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この本は以前読んだことがあったのだけど、この本棚に加えるために再読した。片手に乗る大きさでページも少ないのに内容が詰まっていて、OCDを患った主人公の女の子の目線から語られているのもわかりやすい。
OCDは日本語では「強迫性障害」と言って、主人公ケイと同じくらいの13歳くらいの子供がかかる病気だ。100人に1人か2人くらいいるそうだが、この本に書かれている「強迫行為(儀式)」を見てみると、そんな行動をしている人は今まで見たことがないので本当にそんなにいるのだろうかと疑問に思う。
「強迫行為(儀式)」とは「強迫観念」という強い思い込みによって行ってしまう特定の行動のことで、例えば「汚れる」という強い思い込みから「手を何度も洗いなおす」「外のトイレが使えない」「トイレの後にシャワーを浴びる」などの行動をしてしまう。
「強迫観念」は一般の人がときどき嫌な考えが浮かんでしまうのとは違って、頻繁に起こる上にそれを止めたり無視したりすることができない。「強迫行為」をしているところを見られたら奇異な目で見られてしまうだろう。ケイが「はずかしくて、なかなかOCDのことを話せなかったの」という通り、なかなか理解を得るのが難しい病気なので、こういう手に取りやすい絵本が発行されていることが嬉しい。