紙の本
くすっと笑えながらも考えさせられる1冊
2016/04/08 21:03
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TOE - この投稿者のレビュー一覧を見る
「変身」で有名なカフカの人物像を漫画とコラムで分かりやすく紹介する1冊。文通で恋愛関係を深めるが実際会うとすぐに帰りたくなったり、仕事は嫌々行くが真面目なので他の人よりしっかりやりすぎて評価があがったり、困っている人の弁護士費用をこっそりだしてあげたりなどのカフカの様々なエピソードがどれも興味深い。自尊心が低かったカフカだが、実は周りに愛されていたという話や、自殺のことをずっと頭の片隅に置いているが、そのことを考えること自体が逃げ場となっていた等、監修の頭木氏解釈は面白く他の著書も読みたいと考えている。漫画の平松氏の絵が最初は怖いと思ったが、味がありどんどひきこまれる。
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友人に借りました。
絵が見づらいと一瞬思ったものの、読み進めるとこの絵柄がカフカの残念っぷりにぴったり!あちこちでクスッと笑えました。
元の本も読みたくなりました。
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「変身」「審判」は読んだことがあるくらいで、別段カフカの人となりには興味はないけれど、この素晴らしいタイトルに興味を引かれ手に取る。
実に面白かった。
イラストがまた良い。
絶望感満載だけどクスっとしてしまう。
カフカってそんな人だったのね。
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フランツ・カフカという名前は知っていたが、有名な作品でさえ読んだことがなく、ましてや人となりは全く知らなかったが、絶望名人の言葉どおり非常にユニークで、どこかおかしみのある思考や行動にほとんどあきれた。
15-211
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読書録「マンガで読む絶望名人カフカの人生論」3
著者 平松昭子
監修 頭木弘樹
出版 飛鳥新社
p75より引用
“世間で評価されている人気作家のブロート
が、世間から評価されていない無名のカフカ
を尊敬し、もっと作品を書くよう、いつも励
ましていたのです。”
目次から抜粋引用
“いちばんうまくできるのは
まるで孤児のようだ
文学では食べていけない
たいていは希望のない助走
どうしても必要な武器”
20世紀最高の小説家との評価を受ける、
フランツ・カフカの人生をマンガにした一冊。
子供時代の学校への馴染めなさから結核に
罹ってからの日々まで、味わいのある絵柄で
書かれています。
上記の引用は、幕間のコラムでの一節。
カフカの小説が現在読めるのは、彼の親友で
あるこのマックス・ブロート氏が尽力してく
れたからのようです。実力のある人は、人の
才能を見抜くことも上手なのかもしれません
ね。
徹底的に後ろ向きではありますが、後ろを
向いたままでもなんとか先に進もうとして生
きた様子が書かれていて、不思議な面白さが
あります。
監修者の著作を元に漫画化されているそう
なので、そちらも合わせて読むと、よりカフ
カへの関心が高まるのではないでしょうか。
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普通の人にとっては 絶望的な病気でさえも カフカには希望だった ポジティブに生きろ といわれても その気になんかなれない でも ここまで ネガティブな姿を見て 面白い人だと感じてしまう
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB19067609
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昔の小説家のイメージそのものだった。今なら精神疾患とかの病気と判断されて心療内科に通院させられるlevelの変人さんだ。実際、逢うのを怖がり文通交際するとか、それじゃ交際どころか結婚とか同居とかできるわけがないし、神経質なほど雑音を気にしたり、たぶん、書かれてないが、こんなのもあるということが、たくさんあると思う。菜食主義は優しさからであり、自己評価が父親の教育で低いので他者評価が高く、その為に他者から好かれるのも、カフカらしくもある。何か、勇気づけられた。いい本だ。
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自分の気持ちに正直でまっすぐで、とっても真面目。
弱い者には徹底的に優しい。
そして真面目で真剣すぎるから面白い。シュールな笑いとかでは片付けたくない感じ(笑)
カフカの朗読聞いて、失神したいくらいには愛おしくなってしまいました。
最終的に結核になったことで不眠から解放されるのとかほんとに好き。
『カフカの東京絶望日記』を見ていたので漫画のワンシーンワンシーンが鈴木拡樹さんで脳内に浮かんでしまい、思わずにやついてしまいました。
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近くにカフカがいたら面倒だなあ、と思いそうだけど
面白い人!
若い頃、面倒な人を放っておけなかった傾向があったので
ちょっと魅力的にも感じてしまったよ。