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地球上の陸と海底に、2 億年以内のものだけで108の巨大火山 LIP (Large Igneous Province) がある。そのことも大きさも知らなかった。太平洋の赤道下にあるオントンジャワ海台が大きいが、知っている地形では今デカン高原になっているデカン・トラップが LIP で、6600-6550 万年前に噴火した時の溶岩が固まったものである。
LIP の調査、説明から始まり、マグマが地球内部でどのように生成されるか、プレートテクトニクス、生物の大量絶滅と LIP 活動の関係までを説明してくれる。
研究すべきことが山積しており、研究者が不足している分野である。
方々で断片的に得た地学の知識が一つに結びつき、とても面白かった。
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現在活動中の火山は世界中に数多くあるが、1億年前には日本列島の何倍もの大きさの超巨大火山がいくつも活動していて、プレートテクトニクスによる巨大大陸分離の動力源になっていたらしい。
それを探ることは、そもそもマグマはどのように生成されるのか(マグマは基本的に地表近くの地殻とマントルの境目でしかできない)、マントル対流はどうやって起きるか、地磁気はどう起きるか、何故反転するか等の疑問の解明につながるという。
まだまだわかっていないことだらけのようだが、わかっていないことを知ることも面白い。
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超巨大火山はどうできたのか? 大陸移動やプレートテクトニクスの原動力を生み出すマグマとマントルと、地球内部のふしぎな関係が見えてくる。
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御嶽山噴火などどうしても個々の火山に目が行きがちな火山学。それよりもスケールの大きい研究についての本。
プレートテクトニクス、プレートの沈み込みと火山の関係、溶岩プルーム、などについて学べた。
プレートが沈み込むとき大量の海水がマントルに引きづりこまれそれが岩と混ざることで融点が下がりマグマが上昇できる、と。地球とはなんと不思議な星か。
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●マグマがどのようにしてできているのか、実のところわかっていない。様々なマグマ成因論が提案されているが、その場を見ることができないため確かなことは言えないのだ。広い宇宙のことはおろか、この地球のことでさえまだわからないことがたくさんあると思うと、感慨深くさえある。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057380