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大坂を舞台に、同心・大悟と盲目の梓巫女見習い・お駒が事件の謎を解く捕物帖短編集。
大悟とお駒の微笑ましいコンビっぷりが良い。脇役も含め、キャラ造りが良いので安心して読める。ただ、事件の方は、動機が単純な割に複雑にし過ぎのような。もうちょっとシンプルでも良かったんじゃないかな。こういう時代モノならではか、実在の人物や場所の後日談がくっついていて、その点も興味深く読めた。
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大坂が舞台の時代小説。
文章は読みやすくて人物も奇をてらわず、全体的にさっぱりした印象だった。
物語は捕り物かな?と読み始めたところ違っていて、謎解きか?と思ったら、それも違っていた。
市井物になるのだと思うけど、人物がもう少し濃くてもいいんじゃないかなー・・と思ったり。みんな良い人でほっこり系です。だけどもうちょっとスパイスになる人物が出てきてもよかったかなあ。
まあまあ面白かったけど、何度も読みたくなるかというと…。
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連作短編5編
大阪を舞台に同心の大吾と梓巫女のお駒が出会って事件を解決しながら,少しずつ通いあう気持ちを育てていく.殺しの謎解きも人情味あふれる仕様になっていて,ホロリとさせられる.
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時代ミステリー。同心の大吾と、盲目の巫女見習いのお駒が、いろいろな事件を解決していく。巫女見習いなので巫女の力がなかったのが残念。口寄せシーンも見たかったな。
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目次
・巫女町心中
・恵比寿幽霊
・天満明星池
・鴻池の犬
・澪標盗人
「巫女町心中」は人物紹介としてよくできている短編だったし、表題作は人の心の機微がとてもよく表れていて、読後感も非常にいい。
文章はまだまだだと思うけど、読みやすくはある。
だけど、あんまり心に引っかかってこなかったわ。
見習い梓巫女のお駒が、大悟の言うほどひらめきで謎を解いていないし、人の心を開いてもいない。
大悟が過大評価をするわけは、惚れているからだと思うんだけど、最後までその辺は無自覚で終わってしまったのも、もやもや。
いや、でも読みやすいし、読後感はいいんですよ。
謎は大して難しくはないし。
表題作は、特に好きだな。
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作者 加瀬政広氏の作品を初めて愛読!
大阪出身で、この小説も、大阪を中心に描かれており、余計に興味が、沸いた。
主人公というべき、同心の鳳大吾と、梓巫女の見習い小駒の取り合わせが、なんとも、面白い。
5話からなる連作時代小説。
蛇足ながら、、、と、1話の最後に描かれているのが、興味を増す。
近い場所だけに、行って、確かめたくなってしまう。
事件解決の要因も、よく考えられている。
次の続編を楽しみにしている。
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【内容】捕物帖。短編集。
【感想】よく知ってるあたりが舞台なんで読んだ。それにしても、みんな行動半径広すぎへん?自転車ならともかく。昔の人は健脚やったんやなあ。
▼大吾とお駒についての簡単なメモ
[一太郎]四天王寺心中事件のかたわれ。
[鳳大吾]西町奉行所吟味役同心。主人公の一人。
[お駒]見習いの巫女。紅葉の妹分。主人公の一人。
[お袖]富太郎と親しい使用人。15歳。顔立ちが整いすげててはかなげに見える。
[風間一直/いちず]
[喜ぃやん]喜三郎。大吾の手下。絵が上手く遺体の様子をこと細かく描いてくれる。超美形。
[幸助]からくり師。
[鯖の尾]みをつくしのことらしい。
[四天王寺]経を守る木彫りの猫が逃げ出した。心中事件が起こった。
[天牛]馬医者。喜三郎は江戸で偽薬を売って指名手配された加納玄哲ではないかと踏んでいる。
[富太郎]どこかの商店の息子。13歳。星を眺めるのが好き。
[奉行]茶目っ気のある人物。名のある人かも?
[巫女町]巫女が集まった町。この本を借りたのは天王寺図書館で、自転車で行く途中六万体町も通った。そこが今の巫女町だとか。不思議な縁かも。
[紅葉]巫女町の口寄せ巫女。四天王寺心中事件のかたわれ。
[幸富/ゆきとみ]14歳にして大阪一の豪商鴻池の主人になったが犬神にとりつかれたらしい。
[留蔵]大吾の手下。図体はでかいが動きは機敏。女にもてない。酒に強い。