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本当にナイチンゲールはこんなだったかも?と思わせる、斬新な設定だけど、面白くて上下巻一気読みでした。
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ナイチンゲールが実際はどうだったか という話を聞いたあとで読んだもので、そういう意味では目新しさはなかった
が、歴史上史実上の要素を組み合わせ絡ませお得意の対決シーンまで持っていき、尚且つこんなことがあっても良かった と思わせるのは流石だなあ。
個人的には露出シーンが少なめに思えたのも良かった。
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いや~面白かった!!!!
この漫画家の人ものすごく歳いってるんだけど
すごいね!歳とってもこんな漫画かけるんだもんなー。
ナイチンゲールの話をこんな風に読めるとは思わなかったよw
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客の分際も弁えず 雑役兵 傷病兵 かち合い弾 クリミア半島 我等役者は影法師 夏の夜の夢 シェイクスピア
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上巻の感想かいてから下巻読もうと思って上巻を読み始めたんだけど気付いたら一気に下巻まで読んでいた。
藤田先生の短編にハズレ無し。
最後のグレイの笑顔にやられた。
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ナイチンゲールの物語×ファンタジーラブだったとは。聞き手への語りスタイルでの芝居展開、古典演劇の豊富な引用…。これはどうミュージカル化されるのだろうか
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並ぶ参考文献がすごい
この二つの物語が一緒になる
漫画家の力
エンターテインメント
で物語を知り
参考文献の方を読みたくなります。
クリミア
って言葉に
今のニュースから想像する時
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藤田先生の「うしおととら」が今まで読んだ漫画の中で1番大好きで、もう、崇拝しております、そんな人間の感想なので、贔屓目でお目汚しください汗
クリミア戦争とフローレンス・ナイチンゲールの活躍という史実に基づくフィクション、先生お得意の冒険奇譚となっております
ナイチンゲールはもちろん名前は知ってても、看護師さん?くらいな浅はかな知識しかなく、クリミア戦争とか、もう…(遠い目)、もちろん全てこの物語通りではないことは承知の上で、本当に勉強になりました
壮絶な現場の悲痛な声と、それが全く届かず、机上の理論で現場を苦しめる上層部
という構図はいつの時代も全く変わらないのだ、と愕然とするばかりですが、もちろんそんなことで先生もフローも諦めません(フローにももちろん諦めていることもあるのですが…)
今年、劇団四季でとうとうミュージカルが上演となります、本当にこんな相性のいい、ふさわしい作品があるのか、目の付け所が違う方にただただ感謝です
というのは、このお話のもう1人の主人公、劇場に長く取り憑く幽霊、グレイが様々な有名なミュージカル(シェイクスピア)の珠玉の台詞を物語の中に効果的に挟み込み、フローたちは舞台の演者なのだ、高じて私たち全てが「現実」という舞台に立つ演者なんだよ、というメッセージを実際に舞台で表現するというまるで入れ子構造という企みがこの上ない相乗効果をもたらすと思うのです(からくりサーカスも「出し物」という性質を効果的に配していたけど、こちらはもう「演劇」そのものが物語のエッセンスとなっています)
やはり、この時代にこの作品のことを語るのに、「戦争」について記すのは避けて通れません
藤田先生なりの「戦争の恐怖」が提示されます
もちろん、このストーリーありきなので、それが先生の全ての意見ではもちろんありませんが、やはり畏れを伴う作業だったと想像し、心から敬服するばかりです
ただ、ぼくが最も心震わすのは、先生が登場人物を通して示す熱い人生譚です
選びきれないのですが、今ぼくに1番響いた文章を引用させてください
「偽善」でしか成し遂げられない「善」があるのです
例えば、ぼくの近くに、苦しんでいる人がいたとします
何かできることないかな、ってその人の苦しみに思いを馳せます
でも、何もできることなくて、落ち込みます
自分の中の誰かが呟きます
え、結局何もせんの?じゃあ苦しむだけ無駄じゃん、なに安全地帯から偉げに宣ってんの、偽善者ぶんないでよ、逆に迷惑なんだけど(く、暗すぎる、我ながら…)
でも、また違う誰かが呟きます
その人助けたいって思ったんだよね、何もできなかったら、その気持ちは無駄なん?人のこと慮ることが本当に無駄って思ってる?
偽善だって笑いたい奴にはまた、あんたの気持ち、話してみたらいいじゃん
そんなせめぎ合いがしばしば繰り返され、それに対して先生が励ましをくださった、と勝手に嬉しかったです
そして、本当はもう1つ引用したい文章があるのですが、この駄文を読んでくださり、漫画読んでみようという奇特な方のために、書きません、だって漫画で知る方が何万倍も強く響くから
今、この漫画を読むことができて、本当によかったです、もうみんなに読んでもらいたい(だって上下、2巻なんですよ!すぐ読めます)、でも、絵が苦手って人も一定数いらっしゃる…(この絵だからこそ伝わってくるのに!…贔屓しすぎ汗)
も、もう、ミュージカルが楽しみすぎます、それを待つのも幸せすぎる…
また、大切な漫画が1つ増えました!
そして、先生の深い造詣は、どれだけの時間と努力と忍耐が必要だったかとただただ感服し、でもお茶目な先生のことだから、え、全然楽しかったんですよ、ハアハア、とかどこ吹く風って感じですよね、絶対に!