紙の本
もう少し生きていれば
2024/04/27 14:34
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
後半はエピソード羅列的で伝記としての面白味は薄れたが、病に苦しむジョブズの姿は痛々しい。とても肯定的に論じる気にはなれない人物ではあるが、もう少し生きていれば何をしただろうとも考えてしまう存在でもある。
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あのミリオンセラー、ジョブズの伝記がついに文庫化。スティーブ最期の日々が描き込まれた「終章」も含めた、ジョブズ伝記の完成版。
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後半はもう、怒濤の快進撃…と同時に進行していく病気。
Windows95以降のMacの存在感、iMacでの躍進など
私自身がリアルタイムで見てきた出来事が臨場感溢れる筆致で紡がれており、のめり込んで読んだ。
読了するころにはiPhoneへの宗旨変えを考えてしまうほどのパワーがこの本にはある。
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・ウォルター・アイザックソン「スティーブ・ジョブズ」2(講談社+α文庫)、 巻1は書いたけれど巻2は書かないつもりで読み始めた。巻2はジョブズ復帰後のApple快進撃からジョブズの死までである。私が初めてMacを買つた時 にはMacで良いのかと言はれた。しかし、私にはソフトの関係でMacしか選択肢はなかつた。その頃のPC業界の事情をほとんど知らない人間には、Macがいかに落ち込んでゐるかなどは知る由もなかつたし、気にもしなかった。しばらくするとMacの雑誌等にジョブズ復帰が大々的に取り上げられるやうにな る。そこで、私はジョブズがMac産みの親と知つた。それ以後のApple快進撃は、だから、ジョブズの仕事として見てきた。この巻2は一般的にも同時代 の出来事だが、私にはそれ以上に身近な同時代の出来事であつた。iMacに始まり、MacOSX、iPod、iTunes等々、この業界に詳しい人ならば 既に周知の事実であらうことに一々驚いたり納得したりできる。さうか、さういふことであつたのか。共通点はSimple is bestといふことであらうか。無駄を削ぎ落とす。デザインも機能も、無駄を徹底的に排除して使ひ手の便を考へる。マニュアルを読まなくても何となく使へてしまふ。ケータイのやうな分厚いマニュアルはいらない。さうしたのがジョブズであつた。本書には、そのためにかなり強引に我を通すジョブズの姿がよく出てくる。それがジョブズであつた。例のiPhone用アプリの管理制限の問題でも、世間の傲慢との批判に「僕らは傲慢じゃない」(454頁)と言つて気にしなかつたかに見える。あるApple役員の言、「根底にはスティーブの性格があります。感情的に反応し、自分の信じるところを力ずくで押しつけることがあるのです。」(453頁)さう、これなのだと思ふ。通して読んで私が最も納得できたのがこの一文であつた。それは奇人、変人といふ評価にもつながる。傍から見れば、己の我を通すばかりのいやなやつといふことにもなりかねない。そこまでいかなくとも、あいつはちよつとをかしい、変はつてゐるなどといふことになる。だからこそ、あの落ち込んだ状況下でもWindowsに飲まれずにMacを再生できた。感情的であらうとも、時には「自分の信じるところを力ずくで押しつけることが」できたからこそ現在のAppleがあるのであらう。その意味では、ジョブズはやはり偉大な人なのである。さう思ふからかうして書いた のである。
・しかし、実を言へば、本書にはこれら以上に驚いた一文がある。「移植した肝臓に対する拒絶反応を抑えるための免疫抑制剤をときどき使っていることも、感染症の危険を高めていた。」(509頁)これを読んで直ちにえつと思つた。時々? 毎日ぢやないのか? それで大丈夫なのか? もしもこれが本当のことであつたら、私には驚異である。私は腎移植者である。毎日決まつた時間に免疫抑制剤を飲む。これが命の綱である。これなくして移植腎の生着はありえない。では、肝移植では、米国の肝移植では日常的に免疫抑制剤を使はないのか。本当にジョブズが時々しか服用してゐなかつたとしたら、それが拒絶反応を呼んだのではないかとさへ思ふ。免疫抑制剤の服用量には適量がある。過不足は厳禁である。ジョブズは時々で適量を保てたのか。私自身の日常からす��ばこの一文は本当に驚異であつた。そんなことがあり得るのか。著者のまちがひといふこともある。たぶんさうであらうと思ふ。しかし、もしも本当に「ときどき」であつたとしたら……読み終はつた今でも私はこのことを考へてしまふのである。
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世界的ベストセラーにもなったスティーブ・ジョブズの半生を書いた自伝の後編。
本書ではアップル復帰からiMac、iPod、iPhone、iPadなど生活を一変させるイノベーションを起こす製品を生み出し、そんななか癌との闘病の晩年が描かれていますが、前編でも出てきた現実歪曲フィールドはなお健在でその力で様々な妥協なく洗練された製品が生まれた背景やiPod制作時における音楽への想いなども書かれていました。
また、癌から死と向き合う姿、家族との関係も描かれていて、イノベーターとはまた違う姿も見れてそちらも大変興味深いものがありました。
また本書では、死後に発表された終章も書かれており、関係者や世間にジョブズの死が与えた影響も知ることができました。
世の中に数々のイノベーションを残す一方で他人とはわかり合うことが出来ない面も持っているジョブズ。
利益じゃなく実直に製品を追求したその姿に感嘆しました。
自分の領域に達した人とは分かり合えないこともあり、敵対視する人も多かったとは思う人生だったとは思いますが、間違いなく最高のイノベーターであり、歴史上の偉人として挙げられる一人であるでしょう。
そんなジョブズの足跡をこの2冊の自伝から知ることができ、刺激的な内容でしたが、非常に興味深いものでした。
そして、息子のリードの話の中で21世紀のイノベーションは、生物学とテクノロジーの交差点で生まれるというところが本書のなかで一番印象に残りました。
この先またそのDNAからイノベーションが生まれるのかも楽しみになりました。
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スティーブ・ジョブズの伝記、後半。
私が使っているiPodもiPadもiPhoneも、今や当たり前のようだけれど、ジョブズが作り出した世界で、ジョブズが世界を変えたと思い知らされる。
読み応えたっぷりの伝記でした。Apple好きな方も、そうでない方も、面白く読めるかと思います。
ただ、読んだからといって、ジョブズのリーダーシップを丸ごと真似を出来る人はいない、ですね。
☆内容☆
一度は裏切られた古巣アップルへの復帰―iMacのヒットを契機にiPod、そしてiPhone、iPadと、世界を熱狂させる製品を次々と世に出し、人々は彼を「史上最高の経営者、イノベーター」と称えた。だが、絶頂期の彼を病魔が襲う…スティーブ・ジョブズの後半生の活躍を描いた本書・第2巻では、死後に発表された、「最後の日々」や「葬儀の模様」を記した終章を新たに収録。あの「シンク・ディファレント」な世界が再びよみがえる!
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スティーブ・ジョブズの自伝書。
アップル返り咲きから、iPodやiPhoneや iPad等、クールでスタイリッシュな製品を生み出した。
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アップル復帰後の快進撃と悪化する病状、そして終章まで全て興味深く読むことができました。
対立するオープンとクローズなど昔の事のようで現在進行形なところも面白かったです。ジョブズの作り上げてきた環境は囲い込みではあるけど、使い勝手の良い物なら歓迎ですね。
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(Ⅰ・Ⅱ巻合わせてのレビューです。)
この本はスゴい本だと想像していたけれど、
読んでみたらやっぱりスゴ本だった。
誰もが知ってるアップル創業者、スティーブ・ジョブズの伝記本。
たくさんの登場人物に頭がこんがらがり、
テクノロジー用語に??となるも、
それでも面白くてあっという間に2巻とも読んでしまった。
テクノロジーやアップルにそんなに詳しくなくても、
学びになる箇所はたくさんあるでしょうし、
そんな難しいこと考えなくても、とにかく楽しい。
特に印象的だったのは、宇宙に衝撃を与えるような製品を作って、
世の中を変えてきたスティーブも数え切れないほどの
失敗や見当違いなことを言っているところ。
サッカーで言えば、何度ミスしても勝負どころで
ゴールを決めるフォワードのよう。
(一度のミスが命取りになるディフェンダーやゴールキーパーでは絶対にない。。)
これは絶対に読んどかなアカン系の本であることは間違いないですね。
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スティーブジョブズの人生を知ることができます。彼の良い面も悪い面も知ることができす。彼のように情熱を持つ人がもっと増えれば、世の中はもっと良くなるだろうし、自分もそんな人間になりたいと思った。
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ジョブズの自伝。1は生い立ち、学生時代、アップル立ち上げ、アップル解雇について。思っていた人物とかなり違い、登場人物も多く少々混乱。またコンピュータ用語についても詳しくないためむずかしく感じた。でも、2はピクサーでの快進撃、アップル復帰、iPod、iPhone、iPad等いまや我々の生活に欠かせないもの、ひと家庭に一台はあるであろうアップル製品の発明、病気との闘い、家族との絆。怒涛の展開であっという間に読めた。
病状や最期のときを読むのは辛く寂しい気持ちになったけど、揺らぐことのない強い信念を持ち、我々の生活を豊かに変えてくれたジョブズに感謝したくなった。
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まさかこんなに人間味溢れる人だとは思っていなかった。
この人が、とても頑固、わがままで、欲求を貫いた結果が、私がいま手にしているiPhoneだ。
かなり濃い人生だと思う。毎日、毎時間、一分一秒が本当に濃かったのだろう。
日本との関わりが多かったのも意外だった。日本もIT大国になる未来があったのかもしれない。
色々と考えさせられた。人の人生を覗くのは面白い。
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「現実歪曲フィールド」とか、過激なほどの完璧主義とか、ジョブズの性質がありのままに伝えられていて面白かった。「テクノロジーと芸術の交差点」、色んなことに応用できそうな考え方。
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最近話題の大谷翔平選手の座右の書であることから気になり始め、また普段iPhoneを使用していることから「Apple創設者でiPhoneを作ったスティーブ・ジョブズってどんな人だったのかな」と手に取った1冊です。
普段伝記系の小説はあまり読まないので積読になる覚悟で読み始めたのですが、読んでとても良かったと思える本でした。
なんとなく「完璧主義でちょっと変わった人」というイメージは読む前からあったのですが、全然「ちょっと」じゃなかったです笑
仮にスティーブ・ジョブズが自分の上司だったら絶対に嫌ですが、その激しく完璧主義故に沢山の素晴らしい製品が発明されたのだなとこの本を読んで実感しました。
「見えない部分まで手を抜かない」だったり、本書には学べる部分も沢山あり、名言が出てくる度思わずマーカーを引きたくなる箇所が沢山ある本でした。