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気遣いをフルでセットしたご飯が食べたくなる本。
閉鎖環境で最高のポテンシャルを出すのに、食というか、食にまつわる環境づくりが大事なんだなと思った。
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大深度有人潜水調査船「しんかい6500」と、支援母船「よこすか」。
乗組員の食事を作る司厨部(しちょうぶ)の仕事を中心に、船での生活、そして深海調査のことなどが書かれています。
『サラメシ』が好きな方にも、この本をおすすめしたいです。 (日高町日高)
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潜水調査船「しんかい6500」を支援する船、「よこすか」の厨房に光を当てた本。
一度任務に就くと数時間は外に出られない「しんかい6500」。
乗組員は「よこすか」の厨房で作られた弁当を持って深海に降りていく。
「しんかい6500」で海に潜る人も、それを「よこすか」船内で支援する人々も、数か月に及ぶ調査の旅で楽しみにするのは3度の食事。
いろいろな工夫をしながら、出来る限りの美味しい食事を用意しようとする厨房スタッフたちの様子を知ることができる。
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世界最高レベルの有人潜水調査船『しんかい6500』と、その母船『よこすか』で提供される食事事情についての本。
世界一周するような長い調査航海になることもある『よこすか』。
揺れの激しい時もあり、長い間寄港することなく食材の追加調達ができないこともあり…。
そんな中でも毎日3食の食事を手を全く抜くことなく、乗船員の希望も取り入れつつ、本格的な料理を作ってくれる。
ルーから作るカレーライス。
仙台牛の炙り丼
長崎ちゃんぽん
『しんかい6500』での食事用には、作業をしながら食べられるようにとサンドイッチ。
ただ料理を作るだけでなく、食べる人の体調や気持ちも考え、よりよく日々を過ごす助けにもなる。
料理人は究極のサービス業だ。
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2021/02/20読了。
図書館にて、お嬢さん(小6)が借りた本。
なのに母が先に読み始めて、そのまま一気読み。
サブタイトル『「しんかい6500」支援母船「よこすか」の食卓』とあるように、JAMSTECの船よこすかの食堂で働く司厨部の皆さんはじめ、船に関わる人たちのことを知ることが出来る素晴らしい本でした。
お嬢さんは最近、食べ物に関することに興味があって、最近も世界食べ物起源事典なんかも学校の図書館から借りており、今回もその流れからのようです。
元々船好きで実際にJAMSTECでよこすかやしんかい6500にお目にかかる機会もあったので、身近に感じたということもあったのかな?(であれば、嬉しいなんてものじゃないくらいです、母としては。まあ自分が好きで、家族も付き合わせてるようなとこが大きいかもですけど)
船の食事を担当する部門を「司厨部」というって知ったのも、初めて。
しんかい6500のお弁当は、お食事の時間は取れないので片手でも食べやすいサンドイッチである。
それがタイトル「深海でサンドイッチ」に繋がるという。
しんかい2000の時にはちゃんとお昼の時間があって、普通のお弁当が出てただとか。
カレーはみんなやっぱり大好きな人が多いんだなとか。
だからしんかい6500が潜る日のランチ にカレーは出さないんだとか。
毎週金曜はカレーの日じゃないんだとか。
パナマはおっかない国だとか。
色々面白いことが沢山知ることが出来ました。
わたしが子どもの頃にこの本に出会ってたら、人生変わってたのかなぁ?
そもそも当時、本は好きだったけど物語好きだったから、興味持ってなかったのかも?
なんて思ったり。
お嬢さん、良い本借りたなと、感謝です。
思えば2021年、1冊目だわ(漫画以外)!
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有人潜水調査船「しんかい6500」とその支援母船「よこすか」の
関係、乗組員と研究者、そして、彼らを支える食卓を
預かる司厨部についてを探ってゆく。
第一章 「しんかい6500」のお弁当 第二章 いざ司厨部へ
第三章 司厨部のお仕事 第四章 船上の料理技術と知恵
第五章 「よこすか」のメニュー
第六章 ありがとう「よこすか」
各章末に、「しんかい6500」のしくみやおもてなしの花毛布等、
情報&コラム的な記事。適宜、参考文献有り。
参考資料一覧、参考WEBサイト有り。
有人潜水調査船「しんかい6500」に乗船するのは、3名。
提供されるお弁当を作るのは、定員60名のJAMSTECの支援母船
「よこすか」の船内の司厨部。船に勤務する人たちの仕事や、
食卓を支える司厨部の姿を詳細に取材した、ノンフィクションです。
「しんかい6500」のコックピットは、短い時間内での調査の場。
深海であり、狭い空間への配慮をしてのお弁当は、
「よこすか」の船内の司厨部が調理し、提供します。
司厨長から司厨手、司厨員に細やかに取材して分かるその仕事。
風呂や一部の部屋の掃除もあるけど、メインは調理。
「よこすか」の乗組員たちの食事を欠かさず提供すること。
船上という空間では、食材の保管、水の確保、荒天時の備え、
寄港地での食材の調達等、陸とは異なる苦労と工夫がある。
でも、一番大事なのは、食べる側の人に対する、気遣い。
研究者が研究に集中できる生活環境を支え、食べる人の笑顔を
大切にする。語る司厨部の方々の穏やかな顔と料理の写真が
それを表現しているようで、なんともステキです。
また、食材の保管方法と船酔いしないコツが参考になりました。