投稿元:
レビューを見る
真間村を出たおいちは,姿を消した颯太を追って江戸に出る.危うく騙されるところを助けてくれた歌占いを生業とする元武士戸田露寒軒の下で,おいちは暮らすことになる.代書を始めて,いろいろな人々の思いを形にしていくのが人情ものとして面白いが,この綱吉の時代のキナ臭いあれこれもこれから登場しそうで,楽しみである.
投稿元:
レビューを見る
幼馴染の颯太を探して江戸に出てきたおいちは、ひょんなことから代筆屋を始めることになる。シリーズもの。
投稿元:
レビューを見る
読み始めるも主人公の性格が気に食わず、読むのをやめようかと思った。でも、ほかの登場人物と絡むようになり、それもあまり気にならなくなった。
「できるできないではなく、やるかやらないか」。
投稿元:
レビューを見る
常連の読書好きのお客様からのおすすめ本。
天涯孤独の身となったおいち。
子供の頃から惹かれあった青年を探して江戸に。
美しい字を書くことで代筆屋となり、
歌占いの師に家に住まわせてもらうことに。
人の心を敏感に感じるおいちが、
いくつもの出会いで、悩みを救ってあげることに。
和歌集などからの歌も文に書くことで
現代語訳も文中に。
主人公の性格設定が、いまひとつ魅力的に
感じられなかったのが残念なところ。
シチュエーションは犬公方様の時代。
柳沢が老中となる時代。魅力溢れる設定だけに
主人公の性格に基づいた言葉遣いや動作など、
助演の面々の言葉遣いが、耳から感じる音が
固すぎて魅力的に感じないのが残念。
2020年、7月22日二度目の読了。
確かに最初の出会いは、和歌が引用された少し硬めな文章に思えたが、お菓子屋さんのシリーズの後の二度目ともなると、印象もまた違うものになった。
唐突とも思える始まり方だったが、歌詠という付き合いのなかった分野だけに、ゆっくり読んでいくと味わい深い。