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投稿者:かど - この投稿者のレビュー一覧を見る
失礼ながら、伊坂さんてけっこう小心者なんだなあとこれ読んで思いました。
それとも読者に親しみやすさを感じさせるように演出しているだけか?なんて意地悪な勘繰りもしてしまいましたけど。
エッセイが続き、途中からなんの前置きもなく短編が始まったので、エッセイのつもりで読んでいたら「え???」となりました。
全体的に微妙な感じでした。ざんねん。
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エッセイと短編。
震災前と後のエッセイが入っており
仙台在住の作者の変化が読める。
番外のソンソン弁当箱の話は
嘘みたいで笑った。
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懐かしいかと思って読んだけど、エッセイで描かれている期間が、すでに仙台を離れて以降の期間なので、どちらかというと新鮮な感じがしました。
伊坂の本はこれが初めてですが、最後に載っていた短編とかの雰囲気は好きかも。
震災についてはこのくらいがまだいいかな。
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一番初めの「タクシーが多すぎる」は、フィクションのせいか伸び伸びとした文章が伊坂幸太郎さんらしくて読んでいて心地よかったです。その後は仙台という地での暮らしぶりがほんわかと伝わってきます。その愛着のある仙台で震災に遭い作家としての自分の立場と向き合います。そして最後の「ブックモビール」ではその震災を題材にしています。文庫版あとがきで書かれている偶然の出会いも楽しかったです。
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伊坂さんの仙台での日常エッセイ。伊坂さんの人柄がわかってとてもおもしろかったです。震災後の文章も、等身大の言葉、という感じがして、読めてよかったと思いました。
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普段エッセイ本は読まないのですが、好きな作家なため手に取った。
伊坂さんの温かい人柄が伝わり、小説とはまた違った面白さがあった。
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もともとは、仙台の出版社である荒蝦夷(あらえみし)が年二回発行している、「仙台学」という雑誌の創刊号から第10号までに連載していたエッセイに、やはり仙台の地元各メディアに寄稿した3.11の震災がらみのエッセイ、そして同じく3.11の震災をテーマにした書き下ろし短編小説一編を加えたのが、このエッセイ集です。
つい先日、同じく伊坂幸太郎さんのエッセイ集「3652」を読み終えたばかりですが、それとは全くちがった印象を受けましたので、そのことを中心にレビューを書いてみます。
まずは本書の大半を占める、「仙台学」連載の10本。これは伊坂さん自身が、「◯◯が多すぎる」とテーマを決めて書き綴ったものです。
「3652」が、デビューからの10年間にいろんなメディアに書かれたエッセイの、語弊はあるものの「寄せ集め」であったのに比べると、文体に統一感があり(単行本化の際に、初出時の話し言葉に近い砕けた感じが、あまりに軽薄に感じたために、文章はほぼ書き直したとあとがきでかたっておられます)、また文章も可笑しみが増して、伊坂さんの小説に近いような印象を受けます。
ただ、ご本人が、少々度が過ぎる心配症であることがどのエッセイにも描かれていて、可笑しみのある反面、後半はやや食傷気味になったのも否めないところです。
その点において、僕の伊坂さん作品に対する評価としては珍しく、☆一つを減点しています。
このエッセイ集のもう一つの側面である、3.11の震災に関するエッセイの数々は、それぞれは短いものですが、震災後の日々の中、伊坂さんが何を考え何をしていたか、あるいはしていなかったかが「淡々と」書かれています。
幸い、伊坂さんご自身はご家族も全員無事で、住む家も失わずには済んでおられますが、それでも「被災者」となった苦しみや、作家として何をしたらいいのかわからない無力感が静かな叫びのように胸を打ちます。
そして、書き下ろし短編の「ブックモビール a bookmobile」、実在するモデルがいるという、震災地を移動図書館で駆け回る主人公二人が、とても魅力的で、ストーリーも伊坂さんらしく、存分に楽しめます。
ボリュームは「3652」に比べると、明らかに落ちますが、いろんな伊坂さんを知ることができる、いいエッセイ集だと思いました。
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仙台、タクシーはともかく街の雰囲気はすごく良さそうだ。作家という仕事上、東京に住むことの必要性やメリットがそこまでないのが羨ましい。腹立ちも含め、作者の人間性が見えることで小説とはまた違った形で作者が好きになりそうだ。
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仙台在住の作家のエッセイと短編
「多すぎる」中心にエッセイが書かれている。猫の話やタクシーの話、伊坂さんの日々の出来事を切り取り書かれている。ブックモービルは本誌唯一の小説で、移動図書館の話。本誌では震災の事にも触れられている。震災時の足場の不安定な焦燥感などが感じさせる。
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エッセイは苦手だ、と何回も書いていた伊坂さんの貴重なエッセイ集だと思う。
震災後を、伊坂さんの視点で書いていることにも、ぐっときた。
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面白かった!
伊坂さんの実話かフィクションかどちらかよくわからない感じのくすりと笑えるエッセイ?もとても楽しめたし、後半の震災についての記述はガツンときた。
伊坂さんの感じた無力感はとてもよくわかる。
もちろん同じではないだろうけれど。
被災地から遥か遠く、ほとんど揺れを感じることすらなかった私からみれば仙台に住む伊坂さんも被災者の1人で、被災地に暮らす方が無力感に苛まれるなんて衝撃というか悲しくなった。
無力感に苛まれるべきは今も何もできずにいる自分なのだと。わずかな募金や3.11を忘れないでいる、くらいしかしていない自分だと、そう思ったら読んでいて涙が出た。
あとがきが良かった。
偶然に次ぐ偶然に、1流の作家たるものこういう”引き”があるものなのかぁ、と思う反面、フィクションじゃない、よね?なんて少し思う。
最後にくすりと笑わせてくれて、ありがとうございます。
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作者紹介の写真を見て優しくてほんわかした方なんだろうなと思ってたけどまさにその通りでゆるくてくすっと笑えるエピソードが満載。
何回も繰り返し読むであろう一冊です。
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初読。伊坂さんご本人がエッセイは苦手と書かれているように、まあ小説ほどは面白くはなかった。小さく笑わせる文章の上手さは変わらないんだけどなあ。最初の「タクシーが多すぎる」は「エッセイに見せかけた作り話」風で「お、さすが、一味違うね」と思ったんだけど、続かなかったですね。震災に関するエッセイは、伊坂さんがどんな風に過ごして来られたのかを少しうかがうことができて、よかったです。
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仙台の街の雰囲気が好きな私にとって、この本を読んでいると街の雰囲気を身近に感じる事ができました。
この本を読み終わって、いつか仙台に行った時にまた違った伊坂目線で見る事ができるのが楽しみです。
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・記憶というものは、常に変化し、誇張や嘘が混じるものなのだ。
・好きではじめた仕事は、嫌いになったとたんに終わるけれど、「嫌々」がベースにあるのならこれはなかなか終わらない。
・「keep going, and keep doing what you're doing……keep dancing.」今やっていることをやり続けなさい。(略)今踊っているダンスを踊り続けなさい。