルチック艦隊を、エカチェリーナ二世がオスマン帝国を破って、黒海艦隊を、アレクサンドル二世は、アロー戦争に乗じてウラジオストクを母港とする太平洋艦隊を建設した(p164)
・ソ連時代は党の命令で、シベリアへの移住が強制されたが、崩壊後は、シベリアからの流出が止まらない。崩壊時1.5億人だった人口は、2040年には1.3億人になると予想される(p171)
・半島は三方(または二方)を海に囲まれて、残りを大陸と接している。海洋へ進出しやすい反面、付け根部分を制した大国によって容易に攻め込まれて逃げ場が無い、デメリットがある(p184)
・英露が協調したときが二回ある、振興のランドパワーであるドイツが台頭したとき、英露が一時的に同盟してドイツを叩く。これが二度の世界大戦、ドイツの没落後はまたもとに戻る(p190)
・隣国と国境を接する欧州諸国が常に大軍を常備しなければならなかったが、イギリスは最小限度の軍備で本土防衛ができたので、植民地帝国に発展できた(p191)
・トルコとともにギリシアをNATOに加盟させることで、ソ連黒海艦隊の地中海進出を阻止できる(p209)
・ギリシアのツィプラス首相は、2月8日の議会演説で、ドイツの戦時賠償問題を持ち出し、1320億ユーロ(22兆円)を請求しはじめた(p213)
・第一次世界大戦後、英仏は、敗戦国オスマン帝国の領土を没収して、戦勝国に配分する委任統治という仕組みを作った。シリアとレバノンは、フランス委任統治領、イラク、ヨルダンはイギリス。独立を認める代わりに、イギリス軍の駐留、石油採掘権を認めさせた(p228)
・大西洋憲章に対して、チャーチル首相は、ナチス��イツの主権返還を言ったが、これはイギリス植民地には適用しない、と言った(p229)
・サダムフセイン政権下では、イスラム過激派は弾圧されていた。化学兵器は発見されたが、これはイラン・イラク時代に米国がイラクに供与したもの(p238)
・白人がアフリカで国人を奴隷狩りした、という単純な話ではなくて、国人国家自体が奴隷狩りに手を染めていたのが実態。推定1200万人がアメリカ大陸に運ばれた(p280)
2015年10月11日作成
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「地政学」とはなんだ?
簡潔に言うと、地理で考える政治学です。
もーね、すごくわかりやすいんですよ。
本書を読むことで
日米中韓米の関係
ギリシャの経済問題になぜロシアが絡んでくるのか
クリミア半島問題
国連って西欧の都合のいいことしかやらんな
などなど、わかってきますし、なぜ集団的自衛権を急いで通さなければならないのかもわかります。
戦争はなくならない。残念だけれども。
だれかが昔、冷戦が終わったら戦争はなくなる、と言った。でも依然としてつづいている。
なぜなくならないのか。それは地球にある資源が無限じゃないから。あの国のあれがほしい、と今のこの瞬間にも企てている。
日本は幸運にも島国で隣接している国から唐突に攻め込まれることはないから危機意識が薄いが、多くの陸伝いの国々は他国からの侵略に常に備えなければならないし、隙を突いて奪ってやろうとも考えている。自国の利のために。
自国の利益のためには昨日の敵と手を結ぶし、昨日の友を敵とする。その頭の中には、日本人らしい恩義なんて感情はないんだ。
自分の世界旅行の前に読んでいたら、もっと現地でより多くのことを考えることができたのではないかな〜と少し悔しい。
だから、世界を旅しようとしている人、した人たちにはぜひ読んでほしい。あー、旅がたのしかった〜だけで終わらせないように。
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フィクションしか読まない婆さんが読みふけったよ
よく分かるの、紛争の構図
歴史から俯瞰して今まさに現代まですっきりと説く
平易な言葉で
あーなるほどと納得させられる
政治は地理からなんだね
住みやすい国にしたいね
利を求め揺れ動く世界の中で
≪ その位置を 変えられないから 見極める ≫
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日本にとって世界に国々とどう付き合っていくかを、歴史的経緯から相手国の思考やパワーバランスをわかりやく解説した本。アメリカ、中国、朝鮮半島、東南アジア、インド、ロシア、ヨーロッパ、中東、アフリカを章単位で。国(勢力圏)の基本的性格をシーパワーとランドパワーの二つにわけて考えるという発想を提示している。
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地政学はリアリズム。国家観の対立を地理的条件から説明するもの。国境を接していれば、領土問題や移民問題が必ず発せ鵜する。だから隣国同士は潜在的な敵だという考え方。
冷戦中、ソ連と中国はいずれも教案主義だったから、鉄の団結だった。ところが両国は7000キロの国境せお接する国で中国からの人口圧力をソ連は脅威に感じていた。つまり地政学的には敵対関係にあった。このことに気が付いたのがキッシンジャーで、アメリカが中国に接近すれば、中ソ関係にくさびを打ち込めるとニクソンに進言して、、肉親が訪中して、外資導入で中国経済は急速に発展した。
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中東では米国が積極的に関与しなくなったシリアやイラクの混乱でISが台頭し、多くの難民が発生している・・・
そしてその難民の多くは欧州へと流れ込んでいる・・・
東欧ではウクライナに関してロシアと欧米の駆け引きが続き、それによっていまだに混乱している・・・
日本の周りである東アジアでは中国が近隣諸国にプレッシャーをかけ、北朝鮮が相変わらず日米韓へ挑発を繰り返している・・・
我々が住む世界が、なぜ今こういう状態なのか?
それを知るには歴史(過去)を学ぶのが一番である・・・
その世界史を振り返りながら地政学というものをお勉強する・・・
え?
地政学って何?
地政学とは・・・
この世界を『歴史には正義も悪もない。各国はただ生存競争を続けているだけだ』と観る現実主義(リアリズム)の一つであり・・・
国家間の対立を、地理的な条件から説明するものである・・・
国家と国家が国益をかけて衝突する時に、地理的条件がどのように影響するか(またはしてきたか)を論じております・・・
例えば・・・
中国が南シナ海で埋め立てを進めたり、尖閣諸島で日本を揺さぶったり、沖縄の基地問題で影がチラついているのはシーパワー大国を目指しているためである、とか・・・
EUがギリシャを捨てきれないのは、欧州を半島としてみた時に、半島の付け根にあたる地域であるからである、とか・・・
有名だけど、今現在も続く中東の混迷は第一次大戦時の英仏のせいである、とか・・・
朝鮮半島を巡るその時その時の大国の争い、とか・・・
ロシアがウクライナを手放したくない理由、とか・・・
世界史をおさらいしながら地政学がどんなもんか触れることができる・・・
これ読むと地理的な条件が、世界史を作ってきたとも言えることが分かります・・・
この世界ではソフト(文化など)にせよハード(軍事力など)にせよ、パワー(力)こそがモノを言う・・・
各国の力により、各国がそれぞれ国益を追求して国際関係が動き、とりあえずの平和(秩序)が保たれている・・・
良いか悪いかは別にして現実的にそうなっているよね?それが現実だよね?って観るリアリズムの考え・・・
これがアメリカにせよ、ロシアにせよ、中国にせよ、欧州にせよ、世界の主要な国々の主流・・・
日本は70年以上前に悪い戦争を仕掛けた悪い国だった・・・
戦後はそれを反省して、平和な憲法を守ることにより、良い国になった・・・
アメリカとか世界には好戦的な国ばかりだけど、日本は平和を愛する良い国だ・・・
9条を守っていれば、戦争に巻き込まれたりしないで日本は平和でいられる・・・
学校や、マスコミや、知識人や文化人などなど、この考えをよく見聞きするけども・・・
この考えって世界で通用する?
世界の歴史を振り返ってみてどうかな?
ちょっと危うくない?いや、危うすぎでしょ?
日本が世界の国々と付き合って多大な恩恵を受けていて、鎖国しない以上は・・・
日本が相手をしなきゃいけない国々の思考方法、世界のルールを熟知しないとね・・・
そうすれば、日本が本当にとるべき選択肢もハッキリ見えてくるでしょ、という本ですね・・・
スグ読めるし、オススメちゃん・・・
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とてもおもしろかった。目からウロコなことも多かった。こういうことを、学校の世界史で教えてほしかった。
本当は☆5つでもいいんだけど、時々「脳内お花畑」などといった表現が出てきているのがもったいないと思ったので、☆を1つ減らした。最初から最後まで冷徹なくらい客観的に書いてほしかったと思う。そのほうが絶対説得力が増すと思うので。筆を進めていくとついつい熱くなってしまうのはわかるが、自分と反対の立場を揶揄するような言葉は使うべきではないと思う。筆者自身、駿台では世界史の論述を教えていらっしゃるのだから、そのあたりはよくご存じのはず。まあ、講師の立場から離れて書いているからこういう言葉も使いたくなるのだっていうのもわかりますが。
この点残念ではあるが、内容的にはとてもよかったので、夫や息子にも勧めようと思う。
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ロサンゼルス 天使たち ラスベガス 牧草地 コロラド 赤い川
秦、漢、隋、唐、宋、元、明、清 漢民族が建てたのは秦、、漢、宋、明だけ
2100年のうち半分は北方民族が中国を支配
ランドパワー シーパワー
韓国政治を読み解く鍵
東部の慶尚道(嶺南) 中心都市 釜山、古代の新羅王国
南西部の全羅道(湖南) 中心都市は光州、古代の百済王国
バングラデシュ ベンガル人国家
13世紀 フビライの従兄バトゥ将軍が率いるモンゴル軍が、キエフ公国を破壊し、南ロシアにキプチャク・ハーン国を断てる 200年に渡るモンゴル支配をロシア史ではタタールのくびきを呼ばれる暗黒時代
クレムリン宮殿の名前は、モンゴル語で砦をあらわすクリムが語源
ヨーロッパ向けの顔はビザンツ皇帝の後継者、アジア向けの顔はモンゴルのハンの後継者
二島先行 とりあえず歯舞、色丹を変換し、国後、エトロぷは先送り
香港方式 たとえば四島は2030年までに日本に変換。その後も50年間はロシア人の自治を認める
沖縄方式 日露が軍事協定を結び、四島の返還後も国後択捉には軍事基地を残す
ヨーロッパ半島の付け根はバルト海と国会を結ぶ線 バルト三国、ベラルーシ、ウクライナ
遊牧民が、ここを超えて西進するとき、ヨーロッパは重大な脅威にさらされる
1970年代、西ドイツのブラント首相が、東方外交と称してソレント若いし、戦後にソ連が強要したドイツに不利な国境線(オーデルナイセ線)を承認した
1989年の東欧民主化を資金面で支えたのはジョージ・ソロスの財団(オープンソサエティ財団) ソロスはハンガリー出身のユダヤ人
サイクス・ピコ協定 現地の民族、宗教の分布を無視して領土分割
パーマストン子爵 イギリス外相のちに首相
永遠の友も、永遠の敵もない。あるのは永遠の利益だけだ
トルコ革命でオスマン帝政は崩壊。アンカラを首都とするトルコ共和国ができる。アラブ人地域は放棄するが、アナトリア(トルコ本土)はわたさない
ムスタファ・ケマル ー アタチェルク(父なるトルコ人)
キプロス紛争 トルコを日本、キプロスを竹島、ロシアを中国と考えるとよくわかる
イラン イスラム教シーア派の盟主 イラン革命1979 イスラム回帰を目指した運動
イランのモサデグ政権時代 イギリスの経済制裁をかいくぐって出光興産がイランにタンカーを送り、石油を買い付けた イランのアザデガン油田への日本からの投資をアメリカの横槍でとめられた
シーア派 ムハマンドの血統だけいを指導者(イマーム)と認めるイスラム系の少数派 ペルシャ湾岸に多い 10%
スンニ派 多数派
血統よりも経典を重視 コーランやスンナ(預言者ムハマンドの言行録に基づく慣習法)に正しく従う者なら、能力次第で誰でも教団指導者カリフになれる サウジアラビア
世界最大のユダヤ人人口を抱える国はイスラエルでなくアメリカ
移民法は1924,日本移民の禁止で有名だが、ロシアららのユダヤ移民にも門を���ざした
アドワの戦い 1896 アフリカの国が唯一、白人国家に勝利
エチオピア(フランス) vs イタリア
ブラックホークダウン リドリー・スコット
2016/12 再読
アメリカ本土が直接攻撃されたのは、ナポレオン戦争中の米英戦争 1812-14と真珠湾攻撃のみ
テキサスからカルフォルニアまでは本来メキシコの領土
ロサンゼルス(天使たち)、ラスベガス(牧草地)、コロラド(赤い川)
英語で奴隷をスレイブというのは、スラブ人奴隷が多かったから
傀儡国家 puppet states
条約を結んで正式に外交権を放棄した国を保護国という protectorate
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世界各地の歴史がわかる。まだ歴史とはいえないような最近の政治問題も短くわかりやすい説明でまとめられていて素晴らしい。初心者向け、紙厚い、字が大きいので評価5にはしませんでしたが良かった。
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自分がなぜ世界史を学びたかったのか、この本を読んではっきりしました。国際政治を理解したかったんだ!とあらためて思いました。結局、世界各国それぞれの思惑を理解しないと国際関係のニュースは理解できないし、世界史の近代以降もわけわからないことになりますよね。地政学の視点はどうしても必要になるし、地政学を知るには世界史の知識は必須。
やっぱ世界史学ぶべしですね。
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斜め読み(立ち読み)。
世界史専攻だったからこういうものをふと手に取ってしまう。地理的な特徴を踏まえて歴史や民族性を再確認できる。国の行動に因果関係が見いだせる・・気がする。
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・日韓関係とトルコギリシア関係は同じ
トルコは米国から援助を受けて、ソ連の脅威から地中海を守る防波堤、日本がソ連・中国の脅威から西太平洋を守る防波堤だったのと同じ。キプロス紛争はNATO内部の紛争、キプロスを竹島、ギリシアを韓国、トルコを日本、ロシアを中国と考えればよく分かる。
伝統回帰・イスラム復興のエルドアン政権は10年を超える長期政権。「日本を取り戻す」とした安倍政権はどうか。
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広く浅くで入門書としてはよかったです。私は地政学に興味を持ったので読んでみましたが、結構世界史的に知ってることが多かったので、薄味に感じました。