紙の本
ハラハラする展開
2022/02/28 23:47
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投稿者:chihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
父親から逃げる子ども達の逃亡劇。
ハラハラする展開にスリルがあり、最後に意外な事実が明らかになる。
物語としてはとても面白かったためもっと評価されてもいいと思うが、胸くそ悪くなる場面が後に引きずるため星4にしました。
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この人は基本気持ち悪い人間が出てくるのかね
最後の展開は意外なんだけど設定のせいであまり怖くはなかった
でもビックリした
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智樹のクラスメイトの心澄望(こすも)は、警察官の父親から暴力を振るわれて傷が絶えない。夏休みのある日、勤務中の父親のパソコンを壊してしまったと怯える心澄望と智樹がこっそりと家に戻ると、弟の甲斐亜(がいあ)の死体を始末している父親の姿が。慌てて家を飛び出した二人は、迫り来る怪物から逃げ切ることができるか?
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我が子を虐待する警察官の父から逃げる物語。
追いかけてくる父親と逃げる子供の両視点から物語は進行していくのだけど、逃げる側の子供が小学五年生ということもあって、肉体的にも精神的にも経済的にも到底及ばず、絶望感の中読み進めて行くことになります。
圧倒的な敵から知恵を使って逃げて行くという作品。隠れているところが見つかるんじゃないかというスリルやピンチに陥った時の緊張感などミステリとは違ったサスペンスを味わわせてくれますよね。こういう映画やドラマが好きな方も少なくないんじゃないでしょうか。
ただ、私にとっては読むのが辛かった作品でした。
追いかけてくる父親の視点でも描かれて行くわけですが、それがとても気分の悪くなるものなのです。警官(父親)が家で妻や子供に暴力を振るうという時点で気分が悪いのに、その父親自身、自分の行いが悪いと思っていない。反面、社会的に悪い事は自覚しているので、それらは影で行なう。
正直なところ、この父親の描写は読みたくなかったなあと思ったりしました。相手が自分に100%逆らえないと知った上で暴力を振るうというのは最低の人間だと思うんですね。小説を読む時は大抵達観しているのですが、今回ほど生理的に受け付けない人間が登場したのは初めてです。
ですので、面白く続きが気になり一気に読了してしまった、というのではなく、今回はとにかく早くハッピーエンドを迎えたいという気持ちで一気に読みました。ただ、ハッピーエンドになったかというと…どうでしょう。。個人的に想像していたよりはマシでした。
そんなわけで本作はあまり他人にお薦めしたくありません。ロジックがおかしいとか、文章が書けてないということではなくて、読了後も読んでいる最中も気分が悪いから。多分、作者としてはそれが思惑通りなんでしょう。元々は子供向けの本で刊行し、トラウマにしてやろうというつもりだったらしいので。
普段、レビューを書く時は二度読んでいるのですが、今回は一度だけで書いています。しばらく読みたくないです。
きっと暖かい物語を読みたくなりますよ。
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「ミステリーランド」用に書いてたのを一般向けにしたようで、内容も展開も普通。
<あらすじ>
小5の智樹のクラスメイトの心澄望は、警察官の父親から暴力を振るわれて傷が絶えない。
母親は暴力に耐えかねて家を出てしまったらしい。
夏休みのある日、勤務中の父親のパソコンを壊してしまったと怯える心澄望と智樹がこっそりと家に戻ると、弟の甲斐亜の死体を庭に埋めてる父親の姿が。
慌てて家を飛び出した二人。見られたことに気付く父親。
とりあえず智樹の家に2人は逃げるが、心澄望の父は警察官だからすぐ所在を突き止めにくる。
そこで心澄望は、母親からもらった唯一の手紙の住所を頼りに、智樹と共に家を出た母親の元へ向かうことに。
心澄望の父も心澄望の女担任や智樹の親を騙して情報を聞き出し2人を追う。(しかも女担任をレイプする非道っぷり)
母親の住所地にたどり着いた2人。
しかしそこにいたのは以前からずっと住んでるというホステスだった。
手紙について聞くと、それはホステスが心澄望の父に金で頼まれて書いたものだという。
心澄望の父は、子供が家から逃げ出さないよう心の支えとなる『母親の手紙』をホステスに書かせたのだ。
心澄望の父は、その手紙を心澄望が持っていったことが判りホステスの家に向かう。
智樹と心澄望は路頭に迷い、家に戻ることに。
心澄望の父はホステスを半殺しにして2人が家に帰っていったことを聞き追う。
そしてついに智樹と心澄望は父親に捕まってしまう。
<オチ>
心澄望の母親は家を出たのではなく父親が殺して庭に埋めていた。
しかし弟の甲斐亜は父親ではなく心澄望が殺していた。
父親が保身のために弟を庭に埋めてるところを智樹に見せることで、父親に弟殺しの罪をなすりつけて、智樹と一緒に逃亡できると思ったと。
そして父親を殺そうと包丁を手に取る心澄望。
2人とも殺してやると余裕の父親が心澄望に、
「その包丁で智樹を殺せば、オマエは殺さないでやる」
と言われ、心澄望は智樹のほうを向く。。。
と、そこでホステス半殺し事件を追っていた警察がその場に突入!
心澄望の父が逮捕される。
が、心澄望は自ら包丁で自分の首を刺し、死んでしまう。
警察の取り調べに智樹は、心澄望とずっと一緒にいたから甲斐亜は父親が殺したと思う、と証言。
心澄望の父は2件の殺人で無期懲役の有罪となった。
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久々の我孫子武丸氏。もっとホラー系かと勝手に思ってたけど、さほどでもなかった。
てか、帯煽りすぎや。
追っかけつ子がお好きな方はどうぞ。
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友人から拝借。
うむ。
徹頭徹尾イライラした。
どうなるのかハラハラしたもしたけど、
山上一家のゲスぶりに超イラついた。
自分ではチョイスしない本だったので、
逆に良かったかも。
文章も簡潔明快でとても読みやすい。
状況も想像しやすく、良著だとおもう。
面白かった。
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面白かった。我孫子武丸らしいギミックで纏められてる良作。
サイコパスから逃げ続けるパニックホラー作品なんだけど、本当に最後がどうなるかわからないって点がとても良い。我孫子武丸なら最低なバッドエンドにしてしまうかもしれないし、ある程度救いのある物語として完結するかもしれない。だけれど目の前は本当に真っ暗でこの道の向こうに何があるかは皆目見当がつかない。
あと暴力の描写が、本当に生々しい。気の狂ってる人間が背後からやってくる恐怖が、犯人の視点を通してうまく描かれている。
あとがきを読むと、またこういう作品を描きたいとのこと。是非お願いします。
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DVされて育った少年コスモが友達と一緒に悪の権化”父”を倒そうとする物語。
話のテンポもよくサクサク読める。ガイアについてはまさかの大どんでん返しだった。読者としては今までの父の言動からガイアを殺したのもこいつだろうと信じていた人も多いはず。さすがは我孫子武丸といったところか。完全に騙された。アンナ先生のストーリーをもっと組み込んでほしかったのとプロローグはもっと長くてもよかったかなという印象。
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小学生が主役なので彼の行動や心理にやきもきさせられることもあるが、終始ハラハラさせられる。
父親の外道っぷりには本気で虫酸が走るレベル。
後味は悪い。
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虐待する父から逃げる子と友人の話。あまりに痛々しい話でどんな最悪の結末になるかが気になりすぎて、先に結末を見てから読み始めたが、やはり痛々しく残酷な話で購入したことを後悔。暴力的より心理的に痛い。子供が痛い目にあう話はツライ。
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怒涛の鬼ごっこ的展開はハラドキで
さくさく読めるのだが、サスペンスタッチで
ミステリー要素が希薄なのが残念。
ここはやはり驚きのトリックを放り込んでほしかった。
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さっさと、警察にいけよ!とイライラ(笑)でも子供ってそういうものなんだろう。小さな世界しかしらないから。そういう点では考えさせられるお話。
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あれ?こんなポップな文章書く方でしたっけ!?山田悠介かよ!?
って思いましたが、元がYA小説向けのプロットとのこと(あとがきより)で納得。
一部グロい部分はあるので、ヤングにはお勧めはしない。
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暴力をふるう父親を持つ少年と、その友達が父親から逃げるお話。
この父親は最低な男だ。逃げることができのか?見つかってしまうのか?のハラハラが楽しめる本。