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予定になかったが、あらすじを読んで面白そうだったので購入。著者名に見覚えがあるような気がしていたが、鮎川哲也賞でデビューした人だった。それで覚えていたのかな?
昨日買った3冊の中では一番アタリだった。随所に仕込まれたオマージュがやや目立っているが、ミステリとしての体裁と、得意なキャラクター性が両立しているのは良かった。主人公の口調もテンポが良くていい。
他の著書も読んでみよう。
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不死身の吸血鬼が殺された。謎を解くために現れたのは怪物専門の探偵、鳥籠を持った道化師のような男とメイドだった。
思った以上にロジカルなミステリ。設定は吸血鬼だの鬼だの人造人間が出てくるがフェアである。フランケンシュタイン、ドラキュラなどが無理なく配置されミステリ要素に取り込んでいるのは読んでいて楽しい。この巻の最後に敵役が名乗っているが、まさかM教授とは。もっと早く気がついて良かったはず。まだまだ私も洞察力が足りない。
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個人的に注目している作者の新シリーズということで、期待値も上がってましたが、流石の面白さ。主人公達の掛け合いが絶妙で、怪物の設定が上手いことトリックに絡んでいて何とも感心させられる。特に人造人間はおどろおどろしい中にも悲哀が見事に描かれていたと思う。
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【クリスマス献本企画】に当選して、手元に届いたもの。献本自体応募したりするのも初めてでドキドキ。でも、自分の好き要素が詰まっていたし、応募して良かった。ありがとうございます!
とにかく、読み終えて面白い!そして、続きが気になる!
最初は極々普通の登場人物かと思いきや、一癖も二癖もある奇っ怪な面々の漫才的なやり取りに終始笑みがこぼれてしまう。
異形達だからこその余裕と危うさを感じさせる流れがバランス良く現れているように思う。
物語は大きく二つの事件があるが、個人的には『吸血鬼』の方が好み。
ストレートに行けば犯人になりうる人がではなく、意外な人物が犯人だったり、トリックもなるほど~と思えたし、かえって卿が哀れだなぁと。
『人造人間』の方は、あまり興味を引かれる内容では無かったけど、最後の最後にヤツに繋がったのが意外な展開だった。
人外的な要素も見逃せないし、3対4+1のままなのか、"一派"の方が増えるのか互いに増えるのか…どうなんだろう?
このあと、どう絡んでくるのか楽しみである。
漫画化も決定しているようだが、これは活字で読んだ方が面白いように感じる。
予想以上だった為、次巻も期待&購入予定。
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怪物専門の探偵・鳥籠使い「輪堂鴉夜」と「真打津軽」。不死身の吸血鬼が殺された事件や人造人間といった事件を解決していく・・・
怪物が出てくるからファンタジーかと思いきや、推理はいつものロジカルなので面白かった!それに有名な名探偵もちらほら・・・それに滝から落とされたという教授という人物も!!これは例の有名なキャラでは!?とワクワクしてしまいました。続きも気になります(^^♪
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ファンタジィとミステリを足したドリフターズ(平野耕太)。
予想していたよりちゃんとミステリしてて、すごい安心しました。よっ、さすが平成のクイーン。西尾維新みたいな方向に流れていったらどうしようかと思ってた。
吸血鬼、化け物が出てくる世界におけるミステリ。異界ものっていえばいいのかな。山口の「生ける屍の死」もそうだし、この手で一番印象に残っててうめぇなって思ったの、上遠野の「殺竜事件」なんだけど、あれも最近新刊でなかったっけ? 途中で読むの止めちゃってるけどまた読みたい。
もともとな、青崎の姿勢は嫌いじゃなくて、文章やキャラの動かし方も好きなので、すんなり楽しめました。いや、面白いよこれ。
1巻ってなってるのでまあ続きはあるんだけど、大きな流れ、目的はありつつ、その道中で別個の事件を解決していくというタイプ。
探偵も助手も人外なんですがね。助手のキャラクタがとても好きです。あと静句さんはおいくつなんでしょうね? このひとも人外なのかなぁ。普通のひとなのかな。ダンガンロンパ2のペコちゃんを思い出したよ。
二章の「人造人間」で出てきた刑事さん、名前は出てこなかったけどポアロさんですね。ほかにはルパンやホームズの名前もざくざく出てきます。
敵方ボスのじじいはモリアーティ教授ですかね。カーミラってのは女吸血鬼、アレイスターは魔術師クロウリィの名前ってとこまではぐぐった。ジャックはジャック・ザ・リッパー? 舞台が19世紀後半のヨーロッパだからまあ時代的にあり得なくはないのかな。
小説の人物やらなにやらを引っ張ってきてるので、ファンタジィ版ドリフターズだなって思いました。
第一章の謎解きとか、青崎らしく緻密で好きです。是非とも戦闘だけじゃなくて、ちゃんとミステリしている方向で走ってもらいたい。
抜粋。アイスが食べたいと駄々をこねる師匠と助手の会話。
「コーンポタージュ味がいいな」
「そんな味のアイスは百年経っても作られないでしょうよ」
(´・ω・`)つ【ガリガリ君(コーンポタージュ味)】
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【これは確かに紛うことなき喜劇】
よくある世界観。よくあるキャラクター。よくある問答。よくある展開。そして恐らくよくある結末になるであろう。
だけど、読ませる力がある。津軽のあっと思うセリフ回しやうまく絡めた風刺が読み進めると癖になる。展開は短調で王道を極めていても、最後のページまで勢いで読ませてくれた。
こーゆー系の話はいくらでも続けられるので、このままダラダラと続くのか、ひねりを入れるのか分からないけど、次巻が要になりそうだ。
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なかなか評判は良いみたいだけど期待はずれだったらどうしよう…と、身構えて読みましたが、杞憂。評判どおり面白かったです。最初こそ落語口調のノリに不安を感じたものの、あれ、クセになりますね。ミステリー部分もしっかりしているし、奇妙な輪堂&真打の関係性も刺激的です。力では最強の設定なはずなのに、静句嬢に簡単にお仕置きされちゃうあたりがカワイイというか笑えます。
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「ははははは」「ふふふふふ」津軽と鴉夜は時々こうしておかしそうに笑い合う。登場人物の個性がいい感じのバランスを持っている。この師弟2人にメイドの静句と新聞記者のアニーを加えた一行がこれからどんな珍道中を見せてくれるのかとても楽しみ。
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≪なんちゃってパスティーシュゴシックホラー怪奇ロマン特殊設定本格ミステリ(著者twitterより)≫
って聞くと詰め込みすぎと感じるだろうけど,そんなことはなくむしろ盛りだくさんなのに胃もたれせずにスッと入れてポンッと読めちゃう.
静句もなんか秘密があるのかな?
第2弾も楽しみ.
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学校図書館にこっそり仕入れたい第2弾。
謎解きのロジックはしっかり本格的。
むしろ怪物が存在する世界のなかでこそ成立する謎解きで、こういうラノベ的世界観でミステリをやる意義がきちんとある。
米澤穂信の「折れた竜骨」みたいな。
全何巻を予定しているのかわからないけど、最後までくじけずに書いてほしい……!
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事件→推理→犯人とステゴロ→その後、という流れが往年のテレビ時代劇のようで痛快です。ただ屍者の帝国を読んだ後に読みはじめてしまったので印象がかぶるなど私のタイミングが悪かった。2巻が出たら通しで読み返そう。
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不死、鬼、人外。その上でミステリー。個人的に好きなものを集めた本なので楽しめました。
本気で闘うメイドさんに次回は会えるでしょうか。
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十九世紀末ヨーロッパの怪物事件専門探偵の話。カタカナの多いファンタジーアクションかと思いきや、ミステリとしての謎解きや怪物たちのドラマもしっかりしてて面白かった。青崎さんがタイガ?と思ったけど、いいね!
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作者が先日の某トークショーで落語好きと仰ってましたが、なるほど確かにこれは落語。こういうの大好き。ってか「真打登場!」やりたくてあの名前だよね。明らかに。
登場人物が吸血鬼に人狼、人造人間、果ては某古典ミステリのあの人やらあの人やらetc.……いろいろごった煮ですが作中の設定アレンジが上手なのでグイグイ魅せられる。
場所が欧州なので外国語で話してる設定なんだけど、この落語ノリの会話が外国語で行われているのか、日本語で行われているのか、読んでる途中ちょいと気になってひっかかるのだが(作中で外国語では面白さが通じない的な会話があったりして、よけいに「じゃあどっちで話してるんだって所を意識してしまってね)まぁ些末なこと。
続刊も楽しみです。