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<目次>
序章 動物の知力
第1章 アリの教師
第2章 魚たちの間で
第3章 能ある鳥
第4章 オウムの鳴き声を翻訳する
第5章 ラットの笑い声
第6章 ゾウの記憶
第7章 イルカの教育
第8章 イルカの野性
第9章 チンパンジーであることの証
第10章 犬とオオカミ
終章 同じ惑星に生きる
<内容>
動物(生物)に”心”はあるのか?知性はあるのか?このことに我々人間が気づいたのはたかだか30年前程度のようだ。イヌの話が第10章にあるが、イヌが人間と寄り添いながら生きてきた1.6万年前くらいから、3歳児くらいの知性を身につけ、彼らなりに感情を人間に伝えてきた。このことは、感覚的に我々人間はわかっていたはず。しかし、学者は証明できないことをいいことに否定してきたのだ。そしてこの本では、イヌはもちろん、イルカ、チンパンジー、ゴリラ、ゾウ、ラットからオウムや最終的はアリにまで、そうした”心”があることを教えてくれる。生きものは単純に生きているわけではない。そのことがわかると、終章に書かれているように、この地球は我々人間だけのものではなく、すべての生き物のものであり、人間に共存の考えがなくていいのだろうか?という問いに答えられるのだろうか?
逗子立図書館