紙の本
まぁた今年もか
2016/01/23 14:39
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投稿者:かめきん - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎年、ランキング形式で大賞を決定する本書(本企画)であるが
今年もランキング上位は『いつもの方々』と言った感触。
「ポイント集計の方式をコロコロ変えたのでは権威もへったくれも無い」
ということは理解できるのだが、私にとっては新鮮味に欠ける結果に落胆した。
もうちょっと新作に対する評価や意見に紙面を割いてもいいと思う。
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昨今のラノベ事情はよく分からないので、この手の本のお世話になることにしている。恒例のランキングは「俺ガイル」が3連覇。まあ順当でしょう。「ダンまち」は去年の4位から8位に後退…。それはそれとして、今年の新作ラノベが一通り紹介されており、自分に合いそうな作品をいくつか見つけることができたのは収穫。
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このラノ2016年版、1位はやはり『俺ガイル』でした。
『俺ガイル』3連覇おめでとうごさいます!!
それにしても気になったのがアニメ化されたのにもかかわらずあまり順位が伸びなかったラノベが多かったこと。
最近のラノベは変に設定が凝りすぎていて、ラノベ初心者が敬遠してしまいそうな作品が多いように感じる。
昔は『バカテス』『生徒会の一存』のようにラノベ初心者に気軽に進められる本もよくあったけど、今の作品は長く続く大御所作品か設定が綿密な新人作品ばかりだから軽い気持ちでラノベ初心者にお勧めできない。
お約束を守らない小説は紙ベースで売れないし、また速いペースでの出版本はラノベ初心者離れをより加速されているんじゃないかなぁ。
『エイルン』の作者と『すかすか』の作者のインタビューは等身大で凄い雰囲気を感じやすくて良かった。
玄人の「定番はもう飽きた」という批判と、ラノベ初心者の「話が濃すぎて読みづらい」という批判にいつも板挟みになってしまっているラノベですが、良い着地点、終着点が見つかればもう少し安定して人気が出るんじゃないかと考えます。
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だいたい読み終わったのでこちらの感想もかくことに
ライトノベルに限ったことでないけれど
この分野も読者がそれぞれの興味の赴くまま拡散して
ランキングを成り立たせるのも一苦労
ほとんど協力者の票そのままで
HP投票やモニターは一応の価値はあるという域を出そうもない
協力者の推薦作品はさすがにどれも一定の品質を備えているが
残念ながら今回は安定して高品質を出せるような優れた作者は見当たらなかった
そんなひとが毎年何人も出るはずもないが
編集のひとも悩ましいところ
ソーカツで述べられているように
一般文庫や文庫の外にもライトノベル要素をもった市場が拡がっているが
蛸壺化が全体の質を損ねているのはどうしようもないか
「ヒロインはちょろい」「主人公は実は最強」というのさえ満たしていれば自由なのだが
ライトノベルなのにそれを満たせていない作品をなんとかして盛り立てて頂きたいものである