投稿元:
レビューを見る
イギリスがプロパガンダにたけていたこと
言いたいことを言わずに相手に言わせる。
プロパガンダは質問だ。
コストのかからない戦い
アメリカは、報道型
勝っている時はやれるが
プロパガンダが効果をだすのは
膠着状態のとき
哀れな兵士の死と幸せな捕虜
イギリスの傑作 軍陣新聞より
アメリカの未来学者
ハーマンカーン
21世紀は日本の世紀!
ヨーロッパ破戒会社
投稿元:
レビューを見る
知英派の池田氏が、主に戦時中の外務省ラジオ室の経験をベースに、戦時中のラジオ室の奮闘、各国の宣伝態度、宣伝戦術をまとめたもの。特に、後二者が秀逸。
外務省ラジオ室は、宣伝技術に先見の明があった樺山氏の努力で、アメリカなどから戦前に機材を導入し、なんとかアメリカ製・オランダ製の機材で一応の収集体制を整えて、各国の宣伝内容の分析報告を行った。戦前は日本はこうした技術で西欧に遅れていたということと、このラジオ室が、前後ラヂオプレスに姿を変え、未だに活躍しているということが印象に残る。
各国の宣伝態度は主に英米独を分析しているが、独は論理派で相手の論破を目指しているため、敵国民に全く入っていかず、アメリカはスピーディーな報道重視なので、戦局が良ければ相乗効果、悪ければなす術なしでイマイチ。相手国民の性向を知り尽くし、相手に考える材料を与え、基本性格なるも決定的なところで嘘をつきと、相手を翻弄させた謀略派の英国に圧倒的な軍配をあげている。
最後に宣伝戦術であるが、これは筆者が樺山氏と相談しながら昭和17-18年に半年で書き上げたもので
、参謀本部において印刷したもので、本書末尾に丸々掲載されている。曰く、宣伝は、反復、関連、主導、ユーモア、質問ベースで決して結論を押し付けないなど、英国から学びとった内容をベースに、現在にも普通に通用する内容。筆者の経歴(華族、知英派)からか、文章も横文字(=同時の敵性語)が現代並みに多く、よく参謀本部から出版できたなと思う。
本書で引用されているSecrets of Crewe Houseという第一次大戦における英国の宣伝戦の勝利をまとめた本もウェブ上で見れるので、読んでみようと思う。
投稿元:
レビューを見る
なってしまうとなってしまうぞは「ぞ」があるかないかだけで大きな違い。文脈を考えるというのらそういうことなのでしょう。