投稿元:
レビューを見る
どこか食えない男・淡野が企てた誘拐ビジネスに振り込め詐欺グループの一味・砂山兄弟が加担し、巻島率いる神奈川県警を煙に巻こうとするお話。前作ほどエンタメ感はありませんが、犯人グループ、警察、被害者とその関係者、三つ巴の心理戦が面白いです。
シナリオは、冒頭は砂山兄弟の背景に同情してしまいますし、振り込め詐欺の綿密な計画が生々しくて良く描けていると思いますが、誘拐ビジネスの計画はどちらかと言うと粗雑ですし、ミナト堂父子誘拐事件は冗長気味。解決も偶然に頼り過ぎているところもあるので、少々不満が残ります。
投稿元:
レビューを見る
面白かった!ですが
前作が良すぎたので物足りさを感じるかも。
途中までどんな展開になっていくのかわかりません。
後半は予想ができてしまうが、逆にそれが良くて加速!1を読んでいたので期待しながら楽しんで読めた。厳しく言うとご都合主義かもしれないですな。
投稿元:
レビューを見る
警察、犯人、被害者家族。前代未聞の騙し合いが始まる! 巧妙に仕組まれた「誘拐ビジネス」。神奈川県警を嘲笑うかのような闇の犯行に、異色の捜査官・巻島史彦警視が立ち向かう。
前作がよかったので続編への期待は高く、私の中でのハードルが上がっていたのかもしれないけど、やや期待外れだった。前作が映画化されても佳作だったのはサスペンス度が高かったからだと思うが、本作は手に汗握るようなシーンがほとんどなかった。続編があるとしたら初心に帰ってほしいような…。
(C)
投稿元:
レビューを見る
+++
神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。
巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。和菓子メーカーの社長と息子が拉致監禁され、後日社長のみが解放される。
社長と協力して捜査態勢を敷く巻島だったが、裏では犯人側の真の計画が進行していた――。
知恵の回る犯人との緊迫の攻防!
単行本文庫合わせて135万部突破の大ヒット作、待望の続編!!
+++
今作ではスポットは警察ではなく犯人側にあたっている。まず、振り込め詐欺グループの犯行手口が描かれ、グループの摘発を逃れて新たな犯罪に手を染める若者たちに焦点が合う。どんな場合も巧みに警察の手から逃れるリーダー格の男は、「レスティンピース」というひと言を残して、冷酷無比に仲間を切り捨て、自らは捕まることなく次のターゲットを絞るのである。今回は、淡野と名乗り、また大下と名乗る。犯罪計画の巧みさと、誰をも信じない冷酷さが目を引く。つい犯行の成功を応援してしまいそうな魅力も備えている。今回、警察は常に後手に回り、ことごとく打つ手の裏をかかれ、責任者の巻島の立つ瀬がないが、偶然とも言える当てにしていなかった人材の活躍により、犯人グループに迫るのである。こんな番狂わせでもなければ、近づくこともできなかったとも言える。それでも淡野(大下)だけは逃げおおせるのである。ここで終わってほしくはない。次回作では巻島と淡野の対決を見たいものである。ページを捲る手が止まらない一冊だった。
投稿元:
レビューを見る
11年ぶりの続編。前作に負けず劣らずの面白さです。特に「アワノ」のキャラクタは秀逸。おそらくさらなる続編も有りと見ました(笑。これも映画化されるといいな。
投稿元:
レビューを見る
『犯人に告ぐ』から10年以上経っての『2』
雫井さん作品全部読んでいるファンからすると、
正直これって『2』なのかな~?といった印象です。
(えらそうですいません)
もちろん面白くはあったんですが、
本作では淡野の知能犯ぶりが際立つあまり、
巻島がどれだけスゴイ刑事なのかが、今ひとつ伝わらなかった。
そのせいか、どうにも犯人の方が魅力的に見えてしまって、
いけないとは思いつつ、知樹と健春兄弟に肩入れ。
健春と祐太くんが、真剣にゲームで遊ぶ姿に安堵したり、
最後、知樹が弟を守るために必死でした芝居に胸が熱くなったり。
(それを汲んであげた巻島は、やっぱり素敵でしたけどね)
どうやら巻島と淡野の再対決がありそうですね。
巻島の忘れられない名ゼリフ
「今夜は震えて眠れ」
あの鳥肌ものの感動よ、もう一度!です。
投稿元:
レビューを見る
前作が傑作だったから不安だったけどやっぱり今回も最高だった。オレオレ詐欺をメインにしていままでにない感じの雰囲気で最後まで楽しく読めたし、キャラも思わず犯人側を応援したくなるほど魅力的。そしてやっぱり誘拐物には外れがない。
投稿元:
レビューを見る
読了。雫井脩介『犯人に告ぐ2』
『犯人に告ぐ』の続編です。
少し、時間がかかりましたが、面白かった‼️★★★★★
前回同様、神奈川県警の巻島が主役です。
振り込めサギを辞め、誘拐ビジネスを始めた淡野と知樹、健春兄弟。
1件目の誘拐は相手を強請り一千万を手に入れた。2件目は横浜の老舗菓子会社の社長とその息子を誘拐する。社長を先に開放し、息子を人質にして金塊25本を要求する。
巧みなシナリオで事件は進んでいくが、巻島は犯人の裏をかいて捜査を進める。
淡野も警察の裏をかいていく。
警察を出し抜き、金塊を手に入れるが、巻島のほうが一枚上だった。
投稿元:
レビューを見る
両親の突然の死、理不尽な内定先からの婉曲的な断りなどから端を発し悪の道へと流されてしまった兄弟。そして、悪事をプランニングさせれば天才的な淡野。ネタバレになってしまうが、最後に兄弟が捕まってしまったのは同情した部分も少なからずある。小川は笑える。小石も頼りないが、きちんと仕事をこなした。それにしても、淡野、運もいい奴。こんな奴をのさばらしてはいけない。3で(あるような気がする)巻島に捕まってくれ。
投稿元:
レビューを見る
著者の作品は自分には当たり外れがあり、前作が面白かった分、あまり期待せずに読みました。若干ご都合主義のところもあるように感じましたが、面白く読めました。犯人側にあまり共感できないことが、他の作品にも感じる著者特有の「後味の悪さ」かと。前作とのリンクもあるようですが、あまり覚えておらず、残念。
投稿元:
レビューを見る
前作の内容は、ほとんど覚えていないのですが、本作は面白かったなぁ。しっかりとしたストーリーで、騙し合いというか、お互いの心理戦が読み応えがありました。かつおくんには笑いましたが。どんな題材で巻島と淡野が対決するのか、3作目が楽しみですね。
投稿元:
レビューを見る
テンポ良い展開で一気読みでした。振り込め詐欺のあまりにリアルすぎるやりとりは心底おぞましかったけれど、二人の兄弟が転落していく様には同情してしまいました。うーん、淡野くん、怖いですね。さらにすごい事件が訪れそうで、怖い反面、これから読めるかもしれないと思うとわくわくします。巻島さん登場の場面では、終始豊川悦司さんのビジュアルが浮かびました。
投稿元:
レビューを見る
2016/2/26
これは続編あるね?!
身代金目的の誘拐、ハリイスクハイリターン。それに挑む知能犯。
犯人側に感情移入してしまい、捕まらないで!と願ってしまった。これは作者の狙いなのか謎。
犯人に告ぐの続編ではあるけれど「2」と題さなくても良いのでは...な内容。犯人に告ぐのはいつだいつだ、とソワソワして拍子抜け。
自分の努力を怨まれて、社長はどうしようもないね。
投稿元:
レビューを見る
警察ものは関係性とか役職とかが複雑であまり好きではないのですが、かなり前に読んだ前作はめちゃめちゃ面白かった記憶があります。
そうは言っても内容はうろ覚えでしたが、本書を読むにあたり大きな支障はありませんでした。
本書は犯人側、警察側、そして被害者側のそれぞれの視点が入れ替わりながら話が進むのでテンポも良く、後半からは一気読みでした。
特に犯人側へ引き込むストーリーがあったので、単なる勧善懲悪みたいな話ではなく、三つ巴感も味わえました。
続編が出てもおかしくない終わり方だったので、ぜひシリーズ化して欲しいです!
投稿元:
レビューを見る
結構好き(#^^#)
なんかねー
悲しい物語なんですよ
主役である巻島と犯行グループのある人物
二つの目線で進んでいくんだけれど
犯人の彼
ちょっとしたことで掛け違えたボタン
一度踏み外した階段を転げ落ちるかのように・・・・・・・
自業自得と言ってしまえばそれまでなんだけど・・・・・・
やり直させてあげられるなら・・・・・
なんて気持ちになってしまう。゚(゚´Д`゚)゚。
そして、黒幕と思しき人物の行く末が気になります
これ次作もあんだろうね
楽しみ!!!