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テレビ局に関わる5人の女性を描いたお仕事小説。今のテレビ局の問題を背景に仕事や恋愛や人生に葛藤し悩み苦しむ姿がリアルで良かった。自分の経験から共感出来るエピソードもあり面白かった。ラストでの5人の語らいが何ともいい。気軽に読める一冊。
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テレビ局で働く女性たちの6つのお話。この作品は分類的に宮木あや子のサバサバ系作品といった感じ。どの女性もかっこいい系である。女として、いろいろ考えさせられる内容だった。人生に悩んでる女性は是非、読むべき一冊。
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「帝国テレビジョン」を舞台に戦うことになる女たち。
視聴率、恋人、友だち、先輩・後輩、男たち、夫、同期、過去。
時に立ち止まることがあっても、彼女たちは自分の歩みを決して止めない。
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がんばってる彼女たちが可愛くてまぶしい。
仕事と家庭を持つこと、やっぱり両立はできないのかな。
自分がもし違う道に進んでいたら今どうなっていただろう。
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テレビ局で働く女性の物語。
普通の会社勤めとは異なる点が多々あるものの、同じ働く女性として共感できる部分が多くて、次の日は仕事だというのに、深夜までかかって、一気に読み上げた。
男が女を選び養うという構図が崩れ去った今、女は生きていくために働かなければならないし、結果、男に選ばれる必要もなくなった。女としての優劣を男に評価される筋合いもない、という下り。何だか爽快感がある。女って、逞しくなったなぁ。
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宮木あや子の戦う女性に宛てた作品。帝国TVを舞台にした短編。指先の砦、脇坂Pと兵隊系女子、松国は納得。生産性維持の為に働く形は、30代の図式。メモ。(1)子供を産んだ女と産んでいない女の間にはその二者を隔つ深い川が横たわる。更にその前段階に、結婚した女と結婚していない女の間にも川は流れているし、仕事をしている女としていない女の間の川も存在している。どちらが正しいという訳ではない。言ってしまえばどちらも正しい。
(2)図式が崩れ去ったいま、女は生きていく為に働かなければならないし、結果、男に選ばれる必要も無くなった。
(3)美しくても恋愛沙汰では致命的にどうしようもなく役立たずな女、というジャンルが存在する。
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宮木さんのお仕事ガール小説は本当にいい。
ただの舞台としてその職場がある訳ではなく、まずはちゃんと働いた上で、というのが伝わってくる。著者にも会社員時代があるようなので、自然と滲み出てしまうのかもしれないけど、そこが描けている小説は意外と少ない。
私は彼女たちのようには仕事ができていないけれど、抱えるその思いに対する共感度は抜群。プライベート面の不器用さ。でも、器用なやり方って何?彼女たちと同じようにしか私も考えられない。
男性はこれを読んでどう思うのだろう?
最後の野良ルームに一緒に入りたい。友達になりたいなぁ。
ところどころ、面白表現があるのも楽しい。冒頭からひとつ、「その髪型おか」って続きは何?
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帝国テレビに関わる女たち。
だれか一人をメインにした連作、からの最終話でのまとめ、という構図はとてもすきで、作者はそれがうまいと思います。
たのしかった…。
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大手テレビ局や芸能界で働く女性5人を描いた連作短編集。
芸能界に興味はないけれど、5人の女性が生き生きとしていて引き込まれました。
壮絶な過去を持つ人もいて明るいだけのストーリーではないけれど、読後がとても爽やかでした。
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テレビ業界で働くエネルギッシュな女たち。業界柄なのか、会話のテンポが軽くハイテンションなような気がする。でもパワフルすぎて、おばさん疲れた・・・。
休む間もなく人が動いて、慌ただしい毎日。時間は不規則で働け働け、もっと予算を削れ、直前の予定変更とか・・・理不尽な要求もあって、ハァとため息もつきたくなるよね。
これだけ忙しかったら、仕事と恋愛・結婚・子育て・遊び・・・体は一つしかないんだから、やっぱり何かを犠牲にしなくちゃ難しいよなぁ。お疲れ様でございます。
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帝国テレビジョンで働くもしくは関係する5人の女性の連作短編。
お仕事小説です。
宣伝、ドラマのプロデューサー、脚本家、女優のマネージャー、TV誌の記者。
それぞれ職種も違うし抱えているものも違うけど、とにかくみんな一生懸命に仕事してる。
女だからとなめられたり、体力的にきつかったり。テレビの華やかな面とは裏腹に裏方はかなりの不眠不休。
裏事情もわかったし、悲喜こもごもも。
ただみんな恋愛においてはうまくいってなくて、それでも好きなことのためにひた走れるのはすごいなーと。
好きなことを仕事にすると、それは趣味ではなくなったり幻滅したりいろいろあるだろうと思う。
でも最後にみんなで集まって女子会して、それぞれが少しずついい方向に変わったり成長したりしていて、爽快な気分になった!
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兵隊系女子 宣伝 松国貞江
指先の砦 プロデューサー 脇坂麻耶
昼飯の角度 脚本家 大島多恵子
蝋燭の火を灯せ マネージャー 片倉一葉
シュテファーニクの停車場 テレビ誌記者 山浦清美
Combined Girls Fleet 愛して野良ルーム3
テレビ業界で働く5人の女性の連作短編。
片倉の過去がヘビー過ぎて途中しんどかったけど…。
脇坂さんが失恋する所もなかなか切なくてうるっときてしまった。
芸能界の裏事情?的なものも垣間見れたし、面白かった!
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テレビ業界を舞台に、戦う5人の女たちの物語。
というと、少し語弊があるでしょうか。
宣伝、ドラマのプロデューサー、脚本家、女優のマネージャー、TV誌の記者。
仕事に恋愛に人生に翻弄されながらも、強く逞しく生きる様がとても格好よかったです。
あまりテレビを見ない私からすると、テレビ業界というのは縁遠いものですが、とてつもない激務だということは知っています。
休みがほとんどない激務ながら、希望する人が後を絶たないのはそこへ夢や希望を持っているからなのでしょうね。想いがあればどんなことでも乗り越えられる、というわけではないでしょうが、泣きながらも前に進む彼女たちが本当に輝いていて。
まず魅力なのは、それぞれの恋愛。
元カレだったり、俳優だったり、同性だったり。
正確には「恋愛」という言葉ではくくれない、愛情。
十人十色といいますが、同じ恋愛は1つとしてなくて、恋愛相手もまた個性豊かに描かれているから本当に人の恋バナを聞いているかのようで。
みんなどこか不器用でもどかしく感じたりもするのですが、冒頭の元カレみたいにどこまでも器用な感じもまたいけ好かない。でも、ああいう対応に揺すぶられる松国の気持ちもわかるなあ。ずるい。
それから仕事。
30代前後の登場人物が多くて、もう若手ともいえない彼女たちがもがきながら頑張る姿に元気づけられました。
宮木さんのお仕事小説って、元気がでます。
それにしても、みんな有能。
デキる女子たちばかり。それでも上手くいかないことがあるのが仕事の、そして人間関係の難しいところですね。脇坂Pと元同期女子の絡みも地味に胸に刺さってます。泣ける。
なんというか、彼女たちには幸せになってほしいなあと思わずにいられない。
今は彼氏なんていらない、と潔く言える山浦もカッコイイし、自分で幕を下ろした彼女も、想いがあるのにすれ違いばかりしてしまう彼女も、みんなみんな幸せになればいいと思う。
夜明けの装丁も素敵ですね。まるで知らなかったテレビ業界の内情が知れたのもとても楽しかったです。考えたことがなかったけど、ドラマの制作費が1話あたり約4千万円とかテレビ誌の紙面ができるまでとか。
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「帝国テレビジョン」に勤める女たちの公私にわたる奮闘ぶりを描いた連作短編集です。作者の作品らしく、デキるけれどちょっと不器用な面もある女性たちのシャキシャキした生き様が楽しめます。同じ性だからわかる面と、これほど仕事に情熱を傾けられていないからわからない面と両方ありましたが、たくましかったり繊細だったりの両面を持つ彼女達はとても魅力的でしたし、テレビ業界もリアルに描かれていたように感じました。
タイトルと装丁からではとてもテレビ業界の話とか、全然わからないのがちょっともったいないような気はしました。けれどこれまでの作者のお仕事小説の中では下ネタもありませんし、色んな人にオススメできそうに思いました。
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テレビに関係する仕事で働く女性たちの話。
短編集だし、すごい読みやすくて面白かった。
それぞれの悩みや、夢を追いかける人諦める人。
初めて宮木さんを読んだけど他の本も読んでみたいと思った。