紙の本
杉下右京の多忙な休日
2016/04/30 23:51
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投稿者:[s] - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマと違い無期限停職中の旅行先での事件。
どちらもクマつながりのやるせない物語。
スピンオフでドラマ化して欲しい
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「相棒」のオリジナル小説の5作目です。
本シリーズは、
ドラマ内において、相棒がいなくなって、
一人となった「杉下右京」が、そのとき、
何をしていたのか? を描いていますが…、
本作品は、前シーズン(13)で、
甲斐亨の不祥事によって無期限停職処分となり、
休職中だった時期のエピソード2本となります。
本シリーズ掲載のエピソードの多くが、
杉下右京のプライベートな一時に起きた事件に、
勝手に首を突っ込んで解決していく展開なので、
ドラマのよぅな、濃~ぃサスペンスを、
お好みの方には、物足りなぃとは思いますが…、
舞台も、海外などバラエティに富んでいる上に、
お話も、比較的軽めで、息抜きには丁度よぃ…。
本作品の2本も、特に2本目などは、
とある事故の、些細な悪意の偶然の重なりが、
一つひとつ、解きほぐされていく様子は、
なかなか、面白かったです!
基本、ドラマ本編とは連動してはいませんが…、
いつか、ドラマとクロスオーバーしてくれれば、
また、新たな楽しみも広がるのかな~?とも…。
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殺人の動機は様々。時には悪意の連鎖による動機無き殺人というのもある。そうした特色をうまく生かし、地域の自然と文化人類学的要素を融合させているところが今回の読みどころ。「熊」というキーワードで作品同士がつながっているのも面白い。真綿で首を絞めるがごとく、ジワジワと論理的に事件をひも解く右京の推理力は、いつもにも増して健在。それも自然の澄んだ空気のおかげ?
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「相棒」スピンオフ作品。例の長期休暇を利用してあちこち旅に出る右京さん。やはり事件に出くわします。今回はアラスカを舞台とした「哀しきグリズリー」と、北海道を舞台とした「天空の殺意」の二本立てです。
どちらもそれぞれに読みどころがありましたが。「天空の殺意」は映像化もできるのでは? という印象です。とにかく誰も彼もが怪しく、引っかかる要素もあちこちにあって。それが全部生きてきたうえでのこの真相! これは細かいことが気になる右京さんでなければ解けない謎だったのではないでしょうか。……しかしそれにしても、スーツに革靴で山に登っちゃう右京さんって(笑)。
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ビミョーに熊つながりの中編2作。
さらっと軽く読めてよい。
2話目が、細かいハウダニットを解き明かしていくとフーダニットにもなるという趣向で面白かった。細かくねちこく推理が進むのも、右京さんならでは。
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相棒スピンオフシリーズ。
カイトくんが懲戒免職となり、杉下警部が無期停職処分を食らっている頃のエピソード。
休職中にまさか熊が絡む事件に2件も関わっていたとは(笑)。右京さんと自然って何だか妙な取り合わせに思えるけど、そんなアンバランスさも面白い。どこに行っても、いかにも右京さん、という言動の描写がなされており、相棒世界の話として違和感なく読めた。
「哀しきグリズリー」のほうが終盤に予想外の展開が待ち構えていて面白かったかな。「天空の殺意」のほうは、興味深い展開ではあったけれど、さすがに後味が苦過ぎる結末だったかも。
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シリーズ第5弾。アラスカ・グレイシャーベイを舞台にした「悲しきグリズリー」と、知床を舞台にした「天空の殺意」。世界遺産とクマつながりの2篇。甲斐享の件で無期限停職中とあるので、時は2015年の夏。テレビドラマで言うと、シーズン14の直前。どちらもやるせなくなる悲しいお話。カナダのリッチモンド、人口20万のうち4割以上が中国人ってすごいね。
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初期の作品はそれほど面白く感じなかったが、本筋のドラマが迷走しているせいか思いの外すんなり読み進めることができて面白かった。第二話のように一筋縄ではいかない事件の真相がいかにも相棒らしくて良い。
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【あらすじ】
右京は休暇を利用して
大学時代の友人に会うためにアラスカを訪れるが、
そこでは野生の熊に襲われる事件が起きていた。
第2、第3の被害者が出て、
凶暴な人食い熊も射殺されて一件落着と思われたが……。
他1編を収録。
大好評スピンオフ第5弾!
【感想】
わたしは、右京さんが一人で事件に遭遇し解決する話の本は、すべて図書館で借りて読んでいた。今回はアラスカでの話と北海道での話。結論から言うと、どちらもやり切れない事件だった。でもそれは変えることのできない事実であって、右京さんはその事実が途中でどんなに残酷だとわかっても、決して事件の真相を明らかにすることを諦めない。その芯の強さに感服した。そしてそれが、やっぱり改めて右京さんらしいなあと思った。
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無期限停職処分となった右京の前で起きた2つの事件とは―。
アラスカの田舎町で、巨大な人食い熊が出現。
次々と被害者が出るのだが…(「哀しきグリズリー」)。
世界遺産となった北海道の知床連山で行なわれたトレイルランのレース中に、網走刑務所からの脱獄犯が紛れ込み…(「天空の殺意」)。
(アマゾンより引用)
グリズリーの話は面白かった。
もう1つは何かビミョー
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大自然の中で難事件に
挑む右京さん。
舞台がミスマッチです
が、
いつ何どきも右京さん
は右京さん。
「おや、
ぼくとしたことが」
「・・・なのですねえ」
「はい?」
そして、一歩前に出て
右手の人差し指を立て、
「ひとつだけ
よろしいでしょうか」
頭の中で水谷豊さんの
表情と肉声がリアルに
再現されて、
読書というより映画を
一本観た感じです。
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心理描写の複雑な絡み合いなど、後味の悪さがある意味で『相棒らしい』お話が揃っております。ぷるぷる右京さんも健在。ドラマでは味わえない舞台裏の右京さんの活躍が堪能できます。