紙の本
身の回りにもいるのかも
2016/01/31 22:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:むら - この投稿者のレビュー一覧を見る
小人の物語は翻訳児童文学に多く、「床下の小人たち」シリーズなど好きでした。
こちらは日本の小人、コロボックル(アイヌの人々の付けた名前です)の物語です。
主人公が、人間の近くでひっそり生きつづけていた小人を再発見するまでがけっこう長いのですが、目の端を何かがちらちらするように見えるとか、早口すぎて小人のネイティブの口調だと発言が「ルルルッ」としか聞こえないとかのディテールに、もしかしたら私たちの身の回りにも小人いるかもと思わされます。
どこか遠いヨーロッパの国ではなく、ガキ大将とか日本の子どもの出てくる場面から始まるので入りやすく、しかし戦争が始まって云々というくだりがあって、戦前の子どもなのか!と驚いたりもしました。意外と違和感が薄かった。
主人公の「ぼく」は長じて自分の思い出の小山を買い取りたい(!)と願うようになり、働きながら土地を借りて自分の小屋を建てたりもして、大人になったらこんなこともできてしまう(のかもしれない)…みたいなわくわくがありました。
ハードカバーや青い鳥文庫や講談社文庫といった色々な版で読むことができます。ものによって解説やあとがきが異なるようです。
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子どもの時から何となく知っていたけど、初めて読んだ作品。人知れず住んでいる小人たちの「国」を描いた物語。
幼い頃に町の近くの「小山」で小人を見かけた主人公は、小人たちを理解しない人間の手から守るため、いつかその山を自分のものにすることを夢見る。そして大人になり、その夢を果たすために故郷に戻ってくる。
小人たちの描写が丁寧でおもしろいけれど、話自体は思ったより淡々と進んでいく。一難超えて、ここからが大変というところで終わってしまった印象がある。
理解者を得た小人たちの「国」の今後が気になる。
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高野文子の東京コロボックルが大好きで、いつか参考にしたという物語を読もうと思っていたのです。やっと読めました。大人になってからも十分に楽しめます。田舎の出身なので子供の頃の楽しい遊びや空想などを思い出しながら読むことができました。
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ゴロウ・デラックスで紹介されてて読破
初めて読んだが、途中で何度もくすっと笑える場面があり、子供向けにも関わらず、とても楽しめた。
大人になってから子供向けの本を読むと、作者のメッセージが素敵だな、と逆に考えさせられることがたくさんあって、大人こそ読むべきじゃないかと思う。
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この懐かしい感覚。なのに新しい感慨。これは本当に昭和30年代の児童書なのか。歳を重ねた今読んだからこそ押し寄せる様々な感慨に、読了直後は打ちのめされてしまった。端的に言えば、とてつもなく面白いファンタジーだったのだ。いや、そもそもファンタジーなのだろうか。誰もが思うように、著者にはコロボックルが友達になっているに違いない。それだけディテールのしっかりしたおはなしだ。たぶん幼少のみきりに読んでいるはずな曖昧記憶だが、その時ハマらなかったのが不思議なほど。でも今読んだからこそでもあるのだろう。本は、出会いだ。
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登録できるのは新イラスト版しかない。
新装版もいいけど、読んだのは初版。
一面青い、綺麗な装丁の、あの本を登録したい。
中盤、夢中になっていた、おうちをつくるところ。
もっとずっと読んでいたかった。
大きな木がほしい・・・だったか、あの絵本。読みたくなってきた。
秘密の花園 も。
自分だけの、個人的で密やかな楽しみの場所、っていうのがツボ。
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子どもの頃これを読んでコロボックルのことが気になってたまらなくなったことを思い出した。
ふきの葉の下にコロボックルがいるか何度も覗いてみてたなぁ。
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新イラスト版は、村上勉氏の絵を新たに楽しめる♪コロボックル物語を読むと、私の肩にコロボックルが乗っている気分になるのは、始めて読んだときから変わらない!肩だと私からは見えないんだけど。いつ姿を見せてくれてくれるか楽しみに待っている!
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ジブリ映画仮暮らしのアリエッティを思い出した。子供の頃ってこういう小人とか妖精とか本当にいるんじゃないかと思ってしまう。サンタクロースを信じていた頃の自分を思い出した。
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セイタカサンとコロボックルの距離感が心地よい。
コロボックル、小人は守られるだけの存在では無い。
みんなで作ろうとした国が、大きな力で奪われようとしても、おチビ先生の言葉をヒントにみんなで守ろうと頑張る姿に力をもらう。
もう小山は誰にも奪わないと安心して、それから更に勉強して向上しようと務めるコロボックルとセイタカサンの生き様が素敵。
諦めない心、生きる上で何より必要なこと。
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子どもの頃図書室で借りて読んで、読書好きになったきっかけの本。
久しぶりに読んだけど、やっぱりワクワクドキドキ楽しかった。新たにコロボックル物語のシリーズになってたので、読んでみようと思います。