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カナダのアーティストによるグラフィックノベル。主人公の少女は、学校の友人たちに溶け込めず、自分に自信が持てず、いつも「ジェーン・エア」を読んで逃避している。夏季合宿で彼女にひとつの転機が訪れるという話。やさしい絵柄が印象的。逃避する小説世界は色鮮やかに、そして現実は常に灰色で描かれる。その中に現れる芽吹き。
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絵も内容も良い。主人公が太っていることをからかわれる割りには、絵の主人公が太っていないので多少違和感はある。
実際はちょっとぽっちゃりしているくらいなのだろうから、いいのかもしれないが。
漫画のようなコマ割がしてあり、今の子どもには読みやすいと思う。
ただ、『ジェーン・エア』については完全にネタバレなので、まだ読んでいない子どもには薦めない。
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グラフィックがすごい!
あまりカラーを使わずに
ストーリーもコミックのコマワリのようにえがいている
孤独感とか背景描写が胸をうつ
太っているどころかスリムに描かれていて??っとなった
≪ 通じ合う ジェーンとキツネ 友一人 ≫
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いじめを受けている少女が、本とともに孤独に生き、光を見出す物語。多感な時期の少女のこころの描写が細やかで繊細なのに現実感があってすごい。小学校高学年を迎える娘の本棚にそっと忍ばせておきたいような本。
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悲しみ、絶望、孤独。いじめがもたらす全てが描かれている。そして、心を許せる友との出会いという喜びも。絵が素晴らしい。胸に沁みます。
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自意識と人間関係、思春期の閉じた世界は万国共通なのだなあ。
絵の違い、色の違いが面白い。
世界が違って見えてくる。
その変化が可視化されている。
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さっそく先だってのYAブックガイドから。ちなみにこれは、特にチョイスしていた訳じゃないんだけど、図書館でふと見かけたから、何ともタイムリーに思えたため、目を通してみた次第。そんなに好きな絵でもなく、内容も取り立てて絶賛するところは特になし。可もなく不可もなし作品。
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これは絵本と言うより絵物語。「シェ―ン・エア」の話が出てくるのですが、関係がよく分からない?終わりが近くなって「クイズ、アヒル。あ、昼だ。」のジョ―クが出てきてやっとはまって来ましたね。ジェラルディーヌが現われて来てくれてエレーヌは救われました。ほっとしました。
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絵:イザベル アルスノー
文:ファニー ブリット
訳: 河野 万里子
「ジェーンとキツネとわたし(2015)」を読了。 傑作。
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ジェーンがジェーンエアのジェーンだったのは嬉しい驚き.私の成長物語.キツネくんの登場はほんの少しだけどオレンジ色が際立っている.そもそも,モノクロの絵本(最後の数ページを除いて)の中で色のあるのはキツネくんと物語ジェーンエアだけなのも私の心の風景を表しているようだ.
絵も文も素晴らしかった.
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学校で孤独な思いをしているわたしは、辛いことから逃れるように、ジェーンエアを読む。学校の合宿で、あることをきっかけに友だちができる。
白黒だった世界がだんだんと色鮮やかになっていく。イザベルアルスノーのイラスト。
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仲間外れにされ悪口を落書きされからかわれるエレーヌ。苦しい時はいつも大好きな本『ジェーン・エア』を読んでやり過ごす。思春期。狭い世界の人間関係。内に閉じたモヤモヤした感情。そんな日々でもほんの小さなきっかけが白黒の暗い世界を鮮やかな世界に一変させてくれる。大丈夫だって言いたい。グラフィカルなコミック的な描き方で素敵な世界観。
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「仲間外れにされている5年生のエレーヌは、悪口を落書きされても、からかわれても、いつも大好きな本『ジェーン・エア』を読んでやり過ごしていた。あるとき、しぶしぶ参加した学校の合宿に青い目のジェラルディーヌがあらわれ、小さな変化が訪れる――。
少女の揺れ動く心をみずみずしく描くグラフィックノベル。カナダ総督文学賞受賞作。」
わかりにくい表現もあったが(カナダのフォークソング、甘草入りのグミ、「バ・ダ・ブーム」??)、惹きつけられた、もう一度読みたいと思う箇所がいくつかあった。
「あ、この時のエレーヌの気持ち、表情・・わかる・」
と思うシーンがいくつかあった。
そしてまた、わからないこともあった。「太い」「臭い」とクラスメイトに言われたら、自分自身が本当に太いと思い込んでしまうこと。「太ってます。わたしはソーセージみたい。でなければ、フットボール。でなければ、ブタの赤ちゃん。フォークが刺さったクッション。男子はみんな逃げていくし、キツネも逃げていく。」あぁ、こんな風に思ってしまうのか。
忙しくやつれた母親に、抱き着いてキスをしたいと思ってもしないし、何も相談しないこと。
わからない、でも、エリーナの心を知りたい、ずっとこの本を読んでいたい と感じる。丁寧に描かれていて、エリーナの心の中がのぞけるのが良い。
・日常が灰色で、本の世界や想像の世界、そしてキツネの存在はカラーで表現されているのが印象的。
・日本でも、外国でも、悩みは一緒だな。いじめも世界中であるのだな。
印象に残ったセリフメモ:
「わたしには、ツタみたいに伸びていく想像力があるのに、あの子が考え出す新しい悪口には、いつも不意をつかれる。そして毎回同じ目にあうーまたひとつ、胸のなかに穴があくのだ。ぜんぶ聞こえてしまうから。なにも聞きたくないのに。」
「人が生きていくには戦術というものが必要なときがある。ジェーン・エアの場合でも。」
絵や文にひかれるようで、小5の娘も小2の娘も何度もめくっては読んでいた。