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脳死についての問題提起のような小説だった。物語は意外と淡々と進んでいったけど、最後の母親の叫びは凄まじかった。
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「この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある。子供のために狂えるのは母親だけなの」
まさにその通り。奇跡は、信じている人にしか起こらない。
自分の命を捨ててでも、子供を守るのが母親ってもんです。
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ミステリーじゃなかった...
娘の死を受け入れられない親の様子が延々と語られている。
親なら我が子の死を受け入れられないのは当たり前だ。
想像を絶するが、それだけに読み進めるのもしんどい作品でした。
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事故でほぼ脳死となった娘。過酷な運命に抗う母親の愛と狂気を描いた作品。死の定義とは何か。臓器移植の問題を提起している。一気読みだったが期待したほど面白くなかった。物語のテーマに既視感もあり感動もなかった。次作に期待。
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地下鉄の広告をみての衝動買い。読みかけのまま、他の本を読んでいて買ってからだいぶ時間が経ったがようやく読み終えた。衝撃的な出来事を人はいかに受け入れられるのか...時間もかかるし、その過程(方法)は他人が、とやかくいうことではない...というのがテーマではなかろうか。第5章の展開におもわず目頭が熱くなった。親の立場だけでなく、子どもの立場(特に若葉)でも、つらい気持ちが理解でき、まだ子ども目線で感情移入できたことが意外だった。自分がその立場だったら...全く想像できない...でも、子どもは元気でいるだけでいい...と思えるようになった。
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久しぶりに東野圭吾さんを読んだ。
とても良かった。
思いテーマだが、それぞれの思いや葛藤がとてもうまく表現されていて一気に読めた。さすがだ。
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脳死をどう受け止めるかの深い話。脳死でもその親にとっては生きている!、移植手術は善意?外からどう見えていようともその人にしかわからない苦しみがある。人の生き方は論理的でなくても良い。薫子も真緒も女性は突然思いがけない大胆な行動をすることもあり狂っても守らなければとの意志の強さもある。最後のエピローグは繋がりを感じ良かった。
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実際に自分がその立場だったらどうしてただろうと読みながらずっと考えた。
薫子の強さには感服するけれど関わっていたみんながみんな辛かっただろうな。
免許証の裏面にある臓器提供の意思表示のやつ、ちゃんと書いておこうと思った。
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脳死と臓器移植の問題を取り上げた作品ではあるが、ミステリ要素の薄い東野作品を読んでもなぁ。
最終章を読んですぐエピローグがわかってしまったのもチョット・・・
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臓器移植待ちをしていた子供が脳梗塞で突然死。そして、健康な臓器は移植へ。
水の事故にて植物状態になった子供は親が諦められずに延命。
複雑で脳死を考えさせられる。
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脳死、臓器移植、延命治療などについて考えさせられる小説。
自分の家族、特に小さな子供が脳死状態となったら?
あるいは、臓器移植が必要な病となったら?
長期脳死の娘をもつ母親を中心に、周りの様々な視点から問題提起がなされていく。
脳死状態の娘に様々な延命治療(東野圭吾さんらしく、最新のハイテク機器で筋肉を動かしたりもする)を施す母親を「狂気」のひとことで片づけることはできないし、周りの困惑、機械で動かすだけなんてと薄気味悪く思う気持ちも否定できない。
ひとにはそれぞれの価値観があって、自分と異なる価値観のひとを責めてはいけない、という当たり前のことを、あらためてずっしりと感じる。そのことが関係者の腑に落ちてようやく彼らが歩み始めることができたように。
臓器移植、脳死判定については非常に難しい問題だなと。ざっくりとわりきるならば、ポイントオブノーリターンの段階で臓器提供というのが医学的には理想なのだろうけれど、そこに「何をもって死とするか」という哲学的な問題が絡んでくるのでこの小説のような事態が多々起こっているのかも。こういう医療にかかわる仕事は本当に大変そう。誰も悪くない、誰も責められない。そんな状況がますます切ない。
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東野さんの本はザ・ミステリ!という物しか読んだことがなかったので、この本もどういう謎解きが待ってるのだろうと期待して読んでしまった。(宣伝もカテゴリーもミステリーになってたし。)
でも実際はドキュメンタリーとかドラマとかのジャンルになりそうな内容だった。
今まで知らなかった心臓移植にまつわる話は勉強になったし、脳死している人を殺したら殺人になるのかどうかという視点が面白かったし、伏線回収ありで最後まで飽きずに読めたけど……容疑者X読んだ後だとちょい弱いかな…。
ミステリ期待して読まなければいい話!
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現代の日本の法律に疑問を投げかける脳死の話。普通であれば、誰しも脳死を受け入れるものであるが、それをせずに3年少し少女が生きながられた?という話。最初の伏線が最後にこうなるのか!とは思わなかった。
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「この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある。そして子供のために狂えるのは母親だけなの」号泣でした。
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東野圭吾さんの新刊のテーマは重い。ずばり言ってしまうと、「脳死」である。考えたくはないが、子を持つ親なら、いつこのような決断を迫られるかわからない。そのとき、自分は、妻は、どう振る舞うだろう。
障害者の介助・支援技術を研究しているハリマテクスの社長・播磨和昌と、別居中の妻・薫子は、娘の瑞穂のお受験講座に来ていた。そこに、瑞穂がプールで溺れたという連絡が入る。慌てて病院に着くと、医師は冷徹に告げた…。
臓器移植法の改正により、日本でも子どもからの臓器提供・移植が可能になった。しかし、簡単に脳死を受け入れられないのが親心。そもそも、脳死判定は、親が子の臓器提供に同意し、初めて行われる。提供を拒否すれば、形式上は脳死ではないことになる。
妻に負い目もある和昌は、ハリマテクスの技術や人脈を尽くし、薫子が瑞穂を在宅介護できるよう協力する。専任の社員までつけた。現在の介助技術が、どこまで進んでいるのか知らないが、ここまでするのは果たして正しいのか?
周囲の反応にナーバスになりつつも、正しい道と信じて突き進む薫子には、鬼気迫るものがある。そんな薫子に惹かれ、知らず知らずのうちに優越感に浸る、ハリマテクス社員の星野。そもそも環境を整えたのは和昌だが、もはや彼には手出しできない…。
いつまでもこんなことは続けられない。どう決着するのか。終盤が近づき、帯に書かれた問いかけの意味に、納得した。おそらく、今の日本に、明快に答えられる法曹関係者は1人もいまい。ある少女の勇気ある告白で、あまりにも酷な真相が明らかになる。彼女には、重荷を背負うことなく生きてほしい。
重いテーマを扱ったにも関わらず、読後感はいい。読んでよかった。同時に、本作はすべての子を持つ親に訴えるだろう。臓器移植を待つとは、誰かの脳死を待つことでもある。提供する側とされる側、双方の心情の複雑さに、思いを馳せずにはいられない。