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姑獲鳥の夏 コミック版 下 みんなのレビュー
- 京極 夏彦 (原作), 志水 アキ (漫画)
- 税込価格:781円(7pt)
- 出版社:講談社
- 発売日:2015/10/15
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文庫
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紙の本
姑獲鳥の夏 下巻
2020/06/23 08:27
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投稿者:まいみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
姑獲鳥の夏、下巻では上巻で提示された謎と呪いが解き明かされていく。
憑物落しに表れた黒装束の京極堂の見開きは迫力があり、京極堂が憑物落しに表れるというシリーズの根幹にあるとも言えるお約束のシーンを確かな表現力で今回も見事に決めて描いている。
彼の登場により、ようやく事件の全容が暴かれるが、謎解きの課程で描かれる登場人物の人生の軌跡は、ほんの些細なすれ違いが直せなかったがゆえに悲劇へと向かって行く様が鮮明に描かれている。
漫画という媒体は原作の文字での表現以上に、視覚からショッキングな場面やグロテスクとも言える歪な人間模様をダイレクトに伝えてきて、より生々しく本作の世界を感じることを可能にしている。
姑獲鳥は本作のメインテーマだが、赤子を攫う属性と赤子を預ける属性という相反するものを合わせ持つ妖怪である。その相反するものを漫画版は赤子を抱く、という姿で巧みに表現している。作中、自分の赤子を失い、無意識の内に他人の赤子を攫った母が出て来る。彼女が攫った赤子を胸に抱く姿は、善悪では量れない本能と、赤子への慈しみが顔に滲みでていて、感覚的にこの妖怪の何たるかを感じとれる気がする程非常にうまく描き出されている。
本作の重要人物はやはり関口と涼子だが、2人の最も重要な場面では雨が降る。多くを覆う激しい雨の中、最後には2人共傘など持たずに駆け出して、行き止まりである1つの決着をつける。まるで映画のワンシーンのようなドラマチックな情景は、絵という媒体を用いた漫画版だからこその魅力だ。
陰鬱で悲惨でそれでもほんの少しの救いのある本作。
雨が止んで快晴の空の下、日常に戻ってゆく関口の背中に安堵を感じながら読者も自分の日常に帰還し、姑獲鳥の夏は幕を閉じるのである。
紙の本
マンガ版
2018/11/18 13:26
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画版ですがおもったより作品のイメージそのままな感じでよかったと思います。何よりも、読みやすいですね。
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