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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
幽霊よりも人間のほうがよっぽど、怖いなと思いました。実話ってなってるけど本当なんでしょうか?怖いでしょう。
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2015年、50冊目は、女性作家3人による、実話系、ホラーアンソロジー。
実話系ホラーは約10年前の個人的第二期ホラーブーム(現在、第三期)の頃、『いま、殺りにゆきます』他、何冊かは読んだが、あまりハマれなかったというのが正直なところ。今回は花房観音女史目当てで、久々に手を出し、読んでみました。
花房観音:五編。キーワードは「情念」「生霊」。この辺りの描き方はさすがです。そして、後半の三編は『恋地獄』『黄泉醜女』の下敷きのような話。もし、既刊の『恋地獄』のそして、(この時点では刊行前の)『黄泉醜女』の広告的な役割だとしたら、したたかに過ぎる。ただ、自分はソレを肯定します……。
川奈まり子:二編。ドチラもホラーとしては王道の展開。自分としては、一編目の方が好み。二編目は含みオチ的な感じ。この本の中では、長めでテンポ感狂うのも少々いただけない。ただ、この方の文章って、意外と、季節感や情景描写がカッチリしてる印象。
岩井志麻子:九編。後半にかけて、ペンがノッてきた印象。後半の四編位はなかなか。一編の中にも、細かな話がいくつか詰め込んであるものも多い。アンソロジー系では、良く見かけるものの、イマイチ合わないコトが多かったが、今回は良かった。
今回のお気に入りは、川奈まり子<岩井志麻子<花房観音の順。
読んだのは、岩井志麻子→川奈まり子→花房観音の順。そぅ、自分、好きなモノは後にとっておいて食べる派です。
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実話系怪談アンソロジー。どの話も一見コミカルなようだけど、怖い。とんでもなく怖い。まさしく幽霊の方がましな怖さかもしれません。だってこの人たち、何をしたいのかがまったくわからないんだもの!
ただし本当に怖いのは。いつ普通の人がこのような「恐怖の対象」に化けてしまうか分からないところです。自分がこんな「怖い人」に出会うのも嫌だけど、自分が「怖い人」にならない保証もないのかも……。
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これ、実話怪談じゃなくて創作怪談ですよね……? そうですよね? と言いたくなる生々しい怪談。女性ならではというか、業が深い感じ。
関係ないけど、男性では業が深いという言葉を使わない気がするのだが、どうなんだろ。