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誰でも使えて成果が出る 外資系コンサルタントの仕事術
(アスカビジネス) 2015/12/15 著:井上 龍司
著者は、大学卒業後、外資系コンサルティング会社であるプライスクォーターハイスクーパースに入社。各業界の大手企業における戦略策定や業務改善、システム導入等のコンサルティングに10年以上にわたり従事。現在も国内大手コンサルティング会社に勤務し、自動車ディーラーや大手IT起業などの支援に携わっている。
「仕事は予定の70%の時間で終わらせて、残り30%をお客様を感動させるために使え」。これは著者がコンサルティング会社に入社して最初に上司から言われた言葉である。
難しい用語を用いず実務での具体的な実践方法について本書は行動をベースとして以下の7章から構成されいる。
①品質とスピードを両立するコンサルタントの思考力
②読み手の心を動かす、コンサルタントの文書作成力
③聞き手の心を動かす、コンサルタントのプレゼン力
④ビジネスを加速させる、コンサルタントの会議力
⑤顧客や上司との信頼関係を深める、コンサルタントのコミュニケーション力
⑥成果を上げるチームを作る、コンサルタントのマネジメント力
⑦人の倍の報酬をいただく、コンサルタントの心構え
確かに本書には、フレームワークや3C・4P等の言葉は出てこない。出てこないがふんだんに盛り込まれている。ここまで来れば別に言葉を使っても良いと思ったがそこは著者のポリシー。素晴らしいバランス感覚でそのわかりやすさとの両立を図っている。
そして知識だけではなく、大切な気持ちや思いの重要性を随所で強調している点も実践をイメージして書かれているという著者の意志を感じることが出来た。
枕の下から突如現れた本書。
ちょうどよいということで短時間で二度読んだことになるが、二度目と1度目の感じ方は恐ろしく違っている。どちらも良書であるという結論には変わりないものの、著者の優しさを二度目にはより強く感じた一冊であった。
丁寧にかかれている作品。