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東大話法で一躍有名になった、
安冨氏が専門の経済史の分野から
戦前日本を分析。
満洲という大陸でも特殊な地域の統治に
成功したことが、その後の日本の
戦略を誤らせた可能性を示唆。
さらに、事態を悪化させる日本の
「立場主義」を明らかにしていく。
日本型社会の、イヤな面をたしかに
浮き彫りにしている「立場主義」という
言葉。「魂の脱植民地化」がたしかに
必要かも。
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その昔、「共通一次試験」という時代のことじゃ。選択授業の日本史教師が「受験対策はしない」と言い放ち(日教組で有名だった)、好きなことを話した授業が「高校の日本史が届かない」と言われる近代史、満州事変であった。これが滅法面白く、夢中でノートを取ったのも今は昔。現代の日本人は満州について何も知らない。けどねー、めっちゃ面白いんで、みんな読んでください。満州は遠くない。地続きであることを知るべき(2019-08-22)
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「大豆・満鉄・総力戦」
バブル期の日本はまるで満州国のようだと先生が言ってたので、歴史に興味ないけど満州国の本を読んでみた。
けど、バブル期の日本と満州国の共通点はよくわからなかった。過剰なインフレになったって点だろうか。
序盤は満州国の変遷を書いた学術っぽい内容だけど、後半になるにつれて著者のイデオロギーが出てきてちょっと違うなと思った。
「家」から「立場」に入れ替わり立場主義から現実主義という論調は理解できるけど、原発の話や「自分を取り戻す」という結はかなりズレてきたなと感じた。
立場主義の、自分の立場を自覚しまっとうすれば上に引っ張ってもらえるというのはその通りで、これは「劇的な人間」として福田さんも書いていた。
立場から発言し行動するというのが、ネガティブフィードバックを発生させてしまうんだろう。
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満州が城県経済なのに対し、関内は村レベルで市が立つため支配構造が全く異なるという話や、女真族にとっての聖地であったがゆえに開発されておらず肥沃な大地が広がっていた、そしてそれが大豆の大量生産を可能にし、日本の農地へ金肥としてわたってきたという話は興味深い。
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満州が大豆によって虎や豹のいる森が切り開かれ、地平線が見える畑になった。
兵隊の楯に送り込まれた開拓団の農民たち。
日本政府はきちんと戦後処理をせず、今また泥沼の戦争への道を突き進んでいるのでは。