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小川洋子さん初の絵本。ボタンちゃんというニックネームの子の話かと思いきや、まさかボタンが主人公の話とは。女の子のブラウスから取れたボタンが、おむすびころりんよろしく部屋の中をあちこち転がっては、タンスの裏側やベッドの下で、今では使われなくなり忘れ去られたモノたちに出会っていく。ボタンちゃんってば、励ましの達人。優しいタッチの絵がいい。
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小川洋子初の絵本。子どものころ、はじめて考えた物語。ボタンちゃんとボタンホールちゃんはふたりでひとつ。いつもなかよしです。ところがある日、ボタンちゃんをとめていた糸が切れてしまって…。4~5歳から。
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子どものころ、はじめて考えた物語、ということだが、現在の作風を彷彿させるようでもある。なぜなら、ブラウスから転げ落ちたボタンちゃんは、コロコロ転がり、薄暗い隙間に入り込んで、人が忘れたままに置き去りにされている者たちに注目するのだから。ほつれた糸が手の形をしていたり、表情もとても優しかったり。絵と物語がとてもマッチしていて、小さい子どもが何度でも読んで読んでとせがみそうな一冊である。
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アンナちゃんが成長するにともない忘れたものたちのおかげでいまのアンナちゃんがあるんだなって温かい気持ちになりました。
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細かいレースのついた丸襟のブラウス。
その一番上についているまぁるいボタン。
表紙の絵を見たとたん、あまりの可愛らしさに本を抱きしめたくなりました。
小川洋子さん初の童話。
だけれど、失われて戻ることのない幸せだった時間や
失われることのない大切な思い出の記憶、
書かれていることの根底に流れているものは
大人の本と同じこと。
子どもの頃にこの本と出会える子たちがうらやましいです。
物語と同じくらい絵が素敵。
何度も繰り返し手にとって読みたくなる本でした。
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平成28年度課題図書(小学校低学年)。小川洋子さんの文章は、え絵とぴったり合っています。思い出の詰まった物たちの満足な様子に読後感もよく、温かな気持ちになりました。
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第62回青少年読書感想文全国コンクール課題図書。懐かし思い出が蘇ってくるような物語です。自分の子供たちの成長の時の流れを感じながら読みました。忘れ去られてしまった物の小さな声。そこに目一杯詰まっている思い出。優しい絵と文章で綴られています。
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アンナちゃんのブラウスの一番上にとまっているボタンちゃん。
ある日、糸が切れて、ボタンちゃんはコロコロと転がり落ちてしまいました。
床に落ちて出会ったのは、アンナちゃんが赤ちゃんの時に活躍してきたガラガラやよだれかけ、ホッキョクグマのぬいぐるみ。もう、アンナちゃんは大きくなったので必要ありません。
でもボタンちゃんとともに、お母さんがみんなを見つけました。きれいに洗って、想い出箱へ。
成長とともに、もう使わなくなったものたち・・・アンナちゃんが懐かしく思い出すには、まだ時間がかかりそう。
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赤ちゃんのもちもののような、やさしい絵本。
絵本でも、やっぱり小川洋子さんらしい丁寧な文体だと思った。
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平積みの課題図書を見ていて見つけました。今年の小学1,2年生の課題図書です。
あの、小川洋子さんが絵本を?!
「妊娠カレンダー」しか読んだことありませんが、妊婦の姉に対する、妹の毒を隠し持った視点に驚愕したのを思い出しました。
そんな人が絵本・・・!
興味本位で開いてみると・・・。
引き込まれました。やはり、独特の視点。
忘れ去られた、幼いころの持ち物たち。でも、それらがあったからこそ、成長したその子がいる。そして、いつか今の持ち物もその子の成長とともに過去のものとなる。寂しさもあるけれど、でも、忘れ去られることこそ誇り。
記憶にすら残らない時代との訣別。忘れられたものたちが集い、人知れずその子の成長を祈り続ける。
ファンタジーの中に、人やこの世との関係性の移ろいの真理を感じました。
私の中では、「忘れ去られたもの=この世からいなくなった人たち」に読めちゃいました。
そして、話の雰囲気を高める、岡田千晶さんの絵が、また気に入りました。
大人の絵本でもあると思いました。
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[墨田区図書館]
2016年度課題図書(1&2年)
予約して何ヶ月かしてやっと借りられた。
絵柄通り、可愛らしい、母親の側から読んでほっこりする本。ただ、1-2年生よりも、3-4年生くらいの方が、この本を読んで自分自身の経験と重ね合わせて、「そうだ、そうだ」とまだ年若い自分の歴史と、自分の思い出グッズに想いを馳せられるのでは、と思った。かえって1-2年生には、まだかわいい絵本として、ボタンちゃん自身を主人公としたお話として映るだけなんじゃないかなぁ?
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低学年の課題図書を見ていたら、小川洋子さんの絵本が!小川洋子さんの小説が好きだけど、知らなかった…初の絵本。
ということで、娘のためにというより自分のために即買いした絵本。
娘に読んで聞かせてたら、最後の方でウルウルきてしまい、あやうく泣きながら読むところだった。
小川洋子さんらしいストーリー。
忘れ去られたもの、見捨てられたもの、収集、なんだか物悲しい気持ち、そういうモチーフ。
うまーくまとめられている。
そして、ちょっとした正直さ、冷静なユーモア(“ほんの少し忘れていました” )
子供が読むのと、母親になって読むのと感想が変わってくるだろう。
子供が大きくなるまで保管しておきたい。親になった子供はまた多くの感想を得るはず。
岡田千晶さんの柔らかい絵が物語に合ってる。悲しそうな顔は胸にズキッとくるぐらいの表情をしている。
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立ち読みにて思わぬ感動(T ⊿ T)
こうやって大きくなっていくんだね。
成長と共に大好きだったものも必要なくなって、新しい大好きなものができていくのは寂しいけれど…思い出も捨てられなくてよかった。
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ボタンちゃんとボタンホールちゃんの笑顔見れただけで幸せな気分になった。
なんて優しい視点で書かれた絵本なんだろう*
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小川洋子さん初の絵本ですって
やっぱいいなあ
2016課題図書(低学年)だったそうです
特に劇的なことが起こるわけではないけれど
子供の成長
岡田千晶さんの絵が胸にしみました
心がほっこりして本を閉じました
≪ ボタンちゃん 今はゆっくり 夢の中 ≫
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低学年の読書感想文とともに
暖かい時間だなぁ
それでも、読んでいただいたのは途中まで(^^;
つづき読まないと!
ほぼ一年ぶりに最後まで読みました(^^;
それぞれの物たちが役目を終えて昇華されていくんだけど?
これってハッピーエンド違うかも?
絵はかわいい(^^)