電子書籍
普通に気持ち悪い
2019/01/26 01:34
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかなか決心がつかなくて今まで読めてなかった。
知り合いが最近読んだことがきっかけで思い切って読んでみた。
・遺族、家族への謝罪や後悔は一応書かれているけどサイコパスさは治っていないと思う
・描写、言葉選びが自分に酔ってる感じがして普通に気持ち悪い
・作者の書いていることが本当だとしたら、なんで家族がこの人ことを見捨てずここまで優しいのか謎。妄想を書いてるんじゃないかと疑うレベル
・弟、友達、弟の友達に何の理由もなく何回も暴力を振るってて、本当に理解できないクズだと思った。
その時点で周りが頭おかしいことに気づけよ…と突っ込みたくなる
・後半はほとんど大変な思いをして自立したことが書いてある。もっと事件前のことや事件前に至るまでが知りたかった。
・サイコパスすぎて自立?してからも周りに迷惑かけるかけまくってて関わる人が可哀想
電子書籍
別なる物
2020/05/29 00:14
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サリーカリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
事件は共感出来るものではなく、凄まじく陰惨な事件だった。何故罪を犯したのか、経緯や原因が読めるかと思ったが、私には分からなかった。読後にもやもやした嫌な感覚が残る。刑務官や出所後に関わる人の常識は救われる。
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酒鬼薔薇の絶歌を読むと最近の自分の精神不安定状態のせいか、よく泣く。
でもこの本が出版されたことはやっぱり許されないと思う。
根本的に酒鬼鬼薔薇があの頃から変わっていないことを証明した。
私は彼にもっともっと共感できると思っていたけど、彼は彼の言う通り病気で、少しついていけない。
それでも彼の感度の高さや、繊細な心、他者を観察し奥底まで見抜く力には共感できる。
何より自身は呪われていてこの世に居場所がないという圧倒的な孤独感からくる寂しにはかなり同情できる。
彼が村上春樹と三島由紀夫をよく読むことからも私と似たものを感じられる。
他者に私みたいな穢らわしい者が受け入れられることが受け入れられないのよね。
それでもこれは出版してはならなかった。
版元の責任だけど。
幻冬舎の見城さんは見送ったらしいね。
太田出版のコメントにあったが、そんな社会的意味などあるはずもない。
酒鬼薔薇は作家になるつもりなのだろう。
彼が書いたかどうかは本当はわからない。
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これが、フィクションであればいいのにね。誰も死んでなんかいなくて、あんな卑猥な事件は起きてなくて、この本が出版されても悲しむひとはいない、それならよかったのに。
もちろんこれはノンフィクションであり、書いた本人はその事件を起こした張本人。どんなに被害者ぶっても加害者でしかなく、綺麗事を並べたってどうしようもない。まったく反省していないよ、これ。
まず冒頭。名前がなくなった、事件が起きて僕の名前は少年Aになった、みたくはじまるのだが、なんだその言言い草は。少年Aの仮名に守られ今も生きて、本まで出して。更生とかいわれてるけど、亡くなったあの子達は永遠に戻ってこないし、その家族も。第一章で捕まり塀の中に入る最後で僕の青春は幕を閉じた的な文面があるのだが、君が殺したあの子たちは青春どころかすべてが終わったのだよ。しかも君は14歳から21歳塀の中で、というかそれっぽっちしか入っていなかったじゃないか。。。
ナルシシズムがひどい。ハルキストなのか、作中に村上春樹の文章がいくつか散らばってる。春樹だけでなく、少年院にいるときにたくさん読んだであろう本の文が散らばっている。無駄に物語風にしあげている。まるで自分を物語の主人公のようにして、書き上げている。自らを酒鬼薔薇聖斗と名乗っただけはある文体。はじめから最後まで嫌悪でいっぱいになった、うん。これから先彼がまともになることは一生ないと思う。どうしたって無理なんだな、とこれ読んで思った。文章は下手ではない。表現者になりたいであろう感は伝わってくるしね。けど、これを物語仕立てにし、自分があのような事件を起こしたのには訳があるんだ、という言い訳を並べてるような、綺麗事に仕立てる以上、なにも評価はできないですね。だってこれは実際に起きたことなのだから。
ちなみに図書館で借りました。はい。
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出版するにあたっては、ちゃんと筋を通すべきだったと思う。苦労したのは分かる。しかしそれだけのことをしてきたから。出版の意義を見つけるとすれば、元少年がどのようにして闇の側に堕ちたのかが説明されてしかるべきだが、きっかけは、祖母の死だけだったのか。そこが分からない。
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2015/06/12 昨日ワイドショーで話題になってた。
2015/06/15 ヨドバシ・ドット・コムでやっと購入できた
2015/06/18 終読
TVやメディアが騒いでなければ知らずに買わずにいた本。
逆にあんだけ騒ぐのは売ろうとしてるようにしか見えない
本当に買って欲しくないのか??
むしろ買って欲しそうに取り上げてるようにみえるけど。
TVでこの話題取り上げられる度に疑問に思う。
読みにくい
たくさん本を読んで書いてみたくなって、自分には書く内容があるから、影響された作家の表現を使い美化し書いたただけ。
メディアでは反省してない。って言ってるけど
反省してる文章は何度も出てくるし、最後にも書いてる
(本当に反省してるかは本人にしかわからないけど)
読みにくいのは自分が好きではない作家に影響されてるので、好みの問題かも。
被害者の相手に対してより、自分の家族に対しての謝罪のほうが多い印象。
当時の報道では家庭環境の問題、特に母親の過剰な愛情とか言われてたけど、そういう印象も無かった。
むしろ円満な家族でなんでこんな犯罪を犯したのかよくわからなくなった。
後半の出所してからはの文章は全然違うくて読みやすかった。
心境の変化なのかな?
優しい人と関わってる時の文章は素直な印象
罪を忘れてほしい反面、忘れられてしまうと罪が消えてしまうから知っててほしい。
話してしまいたい。
いい人に出会うと話したくなる。それでも自分を見てくれるのか?葛藤してる。
なので忘れて欲しくなくて出した本なのかも?
それが罪を一生背負うということなのかも?
こういうのは本人しかわからんけど
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どうしてこの本が出版されたかが分からないので手にしてみた。文章、果たして自分で綴ったのか?社会にそんなに適応しているとは言い難いのに、文章を書く、出版するという大仕事をその男はやってのけた。
陰には黒いお金と黒いモノを沢山隠してあるような気がした。まだ、2、3ページなのにこれから先読むのが怖くなる。
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この本は書かれるべきだったけど、出版されるのは今じゃなかったと思う。なぜ今出したのか。何十年か先じゃだめだったのか。答えは巻末にあり、「自分の生の軌跡を形にして遺したい」だそう。
特に後半は内容としては悪くなかったけど、上記のような理由のために、遺族に連絡なく出版するのはあまりにも自分勝手。
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良識派の人たちはまず遺族の許可も取らないで出版を断行した元少年Aと太田出版の非常識に憤慨しているでしょうし、内容に関してはせめて犯人の深い反省と苦悩を見たかったことだと思います。それとは別に好奇心からこの本を取った人たちは猟奇殺人犯の異常心理など他では読めないような特異性に興味があったのではないかと思います。結果、いずれの読者層の期待にもまるで応えていない本著の評価が低いのは当然のことでしょう。
個人的には快楽殺人者なんて犯行動機は痴漢と変わらないと思っていて、いくら犯人の人間を掘り下げても何も出てこないだろうと予測していたので、内容的にはまあこんなもんだろうと。衝撃的な本だとは思っていませんでした始めから。
とはいえ、あまりにもお粗末な出来に遺族の思いを踏みにじってまで出してきた事への誠意があまりにも感じられず、特に第1部は腹が立ちました。~のように、~のようなと稚拙な直喩を多用した文章は高校生がはじめて書いたオナニー小説を読まされているようで腹が立ちます。「雨は空の舌となって大地を舐めた。僕は上を向いて舌を突き出し、空と深く接吻した」とか「僕は外界の処女膜を破り、夜にダイブした」とか、要るか?この一文。元少年Aの自己陶酔しか感じられません。第2部に関してはそういう文章の暴走はだいぶ落ち着いて読みやすくはなっている印象ですが。
他にも余計な部分が多すぎます。ランドセルは日本特有の民族性と言ってみたり、アスペルガー症候群の解説から現代はコミュニケーション至上主義社会だと持論を展開してみたり、村上春樹を引用したり、『ヒミズ』のあらすじ書いてみたり。やはり自己顕示欲が強いというか、学者でも評論家でもないあなたの意見はいらない。知りたいのはあなた自身のことだけ、とツッコみたくなる脱線が多い。
これらは著者自身というより出版社の方にも責任があるように思います。編集者のインタビューで「ほとんど手は入れていない。具体的に私が赤を入れて、直したところはないですね」と語っているがこれは単なる手抜きだと感じてしまいます。遺族に無許可とか道義的でない印象こそあれ、周りがとやかく言うことではない、現に売れているのだから出版自体が悪かったとは個人的には思いません。しかしながら批判や抗議を覚悟の上で出版に踏み切って、あまつさえ遺族を傷つけ、それでこれではお粗末すぎます。とにかく無駄が多くて、史料価値として必要だと思うものが少ない。
具体的には、例えば83ページに、中学校の女性教師がダフネ君やアポロ君を個別に呼び出し僕には近付くなと忠告した。という一文があるが、このことから少年Aは事件前からかなりの問題児だったのだろうと推測されるけど、そういう点に触れた部分は少ない。また、一冊通じて家族への愛情が見て取れる文章や、家族はごく一般的な家庭という印象を覚える場面が多く登場するが、少年Aの言葉をつなぎ合わせるとこの人、中学生にして登校拒否中にも関わらず毎日ひと箱マルボロを吸っているのがわかります。当時は今より安くて250円か280円だったと思いますがそれにしてもそれを黙認する家庭環境って本当に平平凡凡なのでしょうか。つまり少年Aの読者が最も知りたい��件当時の生活環境が全然見えてこない。彼の残虐性に関しても猫殺しの一場面の描写はなかなか生々しくて特異性という意味では良かったが、その他の部分ではやはり陳腐な比喩表現に逃げてしまっている部分が大きい。他にも音楽や映画、逮捕以後は文学もだが、そういうものが好きなのが分かって具体的な作品、作者もいくつか挙がっていたが、こういうところももっと掘り下げてほしかったです。彼がどういうものに感動したり嫌悪感を覚えるのか興味があるからです。少年Aはプロの文筆家じゃないのだから以上のような点を指摘したり聞き出したり加筆依頼あるいは削除依頼して出版社にはもっと意義のある一冊に仕上げてほしかったです。
最後に、読み終えてみて僕が元少年Aに抱いた印象ですが、甘いなあって思いました。文章力や嘘吐きの才があれば反省しました、苦しみましたという印象はいくらでも創作できるのだからここで言う甘いというのは反省が足りないとかそういうことではありません。反省しているのかもしれませんし、十字架も背負っているのかもしれませんがそんなの結局は本人にしか分かりません。ここで言う甘いというのは認識の甘さです。職場の先輩の家族に触れて、自分はなんというかけがえのないものを……的なこと言っておりますが、全然足りないです。言葉の粗探しみたいになってしまいますが「ん?」とひっかかる個所が多くありました。でも本当に真摯に事件と対峙しているのならそんな粗は出てこないのではないかと僕は思うのです。死刑になって被害者と同じ苦しみを味わって死ぬというのが当時描いた結末だったそうだけど、それを同じ苦しみと言ってのける認識の甘さは修正されたのでしょうか?「僕の時間は、十四歳で止まったままだ。」殺人者のままですか?
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大袈裟かも知れないけれど、本を買うのにここまで躊躇い、お金を払うのに罪悪感を感じたことは無かった。
けれどこの人がどのように現在を生きてきて、どのような気持ちでこれを記したのか気になったから買うことを決意した。
TVなどでは「買う」「買わない」とレポーター達が論法している。
けれど、読んでみて否定的な文脈もあったが
過去を清算するのではなく自分の中に押し込みながら生きてる。あの時の行為を本当に後悔してるという事が伝わってきた。
結論は、「買いたかったら買えばいいと思う。買いたくなかったらやめればいい。」
けれど絶対に中途半端な気持ちで買ってはいけない手記だと感じた。6.17読了 18歳
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色々な難しい事情は置いといて。
データとして購入しました。
『逮捕されるまで』とか『福田君を殺して何になる』とはまた別の意味で、お・・・おう、さよか。って感じ。
漫画や絵を描くのが好きだったのならどうしてそっちに行かなかったのか、不思議でならないけど・・・・???
最初から最後までポエムというかラノベのようで、どこまでが本心なのか全く解らないので何とも言えませんけど。
とりあえず 出版するなら本名出せ。と言いたい。
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ちょっとTVで取り扱われていて久々に新刊を購入しました。ネット書店では散々の酷評もあり、それが余計にそそりました(笑)
読み物としては良かった…そう、「小説」ならと思いました。人はこれほどまでに無知で、これほどまでに優しく、これほどまでに残酷、これほどまでに…っと読んでて思いましたよ。実話なんだろうしね。
でもふと、感想を書いていると、ただ溜めておけなかった思いを吐き捨てた本好きの犯罪者の告白ってところだったきがします。
罪の意識に耐えかねて「手記」が出したかったんなら、被害者家族の了承を得て、「少年A]としてではなく「本名」で出すべきでしょう。それが何年かかろうとも、それがより一層の枷になろうとも
ただ吐き出したいだけなら手記としてではなくフィクションとして発表もできると思うんですけどね。
まぁ、そこは何か「大人の事情」があるんでしょう。
ただ、本の印税がすべて被害者家族に渡されることを期待しています。
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元々が劇場型の犯罪だったということもあり、出版自体に対する批判も多いらしい。
事件から逮捕までを振り返った前半部分は何度も推敲したのだろう。読みやすい
後半の近況を綴った部分は散漫。
ちょっとペダンティックな比喩とか引用とか、色々と分析的に読めば読める本でもある。
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チェック項目14箇所。今思うと、この時の父親の顔を見ておけばよかった、母親を呼んで、その顔を見ておけばよかった、二人が僕のことを、「殺人者」でも「化け物」でもなく、デキの悪い「自分たちの息子」として見てくれる最後の瞬間を、この眼に焼き付けておきたかった。「死刑? 何言うとんねん。お前はまだガキや。死刑にはならん。その歳であれだけのことやったんや。頭もええし度胸もあるやろ。ぎょうさん勉強してイチから出直せや。明日から本格的な事情聴取や。なんもかんもしゃべって楽になってまえ。ワシがおまえを救ったる」。「少年A」といえば、無口で友達もなく、だいたい家に籠ってひとりで過ごす”ヒッキー”なイメージが定着しているかもしれないが、実際の僕は家でゲームや読書をするより、外で友達と遊ぶほうが好きな子供だった。生きているということは、痛みを感じるということ、痛みを与えるということは、命に触れるということ、命に触れること、死を手懐けること、あの頃の僕にとってそれに勝るエクスタシーなどなかった。僕は、ダフネ君を傷つけたことを何とも思っていなかった、あんなふうに殴られた人がどんな気持ちになるのか、微塵も想像できなかった、僕は、他人の痛みをこれっぽっちも感じられない、最低な欠陥人間だった。島じゅうの人たちが顔見知りのような、プライバシーなどあってないような環境で暮らす人たちにとって、たとえ遠い親戚でも身内から犯罪者が出るというのは、社会的な死刑宣告に等しい。「父さん、今まで生きてきて、いちばん幸せやったことって何?」「おまえが生まれた時や。あの日のことは一生忘れへん。初めての子供で、生まれた瞬間、父さん嬉しくて泣いてもぉた」。「自分の息子だから」と、ただそれだけの理由で、僕を愛さなくてはならないのだと自分自身に言い聞かせるように、僕の写真を肌身離さず持ち歩く、罪なほど生真面目な父親が、悲しかった。「矯正教育を六年半受けたことで、それで罪が償えたわけではないと思います。一生、心に重い十字架を背負って生きていってほしいと思います」。僕の過去を知ったら、あの二人はどう思うだろう? それでも”仲間”だと思うだろうか? 僕が「謝罪したい」と思うこと自体、傲慢なのかもしれない、どうすればいいのだろう、これほどの苦悩を、これほどの憎しみを、僕はどうやって受け止めればいいのだろう、僕は思考停止状態に陥り、途方に暮れてしまった。他人に用意された籠の中では、本当の意味で償うことも、生きることもできないのではないか。僕はふたつの動機から被害者に手紙を書き続けた、まずひとつは、純粋に贖罪の気持ちを伝えるためだ、もうひとつは、「この一年間は、手を抜かずにしっかり生き切ることができただろうか?」と、自分に問いかけ、一年分の自分の生き方を棚卸しするために、被害者の方への手紙を書く側面もある。
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騒がれていた本なので興味本位で購入してみた。更生してるとかしてないとか、それは本人にしか分からない事・・・現在もこれからも一生更生しながら生きていくんだろう。でもこの本、読んで良かったと思う。後半の文章が本当に本人の気持ちだと信じたいです。