紙の本
出版文化を支える力
2016/01/23 00:26
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投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
書籍の販売額は減少傾向にある。そのような中で、一人で出版文化を支えている人々がいる。さまざまな経験を踏まえて、独自の品ぞろえをしている。出版社である以上採算は取れなければならず、地域を紹介する冊子などの受注を受けるなど経営面も考えて、大手出版社では出版されない書籍を発行するという取組みに対して応援したい。出版文化を衰退させることは文化の衰退であることを痛感する。
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港の人、赤々舎、ミシマ社、土曜社、里山社……“小商い“の一形態としても注目を集める小出版社。独立を志向した10人の、個性豊かな発想とその道のり、奮闘をリアルに綴る。
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洪水と言われるほど日々刊行される新刊。
本屋の立場でも「おおすぎるなぁ」と思う。
そんな中年に数冊くらいのペースで本を出す、小商いしている出版社が最近目立ってきた。
あまり多くの本屋には並ばないけれど、キラリと光る本を出す小出版社たち。
その中でも小さい「ひとり」出版社。
考えて、作って、宣伝して、発送して…。
1冊1冊に込められている想いが、強い感じがする。
無性に応援したくなる。
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蔦屋書店や恵文社一乗寺店など
本との出会いを売りにする書店は増えてきている。
私達読者(消費者)はどのように本に出会えば幸せなのだろう。
ここに掲載されている
ひとり出版社の人々はそういった主流ではないルートで流通を行っている。
売れる本=いい本 必要とされる本
という公式からは少し離れた考え方。
現在の出版流通を闇雲に否定したいわけではない。届けたいモノを届けたい人に最適なタイミングで手渡すにはどうすればいいか?
たかが本、されど本、本が紡ぐ可能性をこの本は感じさせてくれる。
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時代は変わったが、人はそんなにも変わらない。昔の本が今も読まれ続けるのは、昔の人の考えていることや、喜びや、悩みや、不安が、今の人の喜びや不安とそんなに変わらないからだ。
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発売一か月以上前からこの本の存在を知って、これは自分としても読みたいし、社会の潮流としても、売れるやろうなぁと思った本。案の定、ボリュームも、読みやすさ、内容も抜群でした。それぞれのひとたちのやさしいお人柄が伝わってきて、よかった。ただ、紹介されているのがあとのほうになればなるほど、精神世界というか、世界観がすげーなと思うひとが多くて、そのへんはついていけない。サウダージブックスのひととか、これまでの経歴が圧倒的。これは、何度も読みたい。
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先日島田さんの本を読んで、この業界に興味を持ち手に取った1冊です。
ひとりで出版社を営んでいる方々のインタビューや、ライターさん、本屋さんなどなど、本に携わっている様々な方のお話がぎっしり。夏葉社島田さんからの寄稿もありました。
出版について様々な考え方があり、ひとりでのやり方もそれぞれだけれど、一貫して本や作品への愛が感じられて、ここまでの情熱があるからこそ私たちは素敵な本に出会えるんだなあと感謝です。
ここ最近ずっと「本は売れない」と言われ続けているけれど、こんなにも愛を持って接してくれてる人がいる限り、本という媒体が無くなる未来は訪れないんじゃないのかなという希望を持てます。
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一通り読んでわかったのは「独りで出版社を立ち上げても、人の運とヒット商品を嗅ぎ分ける嗅覚があればやっていける」ということだけだった。
結局ある程度の成功例しかなかった。世に問いたい本さえあればやっていけるもんでもないだろうに、いまのところ出版社としてもっているところだけが選ばれている感があって、勉強になるかというとそうでもない気がする。版元がなんとか状況を保っている以上に、夢半ばで潰えた出版社のことももっと話題になってよかったのではないか、とわりとまじめに思うのだった。
取り上げられていたトムズボックスさんも近々閉店するようだし、そのあたりに取材の手が入ってもいいだろう、とは思う。
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この本からは本に対する愛情だけがただただ伝わってきた。
愛情があるからこそ斜陽産業といわれる本に携わる仕事をしている彼らの強さを感じた。
こういった人たちを本にした西山さんは素晴らしいとしか言いようがない。
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何人かの「一人出版社」が紹介されている。どの方の話も興味深いが、働き方というよりも「生き方」みたいになっちゃってるなあ・・・という印象。
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もう紙の本の時代は終わったんだなあとしみじみ思う今日この頃です。あれほど盤石だと思っていたCDDVDの天下も思いの外短かったですが、本に関しては何千年も続いたコンテンツなのでおいそれと無くなる事は無いと思っていましたが、電子化の流れには逆らえないのでしょう。出来れば自分が生きているうちはこのまま紙の本が続いてくれますように・・・。
この本は「ひとり出版社」を経営している人達のインタビュー集です。
出版不況と言われる昨今、出版といえば大手しか考えつかないですが、そんな中で個人で本を出版するって想像出来ないです。借金を負うリスクを承知で荒波に漕ぎだすぐらい覚悟決まってないと絶対無理。
それでも出したい本が有る、自分で納得のいる本を作りたい。そんな思いがギュッと詰まった出版社を語る経営者は、紙面からでも分かるくらい強く、意思的な生き方をしています。
書店でも最近よく見かけるミシマ社も登場していますが、この中では大成功をしている出版社でしょう。不思議な作りの本なので目につくし、特別なものな気がして思わず手に取ってしまいますね。個性的な本を生み出している「ひとり出版社」がこれからも増えて、本を愛する人の間口を広げていって欲しいです。
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長いこと積ん読状態でしたが、とりま読了。
作りたいと言う情熱自体が先に立っているのかな、という印象。
作るという事を自然にできている人でなければ、
ひとり出版社などできやしないのかな、と。
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[関連リンク]
少人数ゆえの自由と制約──『”ひとり出版社”という働きかた』 - 基本読書: http://huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/2015/07/27/120000
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出版不況なんてことはずっと言われているが、そんな時代にひとり出版社で頑張っている人たちがいる。
そんなひとり出版社の人達へのインタビューの内容はどれも思わず「頑張れ!」と応援したくなるようなものばかり。
「本に出合う」「本をつくる」「本を売る」
そこには様々なドラマはある。
本を手に取ったときに、その本を生み出してくれた人たちに感謝して読みたいなと思います。
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<目次>
第1章 ひとりだからできること
第2章 地方での可能性を拓く
第3章 信じる”おもしろさ”を貫く
第4章 つながりをも編む
<内容>
出版社はピンキリ。出版不況と言われ続けて久しいが、「この本を出したい」「この著者を世に出したい」などの強い志が「ひとり出版社」(紹介されているのは必ずしも「一人きり」ではないが…)を成り立たせている。そして読んでいてわかるのは、「一人」だからなしうるのではないこと。その人がさまざまな人たちとつながり、コミュニケーションをとり、出版を成り立たせていること。また熱い思いが行動力となっている点も注目したい。決して出版事業だけではなく、コミュケーションと情熱は、どの仕事においても必要なことなのだ。