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とくに「新しい」と感じるものはないし、すべてに共感できたわけでもないけれど、道徳が強制されて身に付くものではないというのはその通りだと思う。愛国心なんかもそうだけど。あと、メメント・モリの重要性についても共感。ちなみに、いいことをすると気持ちがいいのはオキシトシンのせいだと思う(笑)。
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ビートたけしによる道徳論。いつも通りの毒舌にくるまれてはいるが、鋭い論考が光る。子供にはあいさつや人を傷つけたりしてはいけない等の最低限の道徳だけ教えておけばよいとの意見には納得。
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きっとものすごく正直な方なんだと思う。
世間が思っていても口にしていないことをズバッと書いているところが気持ちいい。
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物事についての考え方を道徳とう項目に分けて説明してあり分かりやすい。
きにいったこうもくはつぎの4点
1.誰かが設けりゃ誰かが損する。
2.絵かきで飯が食えるか
3.友達がひとりもいなくたって幸せに生きてる奴はたくさんいる
4.リタイアしてから趣味を探すのは遅すぎる
以上
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道徳。私は道徳教育は必要だと思っていました。本書を読んでその考えが揺らぎましたが、日を置いて考えていたら、やっぱり必要だと思いました。
たけしさんが言うように、「いいことをすると気持ちがいい」と強制的に思わせる道徳教育は意味がないことだと思いますし、道徳は一人一人違うものだという言葉にも賛成です。こういう風に考えるべきだということではなくて、マナー、つまり“他人のために”何かをする、これを自分がすることによって誰かが助かる、そういう気持ちで皆がやれば、よりよい社会になる、そんな風に指導することは良くないことなのでしょうか。個人の考えを尊重する、やりたくないことはやらなくていい、ということになったら、皆自分勝手になっていくのではないでしょうか。
勿論、いろいろな考えがあって、それぞれに正義があるのも分かりますし、それを尊重するのは大事なことだと思います。でもある程度の規範がないと、人間て堕落するような気がします。それは私だけなのかもしれませんが^^;
なので、道徳は教育の仕方、やり方にかかっていると思います。今の教育には正直疑問を感じますが、議論を重ねて、より良い道徳教育が出来るようになればよいなぁと心から思います。
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本当の道徳は、現実を見て自分はどうすべきがどう考えるべきかを、自分の頭で考えてこそ作られるもの・・・と言っているのだと思う。人が作った倫理観じゃなく、自分の倫理観をもつべし!ということなんですね。そして子どもに伝えるなら、まず大人が自分の倫理観を持つことが大事ということになりますが、それには今の大人はバラバラすぎるよね^^;
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北野武の最新作。彼自身が思う、彼なりの道徳観を綴る一冊。内容としては、道徳は教えるものではない、という一貫した視点。時代により、道徳も変わる。人と同じである必要はない、といった観点からの一冊。刺激はそれほど強くはないものの、晩年のビートたけしがこのような視点に到達している、という点では面白い一冊でした。以下抜粋。
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・優先席なんて当時はなかった。本来電車の席は全部が優先席。前に年寄りがきたら、有無を言わさず子供は席を立つ。そこに理由なんて必要無い。
・子供に喧嘩をしちゃいけない、と教えるなら、大人も絶対戦争をしてはいけない。
・夢なんて叶えなくてもこの世に生まれて死んでいくだけで、大成功だ。
・おふくろが握ってくれたオニギリより旨いものはない。贅沢と幸福は別物。慎ましく生きていても、人生の大切な喜びは全部味わえる。そういうふうにできている。
・良心を育てるために、道徳の授業があるわけではない。道徳を身につけるのは、人生を生きやすくするため。
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前半はありきたりな、おじさんの道徳論。この人らしいところもあるけれども、特に目新しさもなく当たり前な話。
第4章、5章はこの人の道徳観が出ていると思います。道徳は自分で作る。簡単なようで難しい。けれども、本当はそうあるべきで、それがあれば宗教はいらないと思うんですよね。
おもしろいのは、上に行こうとする奴は、放っておいても道徳的になる、というところ。大物と言われる人のうちのいくらかはそうなんじゃないでしょうか。芸歴の長さ+怪しい世界とのつながりを思わせる何かで大物気取りな人もいますけどね。
内容は悪くないけど少々物足りないので星はやや少なめ。
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死を伝える放送では死んだものの側に立って報道がなされず、あの死は特別なことで、元来正しく予防すればあなたには訪れないことのように扱われる。あなたにもわたしにも、死は誰にも訪れることを認識し、仕事する人として、生活する人として、毎日丁寧に生きていれば、そもそも起きない事故がある。死を遠ざける感覚に問題提起しており、その通りだなと思いました。
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北野武(ビートたけし)の学校の道徳教育の教科書批判に始まる権力側の道徳教育の批判である。道徳を云々して押しつける奴は信用できないと主張している。そして、自分の頭で考えろと言っている。
他にも、夢を追いかけろなどと言うことは大嘘だといい、人のうらやむ輝ける日はいつまでも来ない、夢などはかなえなくても人生は大成功だという。
また、IT企業によって国民はIT企業の領民にされているという。つまり、IT企業に金を払うように仕向けられていると言うわけだ。
相変わらず、独特の視点で面白い見方をしている。道徳論と言うより世の中に流布している言説の社会批判の内容である。
しかし、本人自体が功成り名を遂げる人間である。芸能界そして社会に影響力のある人間の言うことはどこまで信用できるのか逆説的でもある。
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北野武の生き方から語る道徳論。
冒頭に引用されているのは、芥川龍之介「侏儒の言葉」の一節「良心は道徳を造るかもしれぬ。しかし道徳は未だ嘗て、良心の良の字も造ったことはない。」
今の道徳なんてものは、決して人類創造から続いている真理なんてものじゃなくて、その時代、その時の権力者、その時の私自身によって、いくらでも変わるものだということ。
本書は北野武が考える道徳であって、それを鵜呑みにするようなやつは、本書は読まないほうが良いよという注釈つき。
不倫したということで、有権者から託された仕事を放りだす国会議員。
将来の年金額が減るかもといっただけで、うそつき呼ばわりされる総理大臣。
有力者、権力者が、自分の子孫に権力を遺したくて、正妻のほかにも女性と関係を持って子を生す。
そんなの決して古代の話ではない。いま、人気の朝ドラ「あさが来る」にも妾を持ってほしいとお願いする場面があったぐらいの話。
年金にしても、払う人が減って受け取る人が増えているなら給付額が減るのは当たり前。
楢山節考の時代、生産年齢を過ぎた老人は自ら山に入った。
自由恋愛なんてお構いなしで家長が家の存続のために、結婚を決めた。
生産年齢人口が減るなんてことはありえない。
それだって、そんなに昔の話じゃない。
そんな制度があった時代は、その仕組みに従って生きる選択をすることが道徳的だったんだ。
以下数行、本文「おわりに」から抜粋。
「道徳教育を徹底しないと、子どもがおかしくなってしまうなんていうのは、年寄りの錯覚でしかない。」
「道徳を他人まかせにしちゃいけない。」
「あとは自分で考えてほしい。」
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二〇一八年、道徳を教科化? だけど、その前に……、
『日本人にとって、「道徳」とは何か?』
この問いに答えられる、親や教師はいるのだろうか。
まず最初に大人たちが、真面目に考えた方がいい。
稀代の天才が現代の核心をえぐる、未だ嘗てない道徳論!
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文学の半分は素晴らしい妄想だ。年寄りに席を譲る道徳。美人に席を譲る美徳。猿蟹合戦:猿に復讐を果たしたカニの子達は柿の木という権力と富を手に入れました。うんちは見放されカチコチ乾燥。臼はカニの手先。蜂はカニ政府を倒す為レジスタンスになったとさ。
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マナーと道徳は違う。今の大人は子供に道徳を教えることができるのか・・・
群れてしか生きられない人間に必要なのがルールであり道徳だと。
道徳というものは人それぞれにあるということ。
教科書に書かれてある「平均的な人間を作る」為の道徳など意味がないということ。
多くの項目で納得させられた。
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マスメディアに登場する著者の印象どおり,「道徳」について,誰もが疑問に感じているけれども言葉にしにくい思いが小気味よく書かれているのですが,その中にちりばめられた著者の豊富な知識には驚かされます。