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4年生の桐谷ユメは、10月31日に、10歳になる。
十才。
十年。
3652日。
87648時間。
5258880分。
315532800秒。
ユメは10年の長さかみしめる。学校では3学期に二分の一成人式の文集を作るからと、自分のこれまでの年表と、未来の予定表(これからの夢)、20才になった自分への手紙を書くという宿題が出された。自分のすきなものや宝物やも書かなくてはならない。
ユメは両親に愛されて育ち、「魔法少女マリン」のアニメが大好きな女の子。でも、マリンが好きだなんて、幼稚っぽくて友だちには話せない。過去のことは書けるけど、今のことも、未来のことも書くことができないユメ。
同級生の海野のぞみくんとは幼稚園から一緒で、スイミング教室も一緒の幼馴染だけど、4年生今では、同じクラスでもあまり喋ることもなくなっていた。のぞみくんは、7才の時に乳癌でお母さんを亡くしていて、でも、お家のお手伝いもしている大人しい男の子。
ある時、のぞみくんは文集の宿題で過去の事が思い出せずに困っていることを知って、ユメはのぞみくんが幼稚園のことを思い出せるように協力してあげた。やさしいし、しっかりしているのぞみくんに、ユメは女の子の友だちには言えなかった自分の夢の話をする。
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ちょっと少女マンガちっくなところがちらほら。
でも最近の小学生は大人だから、こんな感じなのだろうか…
自分が小4の時はどうだったかな?と思い出しながら読みました。
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10歳は成人式をする20歳の半分。
二分の一成人式。最近きくようになった言葉だ。
二分の一成人式をすることになり、宿題で自分の年表と将来の夢を書かなければならなくなったユメちゃんが、自分と向き合っていく様子を描いた作品。
魔法少女になりたいというのが子供っぽいことを気にしていたユメちゃんが、同級生ののぞみくんと話していくうちに成長していくのがとても可愛らしい。
挿絵がスタジオコロリドの方なので、アニメっぽい印象はあるものの、作品の雰囲気と合っているので、世界を想像しやすかった。
ユメちゃんとのぞみくんのやり取りにほんのり甘酸っぱい気持ちにもなれる、優しい本だった。
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娘が学校の図書室で借りてきた本がすごく良くて、一気読みしてしまいました。
10歳の女の子ゆめが主人公。ひとりっこでかわいいアニメが好きでぬいぐるみが好きで、ちょっとうちの娘と重なる。
小学生の生活はけっこう大変。学校で勉強して係や掃除当番やって、色んな子がいて、お友達にも気を使って、習い事にも行って。
あぁそうなんだな、毎日がんばってるんだなって思いました。
色んな現実が見えてきて、自信をなくしてきたゆめ。そんな時に2/1成人式の自分史や作文の宿題が出ます。
10歳ってすごく変化する頃。10年前は赤ちゃん、10年後には成人するわけで。大人の10年とはわけがちがう。
のぞみくんと仲良くなって、少しずつ色んなことを前向きに考え始めるゆめは、素敵な作文を完成させます。のぞみくんも。
ゆめの描かれ方が本当に等身大の女の子で、マンガ的でも文学的でもなく、心にすっと入ってきます。
のぞみくんも本当にいい子で、ちょっと厳しそうに思えた担任の先生も実は素敵で、とっても良かった。
あまりに良くて読みながらちょっと涙が出てしまったほどです。
笑顔はナチュラルキラー細胞って話も良かったな。だめって言ってると本当にだめになってしまうからって。
読んでこちらも前向きになるような、元気と清々しさを与えてくれるお話でした。出会えて良かった。児童書ですが、おすすめ。
初めての作家さんだったけど、素直で心に染み入る素敵な文章でした。
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2分の1成人式の授業をきっかけに、過去を遡ったり未来を想像したり。
11歳の娘は面白かった、っていうけど、赤ちゃんの頃の記憶を辿りに病院に行くか?と疑問だったし、幼稚園の頃から一緒の友達の誕生日(しかも同じ日!)を知らないとかあるかなー?って思ったり。10歳の女の子のリアルが中途半端な気がしたなー。
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魔法少女マリンみたいになりたいと文集ノートに書こうとユメが思ったところがすごい!がんばれ!と思いました。