紙の本
ロシアに関心を持つとっかかりとしてはいいかもしれない
2015/11/29 20:26
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロシアは隣国であるが、韓国、北朝鮮や中国ほど日本人には関心が有るわけでは無いように思える。この対談はロシアに関する対談である。ロシアに関心を持つには格好のとっかかりになるかもしれないが、表面をさらっと撫ぜただけであまり深くは言及されていない。とりあえずとっかかりとしてはいいかもしれない。
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ページめくってまず行間が空きすぎてるのにびっくり。これなら1時間で読めるわいと思ったら思いのほか内容は濃くて、特に最後のほう、哲学的な話になっていったあたりはすっかり引き込まれた。二人の知識人が実に素直に詩や自らの戦争体験への思いを語る貴重な書。異国の地で様々な経験を重ねた両名がここまで敬意を持って外国人の叙情に心を傾けることに感動。
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現在日本ではロシア語を勉強する人が減少している。
ロシア時が自殺多いのはウォッカの飲みすぎ。悩みがあったらいっぱい飲んで、それで不安になって自殺sるう。
ロシアはソ連が崩壊するまで、驚くべき読書大国だった。それはソ連崩壊までポルノも含めて消費的な文化産業が入って来なかったので、読書がふつうの人にとって娯楽だった。
イスラエルではアーレントは数年前まで禁書だった。
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ソ連・ロシアをテーマに語ってはいるのだが、異種格闘技というか各々のスタンスが違うので、話が噛み合っていないような。だからこそ、佐藤優相手に堂々と渡り合える五木寛之の凄さというか、年の功を感じた。内容的にはちょっとマニアックで私のような大衆向けではないような気がした。対談本をやっつけ仕事で編集したらこうなってしまうのは仕方ないが。
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知識を得て、アウトプットするために読むのでないから、記憶をする作業は省き、しかし、興味ある事はそれを広げるために、やはり固有名詞の暗記が必要となる。こんな事を考えさせられたのは、やはり佐藤優の博覧強記ぶりを見せられたから、というのが本音の所。限られた時間の中で、幅広く事象を押さえるのは難しい。その点、僅かな期間の体験でリアルな小説を書き上げる五木寛之との対談は面白い。
タイトルの異端について、どう解釈すれば良いか。主に宗教における異端についてを取り扱った感が強いと感じる。信仰は一人で可能だが、宗教には、宗派としての組織が必要だ。組織において解釈が分かれれば、宗派を分かつ必要性が生じる。斯様に、宗教には、一時異端が生じ得る。同様に、派閥の分派段階、括り、定義からの異端が存在し得る。寺山修司という職業、のように。
大河の一滴のように、大局的な潮流における一滴を描いた五木寛之が、このタイトルを選んでいるのも面白い。
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五木寛之の本はあまり読んだことがない。「さらばモスクワ愚連隊」「蒼ざめた馬を見よ」が世に出た頃は当方は小学低学年だったし、その後もこちらのストライクゾーンに打てる球がくることがなかった。近年は「親鸞」など仏教に関連した著作や探訪記を書かれているのは知っていたが、手を出していなかった。
佐藤氏が博識を披露する対談だろうと思ったが、五木氏が異端の信仰の口伝を収録しているとのエピソードに驚き。
アンタは宗教学者か民俗学者か!。五木氏への認識を改めなければ。
ロシア人については、残忍で極端な情熱家で詩人への尊敬が強いことが語られるが、ついていけないなあというのが正直な感想。ウクライナ、ポーランドのことも語られる。しかし、もうじき欧州が欧州でなくなると、大陸に多数を占めるをロシア、東欧への理解はもっと必要だな。
最近読んだ辻原登さんの本にもあった二葉亭四迷、「悪魔の歌」を翻訳して筑波で暗殺された五十嵐一、ドストエフスキーのことも話題になる。
知らないことも多くて、いろいろ考えさせられた。
廣松渉の本も読んでないなあ。
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日本人のロシアに対する昨今の関心の低さを憂う二人による博覧強記の対話。
ウクライナ問題を考える上で必要な教養と時代の理解。
ロシア市民にとって切っても切り離せない存在である詩と文学。
知られざる異端とされた宗教の歴史。(日本には”隠れ念仏”はあった)
現代の国際問題・外交問題の背景にある歴史や思想の理解を深める上で、近代文学をもっと触れようと思った。
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ロシア通の二人が、自らの大変に基づき隣国ロシアに関する人間・歴史・宗教など様々な点を対談する。気になった文面はロシアはソ連が崩壊するまで、驚くべき読書大国であったこと。それは消費的な文化産業が入ってこなかったので、読書は普通の人の娯楽だったから。また国民が詩をものすごく愛する文化であることも興味深い。小学校高学年から高校までの教育の中で読本を暗唱するため、さらさらっと詩を暗唱するらしい。ロシア人の知り合いは少ないが、次の機会にはドストエフスキーとかトルストイを読んで付き合おうと邪に思った。
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ロシア好きの二人がロシアについて語る本。歴史が大きく動いた時代に生きていた二人だけあって、生々しい実体験が面白い。
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五木寛之氏がこんなにソ連に通暁している作家だったとは恥ずかしながら知らなかった…!
初期の名作を知ることができて、それだけでも大収穫な一冊。
罪と罰のラスコーリニコフの名前は分離派ラスコーリニキからきていて、「ラスコーリニコフという名前の時点で、彼はもう斧を持って異常なことを行う人間に宿命づけられている。」なんて、『はじめに』に書いておいてくれないと全く分からないよ~~~そんな差別的な話を活字で明示できるわきゃぁないんだろうけど…!
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ロシアに詳しい作家五木寛之と、元ロシア駐在の外交官佐藤優による、ロシアについての対談集。
面白かったので、対談の中で触れられている五木寛之の本とか、アウシュビッツに関する本を読んでみることにした。
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前から、ロシアに縁のあるお二人のコラボがないかなと思っていましたが、夢の対談が実現し、楽しく読ませていただきました。
五木寛之さんの歴史の瞬間に立ち会う引きの強さや、一時の経験から時代を切るとる感覚の鋭さなどを改めて感じるとともに、佐藤優さんのあらゆる分野への知識の豊富さに驚きました。
これを読んで、そういえば随分前に、五木さんは仏教を勉強するために大学で勉強されてましたが、お二人の共通項として宗教もあるなあと気付きました。
また、他の切り口でもいつか対談して欲しいなと思いました。
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作家の五木寛之と元外交官で今は作家の佐藤優の主にロシアについての対談。
ロシアや周辺諸国について今までより深く知ることができた。
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2014年クリミア併合後の2015年に出た本。2022年ウクライナ侵攻。今だからあらためて読んでいい本。
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佐藤優と五木寛之の対談本。
五木寛之さんがロシアに詳しいということはよく知らなかった。ロシア通として有名な佐藤さんが、五木さんの知識や経験に一目置いている感じがして、共に分かり合える部分と、二人それぞれの経験から見たロシアが紹介されていて、薄い本の割に内容が濃い印象だった。 ウクライナ戦争のロシアを見ていると、昔と変わらず一国で完結の考え方があり、周辺で何が起きようが他国に非難されようがお構いなし、唯我独尊の国という感じがする。だからこそロシアに嵌る人もいるのだろう。